前回に続いて神田川を遡り、架かる橋を数えて行きます。
小滝橋~菖蒲橋までの間を流れる神田川は、中野区と新宿区とを分ける境界線になっています。
●下流から数えて60番目の橋…栄橋
栄、宝…等、この辺りに架かる橋の名前には、財を感じさせる物が多いです。
これには西新宿に鎮座する熊野神社の、創建に纏わる伝説が関係してるように思います。
その件については後ほど…。
鳥が羽を広げた様な欄干のデザインが特徴的です。
この写真からは判り難いでしょうが、橋は斜めに架かっています。
↑栄橋下流側の眺め。
↑栄橋上流側の眺め、新宿区側の岸にのみ桜が続いてます。
●下流から数えて61番目の橋…淀橋
青梅街道上に架かる大きな橋、風格の有る親柱は大正時代の物を再利用してるんだとか。
ちょっと将棋の駒に似て感じられます。
「よどばし」と聞いて、「ヨドバシカメラ」を思い浮かべた人は多いでしょう。
家電量販店で有名な「ヨドバシカメラ」の嘗ての拠点は新宿区淀橋(現在「西新宿」と呼ばれる地区)、創業時はカメラ専門店でした。
淀橋地区のカメラ屋さんって事で、「ヨドバシカメラ」と名乗ったんですね。
その旧地名「淀橋」は、神田川に架かる「淀橋」から来てるそう。
「淀橋」以前は、「姿見ずの橋」と呼ばれてたそうで、これには恐ろしい昔話が由来として語られています。
「室町時代に浅草の観音様の御利益で財を成した中野長者が、夜半に財宝を下僕に背負わせ出掛けた帰り道、埋蔵した宝の秘密が漏れる事を恐れ、この橋で下僕を殺害し、神田川に投げ捨てたと伝えられる」(清水克悦著「山手線謎解き街歩き:実業之日本社発行」より抜粋)
後に橋の由来話を聞いた徳川家光が、「不吉だから淀橋に改名せよ」と言って、以来「淀橋」と呼ばれるようになった…との話ですが、諸説有ります。(ちなみに家光が「淀橋」と呼ばせた理由は、風景が京都の淀川に似ていたからだとか←ウィキ参照)
中野長者については、また後で触れさせて頂きます。
欄干のデザインも風格有ります。
見ての通り幅が広くて、下流から上流に行くのに横断歩道渡るんですが、橋からそこまでの距離が離れてて焦りました。
渡る前に信号が変わっちゃうから…大きな橋を渡る際は、横断歩道が難所になる。
現在の西新宿が「淀橋」と呼ばれていた時代、付近一帯には都心の飲料水を浄化する為の、「淀橋浄水場」が在ったそうです。
その淀橋浄水場が移転する際、空いた広大な土地に高層ビルを建設し、新宿副都心が出来たとの事。
東京の水道と新宿副都心誕生の両面で、重要な歴史を秘めてる場所なのですね。
↑淀橋下流側の眺め。
↑淀橋上流側の眺め…桜並木が途切れて、橋が架かってるのが見えます。
現場に書かれてた説明文によると、東電が工事する目的で一時的に架けられたようです。
※淀橋~豊水橋間に架かる電気事業工事用電らん管専用橋。
電らん…絶縁ケーブルを意味するそうで、つまりは電線を工事する際に使用する為の橋かと。
一時的な橋なのでカウントは致しません。
淀橋~豊水橋間の左岸は川沿いに行けない為、右岸側を歩きます。
●下流から数えて62番目の橋…豊水橋
筍みたいな形をした親柱です。
渡った先には新宿の超高層ビル群…撮影した時、橋を野良猫が渡って行きまして、小さく写ってるのですが見えますでしょうか?
↑豊水橋下流側の眺め、桜並木が途切れて寂しい眺め。
↑豊水橋上流側の眺め、少し先に咲いてる桜が見えます。
●下流から数えて63番目の橋…相生橋
某生命保険会社とは無関係です(多分)。
相生通りに繋がる橋で、ここも斜めに架かってます。
正面にドン!!!と構える高層ビル群、橋の周囲はとても綺麗に整備されています。
↑相生橋下流側の眺め。
↑相生橋上流側の眺め、対岸に立つコヒガンザクラに目が惹かれるでしょう。
↑辺りに桜並木は無いものの、橋のたもとに1本植えられたコヒガンザクラが満開で綺麗でした。
この辺りの遊歩道は近年整備されたのか清潔感に溢れており、ハナモモ等の花で飾られ綺麗です。
コヒガンザクラとハナモモの枝が被さって、花のゲートが出来てました。
↑また、相生橋~菖蒲橋間では、野良猫を頻繁に見掛けます。
近所の住人が餌をあげてる為、とても人懐っこくて可愛い。
野良猫なのに、どのコもでっぷり肥えてる。
2枚の写真は去年と今年撮った物で、同じ三毛でも違う猫です。
一方は避妊手術受けたのか、左耳に印であるカットが入ってました。
地域で大事にされてる猫なもよう。
●下流から数えて64番目の橋…菖蒲橋
側に菖蒲は咲いてないけど、菖蒲橋です。
相生橋~菖蒲橋間は、川沿いに小さな公園が点々と有って、目が癒されます。
桜も所々咲いていて綺麗。
新宿区と中野区とを繋ぐ最終の橋で、ここから上流より先は、左岸右岸とも中野区オンリーになります。
↑菖蒲橋下流側の眺め、さようなら新宿区…つっても高層ビルが建ち並ぶ風景は暫く観られるけど。
↑菖蒲橋上流側の眺め、宜しく中野区。
【続】
小滝橋~菖蒲橋までの間を流れる神田川は、中野区と新宿区とを分ける境界線になっています。
●下流から数えて60番目の橋…栄橋
栄、宝…等、この辺りに架かる橋の名前には、財を感じさせる物が多いです。
これには西新宿に鎮座する熊野神社の、創建に纏わる伝説が関係してるように思います。
その件については後ほど…。
鳥が羽を広げた様な欄干のデザインが特徴的です。
この写真からは判り難いでしょうが、橋は斜めに架かっています。
↑栄橋下流側の眺め。
↑栄橋上流側の眺め、新宿区側の岸にのみ桜が続いてます。
●下流から数えて61番目の橋…淀橋
青梅街道上に架かる大きな橋、風格の有る親柱は大正時代の物を再利用してるんだとか。
ちょっと将棋の駒に似て感じられます。
「よどばし」と聞いて、「ヨドバシカメラ」を思い浮かべた人は多いでしょう。
家電量販店で有名な「ヨドバシカメラ」の嘗ての拠点は新宿区淀橋(現在「西新宿」と呼ばれる地区)、創業時はカメラ専門店でした。
淀橋地区のカメラ屋さんって事で、「ヨドバシカメラ」と名乗ったんですね。
その旧地名「淀橋」は、神田川に架かる「淀橋」から来てるそう。
「淀橋」以前は、「姿見ずの橋」と呼ばれてたそうで、これには恐ろしい昔話が由来として語られています。
「室町時代に浅草の観音様の御利益で財を成した中野長者が、夜半に財宝を下僕に背負わせ出掛けた帰り道、埋蔵した宝の秘密が漏れる事を恐れ、この橋で下僕を殺害し、神田川に投げ捨てたと伝えられる」(清水克悦著「山手線謎解き街歩き:実業之日本社発行」より抜粋)
後に橋の由来話を聞いた徳川家光が、「不吉だから淀橋に改名せよ」と言って、以来「淀橋」と呼ばれるようになった…との話ですが、諸説有ります。(ちなみに家光が「淀橋」と呼ばせた理由は、風景が京都の淀川に似ていたからだとか←ウィキ参照)
中野長者については、また後で触れさせて頂きます。
欄干のデザインも風格有ります。
見ての通り幅が広くて、下流から上流に行くのに横断歩道渡るんですが、橋からそこまでの距離が離れてて焦りました。
渡る前に信号が変わっちゃうから…大きな橋を渡る際は、横断歩道が難所になる。
現在の西新宿が「淀橋」と呼ばれていた時代、付近一帯には都心の飲料水を浄化する為の、「淀橋浄水場」が在ったそうです。
その淀橋浄水場が移転する際、空いた広大な土地に高層ビルを建設し、新宿副都心が出来たとの事。
東京の水道と新宿副都心誕生の両面で、重要な歴史を秘めてる場所なのですね。
↑淀橋下流側の眺め。
↑淀橋上流側の眺め…桜並木が途切れて、橋が架かってるのが見えます。
現場に書かれてた説明文によると、東電が工事する目的で一時的に架けられたようです。
※淀橋~豊水橋間に架かる電気事業工事用電らん管専用橋。
電らん…絶縁ケーブルを意味するそうで、つまりは電線を工事する際に使用する為の橋かと。
一時的な橋なのでカウントは致しません。
淀橋~豊水橋間の左岸は川沿いに行けない為、右岸側を歩きます。
●下流から数えて62番目の橋…豊水橋
筍みたいな形をした親柱です。
渡った先には新宿の超高層ビル群…撮影した時、橋を野良猫が渡って行きまして、小さく写ってるのですが見えますでしょうか?
↑豊水橋下流側の眺め、桜並木が途切れて寂しい眺め。
↑豊水橋上流側の眺め、少し先に咲いてる桜が見えます。
●下流から数えて63番目の橋…相生橋
某生命保険会社とは無関係です(多分)。
相生通りに繋がる橋で、ここも斜めに架かってます。
正面にドン!!!と構える高層ビル群、橋の周囲はとても綺麗に整備されています。
↑相生橋下流側の眺め。
↑相生橋上流側の眺め、対岸に立つコヒガンザクラに目が惹かれるでしょう。
↑辺りに桜並木は無いものの、橋のたもとに1本植えられたコヒガンザクラが満開で綺麗でした。
この辺りの遊歩道は近年整備されたのか清潔感に溢れており、ハナモモ等の花で飾られ綺麗です。
コヒガンザクラとハナモモの枝が被さって、花のゲートが出来てました。
↑また、相生橋~菖蒲橋間では、野良猫を頻繁に見掛けます。
近所の住人が餌をあげてる為、とても人懐っこくて可愛い。
野良猫なのに、どのコもでっぷり肥えてる。
2枚の写真は去年と今年撮った物で、同じ三毛でも違う猫です。
一方は避妊手術受けたのか、左耳に印であるカットが入ってました。
地域で大事にされてる猫なもよう。
●下流から数えて64番目の橋…菖蒲橋
側に菖蒲は咲いてないけど、菖蒲橋です。
相生橋~菖蒲橋間は、川沿いに小さな公園が点々と有って、目が癒されます。
桜も所々咲いていて綺麗。
新宿区と中野区とを繋ぐ最終の橋で、ここから上流より先は、左岸右岸とも中野区オンリーになります。
↑菖蒲橋下流側の眺め、さようなら新宿区…つっても高層ビルが建ち並ぶ風景は暫く観られるけど。
↑菖蒲橋上流側の眺め、宜しく中野区。
【続】