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瀬戸際の暇人

今年も休みがちな予定(汗)

2024年、クリスマスには歌を歌おう♪その2

2024年12月22日 17時02分01秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
昨日は冬至だったけど、貴方のお家では何食べた?
南瓜?うどん?…それとも「お粥」?

以前もお話した覚え有るけど、欧米では冬至に「ミルク粥」を食べる伝統が一部地域で見られるの。
イギリスでは冬至の頃に食べるお粥を「クリスマスポリッジ」と呼び、これを固形化した物が「クリスマスプディング」になったって説が有るわ。
冬至の頃に「お粥」を食べる風習は、古代ケルトの農耕神ダグダが、一年の節目に地上の作物全てを大釜で掻き混ぜ、お粥を作ったとの神話から生じたとされてるの。
日本の一部地域で旧正月に食べられる小豆粥や、沖縄で冬至に食べる「トゥンジージューシー」って雑炊も、ひょっとしたら同じ様な神話が由来かもしれないわね。

「トゥンジージューシー」については、メリーも沖縄に居る友人に聞いたばかり、なんでも豚肉ニンジン椎茸それから里芋をお米と一緒に煮て作るんだそうよ。
身体がポカポカ温まる上、健康に良さそうねv

雑談はここまでにして、第二夜に採り上げるクリスマスの植物は「樅(もみ)」──と言えば「クリスマスツリー」でお馴染みだけど、キリスト誕生以前のクリスマスが未だ「冬至祭」だった時代は、「樅」でなくて他の木を飾り立てる事がポピュラーだったそうなの。
古代ギリシャでは羊毛を巻いてパンや果実を吊るしたオリーブの枝、古代インドでは果実や装飾品で飾った15mもの大竹…これって日本の七夕の笹飾りに似てるわね。
古代ローマの冬至祭「サトゥルナーリア祭」では、酒神バッカスの小さな仮面を吊るした松の木を祀った記録が残されてるそうよ。
現在見られるクリスマスツリーの元祖が誕生したドイツでも、古代は樫の木を飾り立てて冬至の日に祀ったと云われてる。
真冬でも青々と葉を繁らせる常緑樹に不滅の生命を見た古代人は、一年で太陽の力が最も弱まる冬至に、常緑樹を食べ物や綺麗な布や色紙で飾って、樹の生命力に肖ろうとしたのね。

こうした樹木信仰は、キリスト教が勢力を強めて行く時代に、異教の風習として弾圧されたの。
キリスト教徒は布教する道々で異教徒の神木を切り倒し、キリスト教への改宗を迫るも、激しい反発を招いたものだから、「樅の木」のみ特例で祀る事を許したの。
「樅の木」のシルエットは、キリスト教における「三位一体」の教義を表す様に、美しい三角形を描いている…また「樅の木」の枝はキリスト教のシンボルの十字架に似ている…事が、キリスト教徒達の赦しのポイントになったらしいわ。

「樅の木」──「ヨーロッパモミ」はマツ科モミ属の常緑針葉樹で、別名「白モミ」。
ちなみに日本特産種の「モミ」は、比較的温暖な地域にも自生する樹木で、鹿児島県屋久島でも見られるとか。
日本ではその名前の読みから昔は庭に植えると「家の中でもめ事が起きる」と忌み嫌ったそうだけど、欧米化した現代ではクリスマスシーズンに気にせず家中や町中で「樅の木」を飾ってるわね(笑)
もっとも「樅の木」は飾るのに不適合な弱い樹木という事で、近年の欧米や日本ではマツ科トウヒ属の「オウシュウトウヒ(ドイツトウヒ)」を飾る機会が増えてるそうよ。

それじゃあここで今夜のクリスマス・ソングを紹介、タイトルはズバリ──「もみの木」よ♪
古来からドイツ北部に伝わる民謡に、ドイツ人のヨハン・アウグスト・ツァルナックと、エルンスト・アンシュッツが共同で歌詞を付けた歌で、原題が「O Tannenbaum」──ドイツ語で「樅の木」。
翻訳家で童謡詩人の中山知子が作詞した日本語版を参考に歌ってね♪

今夜のお話はこれでお終い!
また明日、楽しくクリスマス・ソングを歌いましょう♪



【もみの木】




樅の木♪ 樅の木♪
何時も緑よ♪
樅の木♪ 樅の木♪
何時も緑よ♪

輝く♪ 夏の日♪
雪降る♪ 冬の日♪

樅の木♪ 樅の木♪
何時も緑よ♪


樅の木♪ 樅の木♪
梢静かに♪
樅の木♪ 樅の木♪
梢静かに♪

喜び♪ 悲しみ♪
優しく♪ 見守る♪

樅の木♪ 樅の木♪
梢静かに♪


樅の木♪ 樅の木♪
繁れ豊かに♪
樅の木♪ 樅の木♪
繁れ豊かに♪

雨にも♪ 挫けず♪
風にも♪ 折られず♪

樅の木♪ 樅の木♪
繁れ豊かに♪


…こんばんは、びょりです。
針葉樹のドイツトウヒは樅の木以上にシルエットが美しい為、近年は樅の木以上にクリスマスツリーとしての需要が高いらしいです。
家の近所の駅前にもドイツトウヒが植えてありますが、クリスマスを迎えても特に飾りません…何の為に植えた?

写真は「KITTE丸の内」の1階吹き抜けロビーに今年登場した、全長約13.5mの本物の樅の木による「ブリーズツリー」。
いや~~映える!!(笑)
コメント
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