金曜は夏至だったが、近付く台風の影響で、1日暗い雨空でした。
一昔前は台風ったら秋がシーズンだったのに、関東では。
異常気象も毎年続けば日常化?
そんな事より今日も前回に引き続き、あにめぞんレビューで御座います。
・第77回「あっぱれ五代!たまに見せます男の意地」脚本:小西川博・高屋敷英夫 コンテ・演出:山本智史 作画監督:鈴木俊二
…今回からOPが村下孝蔵氏(故人)歌う「陽だまり」に、EDがピカソの歌う「ビギン・ザ・ナイト」に変更。
遂に最後のOPとEDまで来ましたよ!
ピカソはこれで連続4回(間に「ゲットダウン」が挟まるが)EDを歌うというほぼ皆勤賞。
お陰でピカソと聞けば「めぞん」をイメージするファンは私の他にも多いだろう。
本編は五代就活編に一応のケリを着ける、アニメのオリジナルエピソードだった。
再度八神のパパが持って来た三友商事系列会社への紹介状を、五代は「自分の働き場所くらい自分で決めたい」と言って突っ返す。
コネ入社に疚しい気持ちを抱くところが真面目な彼らしい。
タイトル通り五代が男の意地を見せる感動エピソードではあるんだけど、正直話を引っ張り過ぎなのと、シリーズ構成の失敗が目に付いて素直に感動出来なかった。
原因は就職活動と保父のアルバイトを同時進行させてる事に有る。
まるで保父は彼の中で「真っ当な職業」として認識されてなかったみたいに見えるじゃないすか。
実際、今回保母さんから「保育士の試験受けて保父になれば?」と言われ、初めてそういう道も在る事に気付かされたわけですが。
これがもしも原作の様に就活失敗した後に、保父という仕事に出会ってたら、そんな風には見えなかったんすけどね。
保父のアルバイトをする傍ら、一流会社の面接を受け続ける彼は、穿った観方をすれば保父の仕事を軽んじてる様で、アニメスタッフの思惑通りに「天晴れ」とは感じられなかったです。
てかさ…保父のアルバイトしながら就職活動するって、無茶苦茶ハードスケジュールでリアリティ無いよ。
しかもアニメの彼の場合、まだ大学生でも在るのに。
その上、園長から運動会の運営委員まで頼まれてるし。
「勿論、就職活動を優先して良いから」って無茶言うにも程が有る ――鬼だな、園長。(笑)
なのに夜には坂本と、かつてのアルバイト先「飲まず喰わず」で、酒盛りまでしてますよ。
誰かアニメの五代の1日のスケジュール表を書いてみてください。(笑)
大学は殆ど通ってないようですが、大丈夫なんでしょうか?
最近まで単位足りないつって騒いでた様に覚えてるけど…。
更に次回からはキャバクラ勤め――死ぬなよ、五代!!(汗)
試みに後期~ここまでの話を、原作の話に照合させ、アニメの放送回通りに並べると、下記のようになる。
・第53回…原作9巻3~4話
・第54回…原作9巻4~5話
・第55回…原作9巻6~7話
・第56回…原作9巻8話、10巻6話
・第57回…原作10巻6~7話
・第58回…原作10巻8話
・第59回…原作10巻9~10話
・第60回…原作10巻11話、11巻1話
・第61回…原作11巻2~3話
・第62回…原作11巻4~5話
・第63回…原作11巻6話
・第64回…原作11巻7~8話
・第65回…原作11巻9話
・第66回…原作11巻10~11話
・第67回…原作9巻1話、6巻6話
・第68回…原作6巻1話
・第69回…原作6巻6~7話、9巻2話
・第70回…原作6巻6話、7巻1話
・第71回…原作12巻1話、9巻10話
・第72回…原作9巻11話
・第73回…原作10巻1~2話
・第74回…原作10巻3~4話
・第75回…原作12巻2話
・第76回…原作12巻8~10話
第66回迄は原作での話順通りに進んでるところが、第67回以降は順番があっちこっちに飛んでるのが解るかと。
更に後期開始して直ぐに、終盤に繋がる10巻後半~11巻迄のエピソードを、アニメ化してるのも見て取れますね。
一体何故こんなシリーズ構成にしたかというと、恐らく打ち切りが囁かれてたから、盛上る話を先行して視聴率アップを目論んだんじゃなかろうか?
事実10巻後半~11巻迄のエピソードを放送したところで、アニメめぞんの視聴率は漸く上昇したらしいから、原作で人気のエピソードを放送した甲斐が有ったというもの。
けどそのせいで後の展開が支離滅裂になってしまった。
就職浪人編のスルーは仕方なかったとしても、八神登場→婆ちゃん話等の閑話→就活編→明日菜お嬢様登場→夢一夜→保父アルバイトとの出会い、って構成だったら、五代の成長物語っぽく、それなりに理に適ったものになったかもしれない。
気になると言えば、今回の響子さん。
五代を終始黙って温かく見守る姿は、原作の彼女ならば考えられない。
アニメでは彼女をよりマドンナらしく描くというなら、それはそれで結構なんだけど、次回以降は原作の解らずやな響子さんに戻る為、がらっと人が違った様に感じられる。
回毎にヒロインの性格がコロコロ変るのは、やはり不味いんじゃないかなぁと思った。
話の前後には目を瞑り、今回1話だけを取り出して観るなら、結構楽しめる。
響子さんが間違えて枝を刈ってしまったところに、一の瀬さんの「気が気じゃないんだねえ」の台詞は、良い塩梅に洒落てる。
台詞は無いが、運動会の準備を八神と一緒に手伝う賢太郎は、ほのぼの名シーン。
足下だけ映して響子さんの躊躇いを表現したり等、今回の演出はなかなか良かった。
八神のパパが持って来た紹介状を漁夫の利で坂本が得るのは、彼のちゃっかり抜け目の無さを考えると無理が無いような。(笑)
五代と正反対の性質である親友は、対比の為にも良い存在になってます。
(個人的評価)脚本△ 演出○ 作画○ …次回予告は五代、一の瀬さん、四谷さん、朱美さん、タイトル読みは響子さんと、何時ものメンバーになってます。予告映像に被せて台詞を言う四谷役の千葉さんが、流石のプロサービス精神だなぁと感心してしまった。
【続】
一昔前は台風ったら秋がシーズンだったのに、関東では。
異常気象も毎年続けば日常化?
そんな事より今日も前回に引き続き、あにめぞんレビューで御座います。
・第77回「あっぱれ五代!たまに見せます男の意地」脚本:小西川博・高屋敷英夫 コンテ・演出:山本智史 作画監督:鈴木俊二
…今回からOPが村下孝蔵氏(故人)歌う「陽だまり」に、EDがピカソの歌う「ビギン・ザ・ナイト」に変更。
遂に最後のOPとEDまで来ましたよ!
ピカソはこれで連続4回(間に「ゲットダウン」が挟まるが)EDを歌うというほぼ皆勤賞。
お陰でピカソと聞けば「めぞん」をイメージするファンは私の他にも多いだろう。
本編は五代就活編に一応のケリを着ける、アニメのオリジナルエピソードだった。
再度八神のパパが持って来た三友商事系列会社への紹介状を、五代は「自分の働き場所くらい自分で決めたい」と言って突っ返す。
コネ入社に疚しい気持ちを抱くところが真面目な彼らしい。
タイトル通り五代が男の意地を見せる感動エピソードではあるんだけど、正直話を引っ張り過ぎなのと、シリーズ構成の失敗が目に付いて素直に感動出来なかった。
原因は就職活動と保父のアルバイトを同時進行させてる事に有る。
まるで保父は彼の中で「真っ当な職業」として認識されてなかったみたいに見えるじゃないすか。
実際、今回保母さんから「保育士の試験受けて保父になれば?」と言われ、初めてそういう道も在る事に気付かされたわけですが。
これがもしも原作の様に就活失敗した後に、保父という仕事に出会ってたら、そんな風には見えなかったんすけどね。
保父のアルバイトをする傍ら、一流会社の面接を受け続ける彼は、穿った観方をすれば保父の仕事を軽んじてる様で、アニメスタッフの思惑通りに「天晴れ」とは感じられなかったです。
てかさ…保父のアルバイトしながら就職活動するって、無茶苦茶ハードスケジュールでリアリティ無いよ。
しかもアニメの彼の場合、まだ大学生でも在るのに。
その上、園長から運動会の運営委員まで頼まれてるし。
「勿論、就職活動を優先して良いから」って無茶言うにも程が有る ――鬼だな、園長。(笑)
なのに夜には坂本と、かつてのアルバイト先「飲まず喰わず」で、酒盛りまでしてますよ。
誰かアニメの五代の1日のスケジュール表を書いてみてください。(笑)
大学は殆ど通ってないようですが、大丈夫なんでしょうか?
最近まで単位足りないつって騒いでた様に覚えてるけど…。
更に次回からはキャバクラ勤め――死ぬなよ、五代!!(汗)
試みに後期~ここまでの話を、原作の話に照合させ、アニメの放送回通りに並べると、下記のようになる。
・第53回…原作9巻3~4話
・第54回…原作9巻4~5話
・第55回…原作9巻6~7話
・第56回…原作9巻8話、10巻6話
・第57回…原作10巻6~7話
・第58回…原作10巻8話
・第59回…原作10巻9~10話
・第60回…原作10巻11話、11巻1話
・第61回…原作11巻2~3話
・第62回…原作11巻4~5話
・第63回…原作11巻6話
・第64回…原作11巻7~8話
・第65回…原作11巻9話
・第66回…原作11巻10~11話
・第67回…原作9巻1話、6巻6話
・第68回…原作6巻1話
・第69回…原作6巻6~7話、9巻2話
・第70回…原作6巻6話、7巻1話
・第71回…原作12巻1話、9巻10話
・第72回…原作9巻11話
・第73回…原作10巻1~2話
・第74回…原作10巻3~4話
・第75回…原作12巻2話
・第76回…原作12巻8~10話
第66回迄は原作での話順通りに進んでるところが、第67回以降は順番があっちこっちに飛んでるのが解るかと。
更に後期開始して直ぐに、終盤に繋がる10巻後半~11巻迄のエピソードを、アニメ化してるのも見て取れますね。
一体何故こんなシリーズ構成にしたかというと、恐らく打ち切りが囁かれてたから、盛上る話を先行して視聴率アップを目論んだんじゃなかろうか?
事実10巻後半~11巻迄のエピソードを放送したところで、アニメめぞんの視聴率は漸く上昇したらしいから、原作で人気のエピソードを放送した甲斐が有ったというもの。
けどそのせいで後の展開が支離滅裂になってしまった。
就職浪人編のスルーは仕方なかったとしても、八神登場→婆ちゃん話等の閑話→就活編→明日菜お嬢様登場→夢一夜→保父アルバイトとの出会い、って構成だったら、五代の成長物語っぽく、それなりに理に適ったものになったかもしれない。
気になると言えば、今回の響子さん。
五代を終始黙って温かく見守る姿は、原作の彼女ならば考えられない。
アニメでは彼女をよりマドンナらしく描くというなら、それはそれで結構なんだけど、次回以降は原作の解らずやな響子さんに戻る為、がらっと人が違った様に感じられる。
回毎にヒロインの性格がコロコロ変るのは、やはり不味いんじゃないかなぁと思った。
話の前後には目を瞑り、今回1話だけを取り出して観るなら、結構楽しめる。
響子さんが間違えて枝を刈ってしまったところに、一の瀬さんの「気が気じゃないんだねえ」の台詞は、良い塩梅に洒落てる。
台詞は無いが、運動会の準備を八神と一緒に手伝う賢太郎は、ほのぼの名シーン。
足下だけ映して響子さんの躊躇いを表現したり等、今回の演出はなかなか良かった。
八神のパパが持って来た紹介状を漁夫の利で坂本が得るのは、彼のちゃっかり抜け目の無さを考えると無理が無いような。(笑)
五代と正反対の性質である親友は、対比の為にも良い存在になってます。
(個人的評価)脚本△ 演出○ 作画○ …次回予告は五代、一の瀬さん、四谷さん、朱美さん、タイトル読みは響子さんと、何時ものメンバーになってます。予告映像に被せて台詞を言う四谷役の千葉さんが、流石のプロサービス精神だなぁと感心してしまった。
【続】