瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

あにめぞん感想、ざっくばらん76

2013年06月15日 15時10分53秒 | 漫画&アニメ
ホークス交流戦優勝バンザーイ♪♪
…毎年、交流戦強いチームだな~。(去年についてはノーカン)
不思議とセ・リーグには強い。(パ・リーグには苦手なピッチャーが多過ぎる。)
もしかしてセ・リーグに引っ越せば毎年優勝可能だったり?
本題に戻って前回の続き、次回からOPが変更するよっと。


・第76回「ワタシ待つわ!響子突然のイミシン宣言」脚本:高屋敷英夫 コンテ:小島多美子 演出:鈴木行 作画監督:中嶋敦子

…原作でも重要な分岐点エピソード、「草葉の陰から」を軸にした今回は、概ね原作通りの内容だった。
違いは八神が登場している点で、原作では既に退場してるのだけど、アニメでは前回再び一刻館に篭城。
殆ど押しかけ女房の上、一刻館から通学までするという、非常な日常風景化。
前回、一刻館に篭城した際は、学校を長期休学した為に、男と同棲疑惑が立ったからね。
当らずとも遠からずだけど。(笑)
その危険を避けようと通学は真面目にする事にしたらしい。
迷惑がりながら八神の「今晩の夕食はすき焼き♪」に、一瞬嬉しそうに頷きかける五代が、いつもの彼らしい優柔不断っぷりで笑える。
第73回での凛々しい啖呵が水の泡ですがな。

だが実際の原作では既に八神は登場しない、その為アニメでも話の軸には絡まず、どーでもいい役回りだった。
次回へ引っ張る、引っ張る。(笑)

前半は三鷹さんと九條明日菜お嬢様の関係の続報。
手こずってる間に周囲から外堀をどんどん埋められてしまう可哀想な三鷹さん。(笑)
何とか結納前に縁を切ろうと、鬼になる覚悟で「貴女とは結婚できない」と告白する――しかし外見弱そうに見えて、お嬢様は最恐だった。
告白を耳に入れた途端、直立体勢で、ふらりと後ろへ倒れてしまう。
慌てて抱留める優しさを見せたところで、三鷹さんの完敗で御座いますがな。(笑)

「……尼に……なります………生涯…誰とも結婚致しません……。」

普通泣きながらそんな事言われたら、「関ったらヤバイ女だ!」と思って逃亡するよ。(笑)
だが逃げられないのがフェミニスト三鷹氏、それでも必死で説得して破談する事が出来た。
――と考えたのは、三鷹さんのみ。
「貴女の事、嫌いなわけではない」って言い訳しちゃマズイわな。(笑)

晴れてフリーの身になり(と本人は思い込んでる)、響子さんを誘いに行く三鷹さん。
しかし物語の中では彼岸のシーズン、デートに指定された日は、両家の家族が揃って惣一郎さんの墓参りに行く日だからと、響子さんに断られる。
申し訳無さいっぱいの表情で、「せめて亡くなった旦那さんに花を手向けたい。好きだった花は何ですか?」と、響子さんに尋ねる三鷹さん。

「好きな花は…確か菊です。…おひたしにも出来るからと」

つくづく生前の惣一郎さんは実利主義だったんだなと。(笑)
出来る事なら生きてる内にお会いしたかった。

三鷹さんと響子さんが話してるのを、側で聞きながら乱暴に釘を打ち鳴らす五代。(笑)
前回レビューで書き忘れましたが、彼は以前バイトしてた保育園の園長から、人手が足りない理由により、再びアルバイトを頼まれてしまったのです。
で、園児に喜んで貰おうと、積み木を制作中という。
就活中の、それも大学卒業を控える学生に、保育園でのアルバイトを頼む園長、優しい顔してマジ鬼畜。(笑)
「良い気分転換になるだろう」と勧める周囲も就活舐め過ぎだろう。
原作では大学卒業するも勤め先見付からず、暇持余してるならと保育園でアルバイト始める展開な為、矛盾無く楽しめたんだけどね~。
何度も書くがシリーズ構成の大きなミスだと思う。

その件については次回レビューで総括するとして、舞台を墓参りに移します。
一の瀬さんから三鷹が、惣一郎さんの墓の場所を電話で訊いた事を知り、怒った五代も墓へと急ぐ。
お墓に着くと、三鷹が手を合せていた。
彼は言う、別に墓参りをだしにして、向うの御両親に売り込む積りは無い…ただ亡くなったご主人に、響子さんは必ず僕が幸せにするから、安心して眠ってください……と伝えただけ。

三鷹「…ご主人も、快く承諾してくださったよ。」
五代「しんみり嘘吐いてんじゃない!!!!」

――アハハハハハハハハ(笑)

三鷹さん、ほんっと面白い人だわ。(笑)
五代とも相性良さ気だし、漫才コンビ組めばいい。
勿論、三鷹がボケ役で、五代がツッコミ役、売れるで!(笑)

2人が言い争ってるそこへ、響子さんと、彼女の御両親と、惣一郎さんの親父様がいらっしゃる。
どうやら響子さんの親父様が時間を間違えて(本人は否定)、墓参りが予定より遅れてしまったらしい。
それを見た2人は、つい墓の後ろに隠れる。
第52回でも見たぞ、その構図。(あの時隠れたのは五代だけだが)
五代が慌てて隠れる際、落としてしまった手作りの積み木に、響子さんは目敏く気付いた。

「…五代さん…ここに来てたの…?」

響子さんの御両親と惣一郎さんの親父様は、墓前にこれ見よがしに供えられた、高価そうな菊の花束に気付く。
花束には如才無く三鷹さんのメッセージカードが。(笑)
彼の思惑通り響子さんのお母様は大はしゃぎ、三鷹さんが娘とどんな関係なのかを、自分の夫と惣一郎さんの親父様に説明する。
それを聞いて響子さんの親父様は面白く無い顔をするが、惣一郎さんの親父様は安堵の言葉を響子さんに告げた。
何時までも亡くなった息子の家に関っていては惣一郎も安心できないだろう、そろそろ自分の次の幸せを考えて欲しい、再婚したいと考えてる相手が居るならそうすべきだ。
響子さんは躊躇いながらも告げる、「再婚の意思は有る」と――

そこへ計ったように現れる三鷹。(笑)
五代も感嘆する早業、サイボーグ009も真っ青の加速装置能力者である。
コミュ障にとっては憧れる社交性をフルに活かし、彼は両家の親にすぐさま取り入り、連れ立って霊園を後にして行った。

一方…飛び出す機会を逸した五代は、墓の後ろに居残っていた。
その事に気付かない(何故?)響子さんは、お墓の中の惣一郎さんに語りかける。

「惣一郎さん…私が再婚したら安心?
 ……かえって心配するかもね…その人、頼りないから……。
 でも…春になれば……」

風で舞い上がる菊の花弁、彼女の長い黒髪、揺れる線香の煙、今回最も美しいシーンだった。
今回、モブの修正がちょっと粗い感じだったけど、安心と信頼の中嶋作監という事で、アップは大変美しい仕上がりだった。
そんな良いシーンをぶち壊す、無粋な物音(笑)――五代の背負う積み木が落ちた音で、ハッとする響子さん。
てか何で積み木わざわざ背負って来るんだ、置いてこいよ。(笑)
お墓の後ろで聞き耳立ててる五代に気付き、柄杓でおもむろに水をかける響子さんは怖いお人や。

「惣一郎さん…私、春までは独りで居ます。」

立ち去る際、惣一郎さんに向けての言葉は、実際は五代へ伝えるものである。
ここで響子さんは初めて、五代との再婚を考えてると、つまり自分は五代を好きだと、彼に意思表示してるのですね。
アニメの響子さんと五代の関係は、原作での2人のそれとは微妙に違う。
アニメの五代にとって響子さんは、より憧れが勝るマドンナの形で描かれており、響子さんが自分をどう思ってるかなんて、五代には全く掴めない高嶺の花。
原作ではこの位まで進むと、五代は心底では彼女も自分を想ってるんだろうな~なんて、驕りが透けて見えなくもない。(笑)
ただアニメの後半は、オリジナルにしたいのか、原作通りにしたいのか、どっちつかずな為に観ていて混乱する。
「春になれば」一体何が変ると言うのか??
この時点でアニメの五代は大学も卒業しておらず、将来の道も見えていないのに。
原作の場合は、五代が保育園のアルバイトを引き受けた事で、保父という仕事が合ってると自覚し、保父の道を模索し出してた所だから、「春になれば」という台詞の意味を掴める。
アニメの後半は断片的に原作を拾ってるせいで、所々辻褄が合わない点が出来てしまってるのだ。

次回から最後のOPに変るし、物語はいよいよ終盤。
だが立ち塞がる壁は未だ高い。
ライバル三鷹は九條明日菜お嬢様との付き合いから、本人の意思を抜きに周囲の圧力で結婚へと突き進む術を学んだ。

「逃がしませんよぉぉ…響子さん…!!」

粘着質ばっかだな、この漫画。(笑)

(個人的評価)脚本△ 演出△ 作画○ …次回予告は五代、一の瀬さん、四谷さん、朱美さん、タイトル読みは響子さん。…本編内、(原作では影が薄くなった)賢太郎が、久々に登場していた。


コメント
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