瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

あにめぞん感想、ざっくばらん74

2013年05月26日 17時26分58秒 | 漫画&アニメ
今週の金曜はホークス野球中継であにめぞんは1回休み、待ちに待ってたお休み万歳!!…ってファンに有るまじき反応で済みません。(汗)
前回の続きで御座います。


・第74回「就職戦線異状あり!五代サヨナラ大逆転」脚本:金子裕 コンテ:小島多美子 演出:鈴木行 作画監督:中島敦子

…今回も粗方原作通りだったんすが、元の漫画版があくまでコメディだったのに対し、アニメ版は微妙にシリアス調に描かれていた。
特にラストシーンの表現が原作とは異なってる。
原作では色々有ったけど終り良ければ全て良し、祝!五代就職と読者に安心させたところで、会社倒産という急転直下の大悲劇をギャグに描いてしまうんだから超鬼畜。(笑)
普通なら悲劇になるところを喜劇に描くのが、留美子先生の常人ならざる表現力である。
それがアニメでは普通にシリアスに、声も出ない程ショックを受けてる五代の暗い顔で終った。
いや実際、自分がこんな目に遭ったら笑いごっちゃないですけど、そこを敢えて笑わす逞しさこそがギャグ。
そういう悲劇中の喜劇をアニメでも表現して欲しかったのだが…と、ちょい残念に感じた。

他に原作とは異なる表現――誤解を解いた八神パパから「今迄娘が迷惑かけた詫び」に就職先を紹介され、五代が後ろめたい表情を浮かべるシーン、ここはアニメ第77回に繋がる伏線になってまして、察するにアニメは今回の就職編で、五代の成長と言うか自立を描こうとしたのかなと。
また第77回レビュー時に詳しく触れる積りです。

「そ…そんな…!あたし…五代先生に旬の秋刀魚を食べさせてあげたくて…それなのに出て行けなんて…酷いお言葉…!」

小火騒ぎを起したり何だと今回も八神は大活躍で笑わせて貰った。

「五代先生を邪魔する人は私が許さない!!!――本っ当に困った人達だわ!!毎晩毎晩押し掛けて来て…この部屋を何だと思ってるのかしら!?常識が無さ過ぎるのよ!!」

なんて見事な弧を描くブーメラン。(笑)
五代を護ってる積りが真相は最も彼に迷惑を懸けてる事に、八神自身は気が付いてないのが誠に楽しいのです。(彼女の言葉を聞いてる五代が複雑そうな顔してるのがミソ)

一方、響子さんはというと、五代に就職祝いのネクタイをプレゼントした際に、

五「…な、なんかこれ締めてると出世できそうだなあv」
響「ふふふvそんな事有りませんよ!…あ、いえ!今のは出世できないって意味じゃなくて…」

原作では「そんな事有りませんよ」と「いえ、今のは出世できないって意味じゃなくて…」の間に、絶妙な空白が有って爆笑を禁じえなかったんすが、アニメではそこを上手く表現出来てなくて残念でした。
個人的には回で最大の笑い所と期待してたんだけど。
前半に時間を割き過ぎた為に、後半皺寄せ来た気がします。

五「管理人さんて…貧乏に強いんじゃないだろうか」

坂「あのな、何処の世界に貧乏が好きな女が居ると言うんだ?」
五「好きだとは言ってないさ!…ただ…彼女ってなんとなく慎ましくて、
  遣り繰りだって上手そうだし、
  最初は…六畳一間のアパートでも……」

  ――…妄想劇場、開始…――

五「悪いなー響子、僕の稼ぎが少なくて。」
響「あら、私ささやかな生活って好きですわ。
  部屋が狭いお陰で、こうして何時もあなたの近くに居られるし…」
五「有難う…響子…!君って本当に優しいんだな…!!」

五「…響子…!!」(←猫のキョウコちゃんを抱き締め未だ妄想中)
坂「…お前の脳ミソって、きっとバラ色なんだろうな!」

↑の会話シーンは間を入れるタイミングも良く、演出にも文句無い。
しかし文字に書き起こすと、原作版とは微妙に台詞が異なってるのに気付かされる。
アニメでは第76回を過ぎるまで、五代は響子さんの事を妄想シーン以外では「管理人さん」と呼ぶ。
そういう設定に決めていたと、後にスタッフがアニメ雑誌で語っていたのを思い出す。
てかアニメで久々の五代妄想シーンでしたな。

小島コンテという事で響子さんと五代が終始夫婦の様な雰囲気。(笑)
ラストの管理人室での2人なんか、まるで新婚さんであてられる。
それだけに最後の五代の痛々しい表情が、シリアスに迫って来るなぁ。
原作ではここから就職浪人編がスタート、しかしアニメでは少々違う展開を見せるのであった。
という事で続きは次回レビューにて。

(個人的評価)脚本△ 演出△ 作画○ …次回予告は四谷さん、朱美さん、一の瀬さん、タイトル読みは響子さんといった、お馴染のメンバー、プラス八神でした。何処まで続く?八神の活躍。


コメント
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