kotoba日記                     小久保圭介

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ぎんなんの実/木

2018年09月05日 | 生活
朝の道
西へ向かい
南へ
坂道を自転車を押して
歩いて
電車が通る橋

渡り
見渡す

ぎんなんの実が
昨日の猛風で
落ちて
道にたくさん
転がっている
枝が折れ
小径をふさぐ

街中の街路樹はいつも気の毒
恩恵にあずかってはいるのだけれど
もっとちゃんと
根が張れれば
幹もしっかりしているはず






仕事柄
知っていること

この写真
木の下はほぼ正方形の
コンクリートで固められて
木は
ユニック車でどこからか連行されてくる
根に藁を巻いた状態で
植えられる
せいぜい深さ1メートル
もちろん下はコンクリート
そこで木は根を張る
おそらく年月をかけて
コンクリートを突き破っていると思うけれど
上に根が張らないように
凄く重い鉄板(グレーチング)が乗っている
これは木の自然の姿であるわけじゃないので
とうぜん折れる

木は地上と同じぶんだけ
地下に根を張る
地上を0として
シンメトリーになっている
その根を張らせない
とうぜん折れる

人は木の下で
木陰にあやかり
紅葉や新芽
時には鳥を見ては
なごむ

木は移動できないので
一生をそこで過ごす
時に切られる

恩恵を受けながらも
都合で殺される

人間のすることを
しっかり見なければいけない

連行され船に乗せられ
潮風に晒され
横にされ
トラックに積まれ
知らぬ場所で狭い場所に
「立て」
と言われ
「邪魔だ」
と言われ

ふるさとの山の
木の仲間たちは
遠くから
それを見ている


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