kotoba日記                     小久保圭介

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さびしい心で生きている者たち

2012年11月03日 | 生活
この一週間くらい、
は、
労働がしんどくて、
地下鉄の中で、
とうとう本が読めませんでした。
多少、疲れているときには、
読書は逆に、
もってこいの、
楽しみですけれど、
過度だと、
読書はできません。
それでも、
うつらうつら、
と、
読んだ本は、
「いまだから読みたい本?.11後の日本」
という坂本龍一が音頭をとって、
出版された本です。
いろんな言葉のオムニバス本。
最初の、
酎コ真一著「宇宙樹」の中から、
「母なる樹」という文章がありました。
それは、
樹が水を垂直に、
吸い上げる様子を、
綴った、
美しい文でした。
これが、
どうして、
3.11後に、
というオムニバスに入っているのかは、
読んでみれば判ります。
樹である、
ということを、
ちゃんと書いている。
生きている樹である、
ということが、
実感を伴って、
書かれてあります。
読んでいて、
葉っぱに、
呼吸する口があることを、
思い出していました。

酎コ真一さんの「宇宙樹」、
その全部を、
読みたくなり、
きっと、勘ですけれど、
文体も浅田彰みたいに、
きれいだし、
必ず読んで得する本だと、
思っています。
「宇宙樹」、
要チェックです。

それと、
管 啓次郎著「野生哲学<Aメリカ・インディアンに学ぶ」、
から抜粋された、
「七世代の掾vは、
やはり、
原本を読みたくなりました。

巻末は、管 啓次郎訳の、
「先住民指導者シアトルの演説」です。
この演説の中で、
「さびしい心で生きている者たち」
という言葉がありました。
そこで、
僕は、
本から顔はあげませんでしたけれど、
そのような心持ちになりました。
深いところに、
言葉が触れた瞬間です。


「さびしい心で生きている者たちのことをやさしい心遣いと愛をもって懐かしみ、「幸福な狩り場」(天国)からしばしば立ち戻っては、生者たちを訪れ、みちびき、いつくしみ、なぐさめようとする」

と、
先住民の言葉は、続いています。

「さびしい心で生きている者たち」、
という言葉が、
どれだけ普遍的であるかは、
誰もが思い知るところだと思います。
僕は、
この本を読んで、
この言葉を食べました。
この短い言葉に、
すべてがあります。
僕の小説や言葉は、
すべて、
この
「さびしい心で生きる者たち」から、
始まり、
終わり、
拡大し、
誇張し、
連結して、
ゆくのです。
核心という言い方が、
正しいです。

ネイティブアメリカンの特番を、
以前、
細野晴臣や窪塚洋介がやっていて、
窪塚洋介の方の番組で、
こんな言葉がありました。

 正しい場所で
 正しい時に
 正しい歌を歌う



今週は、
ずっと、
山田さんと労働で、
助かりました。
ありがとう。

雲は、
南東へ向かい、
西空には、
鳥のV字が、
北へ向かいました。

ネイティブ・アメリカンの「七」は、
特別な数字なのだそうです。
その「七」の、
意味の一つだと、
推測されるものに、
以下があるのだそうです。

東西南北の四つ、
上下の二つ、
自身の位置を合わせての、
「七」だそうです。

「七世代の掾vとは、
会議があったとき、
まず、
七世代先まで考え、
決定することらしい。
これが、
3.11後に読む言葉の、
オムニバスに入っている、
内容の、
一つです。
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