kotoba日記                     小久保圭介

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図書館

2018年08月12日 | 生活
図書館の駐輪場は
強い陽ざしが
ハンドルの銀色に
熱を帯びさせ
人々は
図書館にゆく

図書館は静か
図書館は少しひんやり
図書館は人がまばら

受付の館員はエプロンをして
「どうぞ」
と呼ぶ
本を返して
通路を歩く
どの本があるか
なにがあるか

疲れているので
簡単に読める薄い詩集を何冊か
手にとって
著者の知名度のみで
信用しては手に持って
何冊まで借りられるかを
確認するため詩集を手に持ったまま
カウンターの上の
表示板を見てみる
六冊

たいてい
六冊以上になってしまうので
一冊を本棚に返す
手に取った一冊の選択は
残酷だ

図書館は
この世で
一番落ち着ける場所
静かで
未来も過去も今もある

図書館で
わたしはわたしを
とりもどす




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