夕方から曇ってきました。
キンモクセイの木は、
東の方にあります。
ここからは、
200メートルぐらいの、
距離があるので、
匂いはしません。
けれど、
キンモクセイの香りの方から、
盲人のご夫婦がこっちに、
歩いてきました。
二人とも、
白杖を持っているので、
すぐに、
わかりました。
点字ブロックはありますけれど、
僕の目前の、
段差は注意です。
ご夫婦は、
旦那さんが先に歩き、
すぐ後ろを、
奥さんが歩いていました。
二人に聞こえるように、
やや大きめな声で、
段差があります、
と言いました。
「はいどうも」
と旦那さんは言い、
歩き慣れているのか、
歩行の速度は、
極端には落ちずに、
彼らは、
西へ向かいました。
10メートルぐらいは、
添って歩きましたけれど、
あとは、
彼らの歩行は、
順調に、
西へ、西へと、
続きました。
労働からの帰り道、
地下鉄の栄で、
乗り換え、
階段を下り、
ホームにゆくと、
また男女二人の盲人に出会いました。
彼らは名城線の右回りの、
5番のりばあたりで、
地下鉄を待っていました。
「ホームに落ちてしまって」
とその時の恐浮A
静かに語ってくれた、
僕の盲人のグルの言葉が思い起こされ、
もしもの時のために、
緊急停止ボタンの場所のそばに立ち、
僕は少しだけ緊張して、
地下鉄を待ちました。
地下鉄が来て、
停まり、
彼らの後ろ脇に立ち、
降りてくる人たちも、
彼らにぶつからないように、
注意しているようでした。
二人は、優先座席に座りました。
どこまでゆくのだろう、
なんて、
知ったことではないにせよ、
今日は、
盲人さんに、
よく会う日だな、
と思いました。
どういうわけなのか、
本当に判らないのだけれど、
数々の労働場で、
駅で、
道で、
たくさんの盲人に僕は会います。
そのたびに、
僕が見つけているのだろうか、
とも思います。
「蛇が浮「と思って、山道を歩いていると、蛇を見つけてしまうのです」
と友人と山を歩いている時に、
教えてもらいました。
盲人は、勿論、蛇ではないけれど、
「どこかに盲人様はいないだろうか」
と僕はこころのどこかで、
思っているのかもしれません。
出会えば、それだけで、
僕の中で、
何かが、
強く動き、
彼らの存在が、
メッセージのように、
思え、
労働をそっちのけで、
添ってゆくこともあります。
前世というものが、
仮にあったなら、
僕は盲人と、
きっと何か繋がりがあったか、
自身が盲人であったか、
と空に思います。
キンモクセイの木は、
東の方にあります。
ここからは、
200メートルぐらいの、
距離があるので、
匂いはしません。
けれど、
キンモクセイの香りの方から、
盲人のご夫婦がこっちに、
歩いてきました。
二人とも、
白杖を持っているので、
すぐに、
わかりました。
点字ブロックはありますけれど、
僕の目前の、
段差は注意です。
ご夫婦は、
旦那さんが先に歩き、
すぐ後ろを、
奥さんが歩いていました。
二人に聞こえるように、
やや大きめな声で、
段差があります、
と言いました。
「はいどうも」
と旦那さんは言い、
歩き慣れているのか、
歩行の速度は、
極端には落ちずに、
彼らは、
西へ向かいました。
10メートルぐらいは、
添って歩きましたけれど、
あとは、
彼らの歩行は、
順調に、
西へ、西へと、
続きました。
労働からの帰り道、
地下鉄の栄で、
乗り換え、
階段を下り、
ホームにゆくと、
また男女二人の盲人に出会いました。
彼らは名城線の右回りの、
5番のりばあたりで、
地下鉄を待っていました。
「ホームに落ちてしまって」
とその時の恐浮A
静かに語ってくれた、
僕の盲人のグルの言葉が思い起こされ、
もしもの時のために、
緊急停止ボタンの場所のそばに立ち、
僕は少しだけ緊張して、
地下鉄を待ちました。
地下鉄が来て、
停まり、
彼らの後ろ脇に立ち、
降りてくる人たちも、
彼らにぶつからないように、
注意しているようでした。
二人は、優先座席に座りました。
どこまでゆくのだろう、
なんて、
知ったことではないにせよ、
今日は、
盲人さんに、
よく会う日だな、
と思いました。
どういうわけなのか、
本当に判らないのだけれど、
数々の労働場で、
駅で、
道で、
たくさんの盲人に僕は会います。
そのたびに、
僕が見つけているのだろうか、
とも思います。
「蛇が浮「と思って、山道を歩いていると、蛇を見つけてしまうのです」
と友人と山を歩いている時に、
教えてもらいました。
盲人は、勿論、蛇ではないけれど、
「どこかに盲人様はいないだろうか」
と僕はこころのどこかで、
思っているのかもしれません。
出会えば、それだけで、
僕の中で、
何かが、
強く動き、
彼らの存在が、
メッセージのように、
思え、
労働をそっちのけで、
添ってゆくこともあります。
前世というものが、
仮にあったなら、
僕は盲人と、
きっと何か繋がりがあったか、
自身が盲人であったか、
と空に思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます