kotoba日記                     小久保圭介

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木が話している

2016年11月07日 | 生活
立冬

青い空の下
男は北へ向かって
駆けだした
青い服を着ていた

公園にいると
草と木がある

カフカ先生は
ものすごく
ロジカルな人だ
ところがそうでないとこもある

カフカ先生は
登山をする
ひとりで
山道を歩いていると
まわりの木が
話しているのが
聞えるという
それを
当たり前の顔で
当たり前の口調で
言う

ひとりで歩いているときに
それは聞こえるのだと言う

公園で
水筒の蓋に
インスタントコーヒーを入れ
お湯を注いで
飲んでいる
カフカ先生のことを思い
木を見ている

最近
初めての木や
信号待ちで
そばにいる木と草に
こんにちは
と声に出している
もうすぐ寒くなるよ
とも言う
そんなこと
判ってるに違いない
そう思って
こっちが恥じる


コメント
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