kotoba日記                     小久保圭介

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満天の星

2013年01月06日 | 生活
古道具屋
ソファーに座る人々がいる
という
夜は灯りが出て
座る人々は黙って
時を過ぎゆく

木のガラガラ扉が開くと
天上に柱があった
人が盛ってもいる

掘り炬燵、寒く
掘り炬燵、寒く

北へ、
いや、西へ
駐車場に歩んでみると
暗くて
遠方の闇に目がゆき
続く空に
首をあげてゆくと
頭上は満天の星

目立たないけれど
読み継がれてゆく
大切な作家
彼は作家であり
言語学者でもあった

以前来たわたしのことを
店員は覚えていたのだろうか
接客ではあっても
過度な微笑はありがたいことだ
そこいらをパッとさせる
技術とはこのことだ

掘り炬燵、寒く
掘り炬燵、寒く

寒いのならば
そこから逃げる
暑いのならば
そこから逃げる
真綿にくるまれるべきだ
誰もが

そして
豪華な
満天の星
虹にも勝る
満天の星
人生の真綿だ

大切な瞬間を歩いてゆく
いつもそう
大切に瞬間を歩いてゆく
同じ道を
同じ夜の深さを
同じ帰り道を

ここでもみつけた
オリオン、スバル、
空の楽器
瞬きの音楽


コメント
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