kotoba日記                     小久保圭介

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チェーン

2013年01月28日 | 生活

うっすらと
早朝
川沿いの小径を
走っていた
白い道に
自転車の轍
自由体操
いや
ラジオ体操
の老境に人々

チェーンははずれ
直す

美しい町で
電車に乗り
車窓を見
雪の景は
田が多くなるほど
きれいです
電車はすぐに着いて
路があったので
路を歩く

平地の陰はそれは寒く
陽のある所へゆき
日中の陽はうれしい
もしもくもっていたら
この寒さは嫌だな

駅前のベンチで
陽を眺め
ベンチで寝そべってみた
冬の寒さは
まろやかな伝えで
常夏になる
重ねて
駅前の像は
「希望」と名を出し
それをふんわり素直に
受ける喜び

帰路を伸ばし
自転車屋で
チェーンの具合を調整し

チェーンはずれ
直す
ことのないように
私たち
行き道をゆくために
直す
チェーンがはずれないように
直す
歯車に
チェーンは見事に噛み合い
潤滑油に濡れ
油は
夜の路面にしたたり
したたる
自転車という
輪車(わぐるま)に乗って
雪であろうが
雨であろうが
ゆく
まろやかな言葉の伝えを
支えに

チェーンはずれず
はずれぬことも忘れ
のちの新緑のために
さらに盛夏にむけて
まろやかな言葉の伝えを胸に

チェーンはずれても
直す


コメント
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