kotoba日記                     小久保圭介

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蚕起食桑

2011年05月21日 | 音楽
まろやかな歌声
とNさんは言う
そうだなそんな言い方があるんだな
と思う
犬塚さんは声がかすれていたのだが
まろやかな歌声
なのだ
凄く良い
とNさんはライブが終わってから言った

最後の曲で
松下さんがコーラスで歌うとき
僕はハっとした
イメージが先にあったのではない
言葉が先にあったのだ
そこにイメージをつけて
松下さんは歌っているのだ
言葉なんて嘘なんだ
嘘も誠になるという

たとえば
彫刻もそうだろうか
まずは木がある
彫って「しん」を入れるという


浅川マキの言葉が思い出される
「『カモメ』は感情すべてを捨てて歌った。『そんなこと知りませんよ』、
 と、放り投げて歌う時、詩は生き物のように一人歩きする」

 青い春
 赤い夏
 白い秋
 黒い冬 (「幸せそうな人たち」より)

と書いたのは
間違いなく
言葉の人
犬塚康博さん

犬塚さんはステージで言った。
「このライブが終われば名古屋の街をあちこち行ってみようと思います。
 面白いものがたくさんあります」
面白いものがたくさんあります、
の「たくさん」に声が大きくなっていた。


 http://www.youtube.com/watch?v=0IA1dchF28Y



コメント (4)
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