旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

丘の上のパルメラの街

2014-04-08 16:16:21 | ポルトガル
リスボンからテージョ川を渡り、遠くパルメラの街が見えてきた丘の上の城跡には、修道院を利用したポサーダがある。「ポサーダ」とは、スペインのパラドールにあたる由緒ある場所を利用した雰囲気あるホテルチェーンであります。

バスを降りて城門をくぐりようやくポサーダの建物がみえた回廊はガラスがはめられていて、ロビーとレストランとして使われている。四月、藤の花を愛でながら昼食
二階の回廊、部屋はかつての宿坊中庭を見下ろす

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ガイドさんと共にパルメラを歩く。ポサーダのすぐちかくには1755年の大地震で倒壊した教会の名残城塞の部屋の地下には、かつてイスラム時代の建物の基礎がみつかっている。丘の上の楼閣からこぢんまりとした赤い屋根の集まるパルメラの街が見渡せる 城跡にもうひとつある15世紀頃の教会内部はがらんとしているが、ひとつだけかつての騎士の墓が壁に残されている。この装飾はまさに「マヌエル様式」ポルトガルの輝ける大航海時代の王の名前にちなんだ様式は、船のロープなどをモチーフとする。

城を降りて街のいちばん高いところにあるペドロ教会こちらは18世紀頃と思しき青一色のアズレージョと金で装飾されている さらに街へはいると、「ペロウリーニョ」と呼ばれる石の柱これは、罪人をつないで見せしめにしたり、お上からの布告を告知したりした場所になる。
すぐちかくの小さな教会の壁こちら黄色が混じるアズレージョは青一色のモノより古く17世紀頃と想定される。

坂の道にはバルコニーがあり、見知らぬ我々を不審げに見下ろす住人も 19世紀頃にはこれらファサードが装飾されたようだ


先週は雨ばかりだったそうだが、今日は初夏の様な陽射し、紫の花の下でちょっと休憩しましょ
1ユーロのビール

ポサーダに戻る入口のこの十字架はサンチャゴ騎士団のものらしい。ここはこの騎士団が任されていたのだそうだ。

夕暮れてゆく中庭
眼下に街の灯りがきらめいていた
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