旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

ヴァチカン宮殿

2018-02-24 07:38:08 | イタリア
2016年の11月に「特別観光」をお願いした《手造の旅》以来となる⇒※こちらからごらんいただけます

今回は一般的なルートだが、何度同じ場所を訪れても発見は尽きない

入口で、静岡から来られたかたがこの彫刻に「クレマチスの丘」ですねと言った↓いつもは誰も目に留めない現代彫刻に反応するお客様にガイドさんが喜ぶ↓

小松もこれまで見てはいたが、ちゃんと認識したことがなかった。一見、モダン過ぎるようだが、足の部分など見ると人間の肉体表現はかなり繊細でミケランジェロ的なところもある。
ジュリアーノ・ヴァンジという現代イタリアを代表する彫刻家2000年の作品。静岡「クレマチスの丘」に世界で唯一彼の個人美術館があるのだそうだ。彫刻家の作品というのはおいそれと集められないし、動かせない。それはとても貴重な場所にちがいない。
遠くない天気の良さそうな日に是非訪れたい。
**

ヴァチカン専用のイヤフォンの利用を義務づけられているので交換↓

↓この螺旋階段は、間違いなく「ブラマンテの螺旋階段」へのオマージュだ。※冒頭の過去の日記をごらんください


屋外に設置された説明用の図をつかってシスティーナ礼拝堂に描かれた内容を解説↓

↑後ろに見えるのはピナコテク(絵画館)。こちらはほとんど見学することがない。半日観光位ではとても時間がない。といって、美術館にいちにちこもって見て回っても、見る方の精神力が持ちません。うーむ。

フランチェスコ法皇はサッカーが大好きで、サッカー選手を一堂にあつめてミサをおこなった↓その時の写真とグッズがかざってあった↓




「シモネッタの階段」は約二百五十年前に建設された↓

ここをのぼってゆくと「燭台のギャラリー」に至る↓

このあたりは19世紀末に大きく改築されていたことを、今回解説を読んではじめて理解した
⇒こちらに書きました


廊下から見えるヴァチカン放送局のアンテナ↓その下に見える建物に、引退した先の法皇ベネディクト十六世がお住まいになっているのだそうだ↓現法皇は時々に彼を公の場にひっぱりだして敬意を表しているとガイドさんのお話


地図の廊下↓


そして至る、「ラファエロの間」
やはりこの「アテナイの学堂」が抜きんでている↓

これを描いている同時期にミケランジェロがシスティーナ礼拝堂を描いていて、それに感銘をうけたラファエロは予定していなかったミケランジェロを描きこんだ↓右下の人物がそれ↓

↑左でこちらを見えている女性?はラファエロの恋人ともいわれるそうな。登場人物がそれぞれ誰なのか、必ずしも特定されていない。

★ラファエロのフレスコ画はテヴェレ川の向こう側(トラステヴェレ)にあるファルネジーナ荘でその集大成が見られる
⇒2016年11月のトラステヴェレ観光にて訪れた日記、ごらんください

システィーナ礼拝堂への道はまだまだ続く。途中にある名品を横目で見ながら↓
フジタの聖母子↓

マティスがデザインした司教のマント↓

他にも、ちいさな美術館ならばメインの展示物になるだろう作品がずらずら…なんだかもったいないですね。

ボルジア家がつかっていた部屋を過ぎる↓天井にはボルジア家の紋章から赤牛が見られる↓


階段を登るとシスティーナ礼拝堂↓

内部はまだまだ撮影禁止

*****
サン・ピエトロ大聖堂に抜ける。外はまだ雨↓


聖なる年に開けられる門↓

内部に入ってすぐの右手にミケランジェロの出世作となったピエタ↓

ガラスの向こうに置かれるようになったのは1972年に腕と鼻を壊される事件が起きたから。
⇒その時の写真

世界一の大きさの教会であることを示す↓長さ表示


旧大聖堂の時代からあったとされる聖ピエトロ像、足元に触れて祈る人々↓


★「カノッサの屈辱」で有名なカノッサ女伯爵マティルダの墓↓


床にさりげなく刻まれた十字は、その地下に法皇の墓があることを示している↓


祭壇には比較的大事だとされている法皇の遺体が見える形で納められている↓

これはイノチェンツォ十一世。ベルニーニにナヴォナ広場の噴水をつくらせた法皇↑
彼が元安置されていた祭壇には、今はあのヨハネ・パウロ二世が安置されている↓

時に、こうして改葬されるのですね

別の床に刻まれたヨハネ・パウロ二世の紋章↓


あ!昨年のスコットランド《手造の旅》でボニー・プリンス・チャーリーの墓がここにあると知ったのに、さがすのを忘れてしまってました…次回には時間をつくれますかしらん。





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