旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

直島~ベネッセ・パーク・ホテルの夜と朝

2021-11-30 06:15:11 | 国内
早い冬の陽は暮れ、離れのレストラン棟へ向かう道。

モノクロのカーブした道が↑実は、

朝食に向かう朝に↑こんなエメラルドグリーンだったことを知った。
何かを理解するには時間が必要。

途中にバラが…
昼間に「碁会所」で見たのと同じだとピンときた。

※須田悦弘がバラを「メンテナンス」する様子がベネッセのページにあります
**
ベネッセ・パーク・ホテルは宿泊棟自体がアートスペースになっている。

↑上の写真は朝の光で見た時のもの。
十五年前にホテルが開館した当初はピアノがあるライブラリースペースだったという場所。
三年後にホテルオーナーから「レクイエム(鎮魂歌)」というテーマを与えられて、杉本博司によって改築された。
↓後ろに見えてくるモノクロ写真にはありし日のWTCビル(NYC)が写っている。

すべすべに磨かれたベンチはヒバ財。ガラスの足は、昼に「護王寺」の階段と同じだ。
※「家プロジェクト」の「護王寺」を訪れた時のブログにリンクします

「光の棺(ひつぎ)」の後ろの壁に、一見真っ暗に見える写真。松林が写っている。杉本博司はもともと写真家なのだそうだ。

↑松林が、朝の光でははっきり見えた↑
↑場所は皇居前だが、長谷川等伯の「松林図屏風」をイメージしているそうだ。なるほど。
※文化財オンラインにリンクします


壁の写真に↑南スイスで訪れた印象的な教会があった↑円柱形を斜めに切ったシルエットですぐに思い出した。
こんなところで出会うとは↑右の白黒写真
2012年に★マリオ・ボッタの「聖ジョバンニ礼拝堂」を訪れた時のことを旧ブログに書いています

キリスト教的な空間にしてしまわないために、仏教の五輪塔もガラスで↑

↑暮れきる寸前の空はジェームズ・タレルの「オープン・スカイ」と同じだと感じた。

暗めのホテル空間から長い廊下を抜けて、
明るく天井の高いダイニングスペースに出る。



●アミューズはスープ?いえ、分かりやすくいえばチーズ!
※そえられている紙にちゃんと書いてあった(^^)
少しかかっていた瀬戸内の塩がぴったり合う。
オリーブオイルはイタリアやスペインの味!
※たしかめたらやっぱり・・・

↑●ニョッキのフリットを緑色のブロッコリーのソースで

↑●カツオのマリネに茗荷を泡にしてつける

↑●サツマイモのスープ(ヴィシソワーズみたいな)、焼き芋の泡と共に

↑●スズキのポアレ、カブ、銀杏、

↑●イノシシのロースト(岡山の美作より)赤ワインバルサミコソース
+ポレンタ、マコモダケなど

↑●ガトーショコラ、カルダモンとシナモンが効いている
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朝食前に浜辺を散歩した。

「ゾウ」ニキ・ド・サンファルの作品がたくさんある。
ニースで彼女の作品をたくさんみたっけ。
明るい南仏の海にぴったりだった。

*****

ベネッセ・パーク・ホテルは広すぎない室内を最大限効率的にデザインしてある。

ベランダへのドアの上にさりげなく外光をとりこむ仕組みが↑

↑ベランダで小豆島の早生ミカンを剥いた昨夕↑
小豆島でいただいた干し柿(^^)

ジェームズ・タレルのエッチングが部屋にかかっていた。

今回の旅で、光が自分の視覚をどんなに操っているのかをおしえてもらった。
ご縁を感じました(^^)


コメント
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