道州制

北海道を「道州制のモデル」にして、試行することになりそうである。
１５年以上も前に、「道州制」を大前研一氏が唱えたときは、斬新な感覚と核心を突いた提言で、“そんな国になったら日本もだいぶ良くなるだろうな”、と感心させられた。　
地方分権とは本質的に異なる、地方が国の主体になる構想である。
大半の権限を道州が持ち、国はごく限られたことだけの権限を持つ。税金の徴収も地方が主体となるシステムである。
中央集権は弊害が多すぎる。生活しやすい社会を作り国が発展していくためには、地方が国から干渉されない権限を持って、独自の構想で政策を実現できる仕組が肝要だ、ということであった。

しかし縦割り行政、役人天国の日本では、間違ってもそれが現実になることはないだろうと、当時思っていた。
大前氏の提唱する道州制とは、中身がまるで違うが、曲がりなりにも少し兆しが見えてきた。