ジジババのたわごと

孫たちさらにその孫たち世代の将来が、明るく希望が持てる時代になってほしい。

内需拡大に春闘で賃上げ?

2008年01月13日 | Weblog
最近、外需が期待できなくなっているので、内需で景気を引っ張る必要がある。そのために春闘で賃上げをして消費を促すという考えが、新聞やテレビで言われ始めた。春闘を後押しするような論調を聞くのは、本当に久しぶりだ。
めずらしく経済界首脳からも、賃上げに理解を示す声が聞こえてくる。

「労働分配率」、つまり労働者に配分される割合が近年下がっているので、賃上げという声はもっともな面がある。
しかし、いま日本の現状を見れば、賃上げに応えられるのは一部の企業だけになるだろう。
海外の安い商品攻勢に四苦八苦している企業は、これ以上価格にはね返ると太刀打ちできなくなるとして、賃上げには応じないと思う。ますます格差が拡大する方向へ向かう。
賃上げを全く駄目だと思わないが、日本の現状を考えると、できればもっと違う方向を目指したほうがよいのではないかと考えてしまう。

価格を引き下げることが、一番に求められていることではないだろうか。
いまや、非正規雇用が果てしなく広がって、「賃上げどころでない。明日の雇用がどうなるかという不安」にさらされている階層が、わんさといるのが実情だ。

そこで…賃上げの原資を半分程度に抑える。もちろん経営側、すなわち配当などの分配率も同時に下げる。 そうして、それらの分を製品やサービスの売り値を下げるために振り向ける。
そういうことを労使で確認しあう。そんな春闘に出来ないものか。
そのためには、労働側の理解が欠かせない。特に連合など労働団体の協力が不可欠だ。もちろん経営側の実行力も問われるし、何より信頼関係がなければ駄目だ。

もしこれが実現したら、製品やサービスの価格を下げることによって、賃上げの恩恵にあずかれなかった層の実質賃上げの効果を生む。その効果は社会のすみずみまで波及する。
海外からの価格攻勢に対しても盾となる。
一時的に株価に少し影響があるかもしれない。しかしそれで売り上げが伸び収益が保たれるなら、すぐに回復するはずだ。
とは言うものの・・・こんなセチガライ世の中で、夢のようなことを言ってもだれも耳を貸さないか・・・。


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