ジジババのたわごと

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小4少女虐待に高まる声と厚労省統計不正

2019年02月15日 | Weblog
連日二つの事件がメディアを賑わしている。
小学4年生心愛(みあ)ちゃんへの虐待厚労省の統計偽装である。

しつけと称して心愛ちゃんを死に至るまで暴力をふるった父親に非難が上がった。
妻の連れ子でなく実子であったことに驚いた人も少なくない。
心愛ちゃんが、父親からの暴力を受けていることを書いたアンケートを学校や教育委員会が父親に見せたりコピーを渡したことに呆れ、怒りの声が集中した。
一時保護しながら、改善の兆しが見えないのに、父親のもとに戻してしまった児童相談所の対応にも不信と怒りが浴びせられた。
心愛ちゃんの肺に水が溜まっていたとか、暴力を受けているビデオが撮られていたことが知れると、母親にも非難が浴びせられた。

残忍な父親の異常な性格を嫌悪し、彼の生立ちにも言及して、性癖の連鎖が話題になる。加害者への更生も叫ばれる。
児童相談所の忙しさに言及する声もある。
児童相談所の機能を強化する法改正の動きもみられる。

このように、心愛ちゃん事件に多くの一般人が自分の考えや感じたことを述べている。
関心が強いのは、日常的な生活圏でのことで成り行きが誰にでも想像できるうえ。人としての感情に触れるからであろう


一方、厚労省の統計調査の不正は国会でも議論になっているが、一般市民からさほど意見が上がっていないし話題にもなっていない。
役人が何やら怪しいことをしたらしいが、なじみがない用語が出てくるし全体像がイメージできない、よくわからない
ましてや「意見など出しようがない」というのが一般の大方の心情である。

厚労省が決められたルールを守らないで調査していたこと。そのためもらう額が少なくなった人が多数出た、というあたりのことは知られている。

わかりにくい理由の一つに、統計不正が発覚した経緯がはっきりと伝えられていないことがある。

今回の「毎月勤労統計」が脚光を浴びるようになったのは、2018年1月データを発表してからだ。
不自然な数値の動きに、エコノミストや学者から疑念の声が高まったことが最初である
これを機に、ごまかしができなくなった厚労省が、データに手を加えたことを認めた。これがことの発端である。

でも、厚労省はなぜ手を加えたのか。
2004年からルールに反する調査をずーと内緒でやってきた。そのため本来のデータと開きが出ていた。
これを18年になって内密に、正常値に近づけるように補正することにした。
しかしこの操作によって、不自然な数値が出て偽装が発覚したわけである。

不正がばれると、ルール違反してきた2004年以降のデータの正確性が疑われることになった。
2004年からの賃金が見かけ上低い数値になっていたので、すでに支払ったさまざまな給付金に追加の支払いが生じることになった。

それだけでなかった。正常値に近づける補正を行った2018年のときに、データを恣意的にお手盛り加工したと見なされて疑惑が広がっている。

さらに、政府や与野党の思惑とか政争に振り回されたことで、話が複雑になって分かりづらくなった。
付随する情報も多く、情報が断片的になって、複雑にからんでつながりが見えづらくなくなっている。


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