竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

よく似た従兄弟

2009-09-12 04:55:23 | 田舎暮らし
昨日遊びに行った従兄弟、
やることが私に似ているんでびっくりしました。
家の裏が高さ10メートルほどの崖になっていて、
その下に作業場とドラム缶窯があります。
 
下に降りる道はあちこちから石材をあつめて、
何とか降りれるような石段を自分で作ったそうな。
 
 
作業場は土台と骨格だけ大工さんに頼み、
あとは自分で。瓦も自分で葺いたそうです。
 
 
ドラム缶窯は本を見て作ったんだけど温度が上がらず、
いろいろ改良を加え、なんとか1250度まで上がるようになったとか。
 
 
何事にもせっかちで、陶芸もまず窯を自分で作ってから始めたということでした。
 
家の前では、藍の種をもらったからと藍を育てており、
藍を染めたからと、爪を黒くしていました。
 
 
帰りがけに、最近男声合唱を始めた、と言ったのにはあっけにとられました。
 
私の遥か上手を行ってます。
 
陶芸の出来栄えは?これは自分で楽しむ世界だから、
うまくても下手でも関係ないのですね。
この歳になって陶芸家を目指すなんてありえませんから。
 
私のほうは人と一緒に楽しむ方向に進んでいます。
だからドラム缶窯で苦労するよりは、野焼きをやってみたい。
縄文人を自称しているんだから、縄文土器を焼かなけりゃ。
 
静岡の山村のキャンプ場近くの空き地で、
みんなで野焼きをしてみたい。
燃やすものはいくらでもあります。
 
まあ やるとしても 2、3年後でしょうね。
でも従兄弟のおかげで、野焼きもできる、と自信が沸きました。
 

ドラム缶窯?

2009-09-11 08:17:03 | 日記

今朝の朝焼け
 
今日はこれから、従兄弟がドラム缶窯で陶芸をしている、というので、
茨城県の牛久まで見に行きます。
 
私もかって灯油窯をもっていて、それでいつも花籠の落しを作っていました。
花籠には落しが必要で、竹筒で作ったりするのですが、
乾燥する場所では割れてしまいます。
そこで私は自分で焼いていたのです。
 
銀山に行ったとき私は陶芸をやるつもりで、
小さな灯油窯と電動轆轤を買いました。
竹細工をやることになったので、落しは自分で焼いて、花籠に付けていました。
 
3年前、同じ地区内で引っ越すことになり、
窯は古くなって移動に耐えず、花籠も作らないだろうと思い、
窯は壊して囲炉裏の壁にし、轆轤は友人の陶芸家にあげました。
 
でも従兄弟がドラム缶窯を作ったと聞いて、見に行きたくなったのです。
 
彼は一歳年長で、岩手県で育ったときの私の一番古い幼友達です。
小学校の2年になるときに東京に引っ越したので、
めったに会えなくなってしまいました。
 
彼も毎日が日曜日になったので、これから仲良くしていきます。
静岡の家にも一泊2000円で呼ぼうという魂胆もあります。
掛川には陶芸家の友人もいるのでね。
 
籠を染めるのにドラム缶を横に切った釜を使ってるし、
私はよほどドラム缶に縁があるようです。
 
風呂釜の右が染め釜

疲れたので籠を編もう。

2009-09-10 06:19:04 | 竹工芸
サークルのことやチラシのこと、掛川のことを考えて忙しく、
走るのもまじめにやっていたので、疲れました。
 
今日は走らずにのんびり、と思ったらボランテイアがありました。
それは1時間ほどなので、あとはのんびり籠を編みます。
 
籠を編む時間は、私には一番いい時間ですね。
昨日は八目編みのエコクラフトの籠を編みました。
エコクラフトの技術は竹細工からのものが多いので、
かえって参考になります。
 
 
これは本に載っていたものをアレンジしたんですが、
本が原型をアレンジしてたのを、元の竹細工のスタイルに戻したものです。
 
ちょうどこれを竹で編もうとしていたので、そのための練習になりました。
 
前から編んでみたかった籠があります。
これを竹で編むには、材料作りから始めなければなりません。
その前に、材料を裂くだけでいいクラフトテープを使って、練習してみます。
出来上がれば、サークルのための見本になるしね。
 
籠を編んでいると時のたつのを忘れます。
悩み事があっても忘れちゃう。
私がこんなにのんきな性格なのも、籠を編んできたからか?
いやもとからのようです。
 
精神療法として、籠セラピーなんてありえませんかね。

道草の楽しみ

2009-09-09 13:44:21 | 日記
毎朝のように走っている玉川上水沿いに、お気に入りのコーヒーショップがあります。朝7時オープンなので、16キロか20キロコースを走った帰りに、時々立ち寄ります。


すうぷ屋Hyugge というお店、オーナーはボサノバの音楽家、いつも店にいるのは、シンガーソングライターのやまねまきさん、彼女もボサノバを勉強中で、店の二階で時々ライブをやるとか。彼女の歌のCDを買ってもっています。人柄のごとくのんびりおっとりした歌。いつも自分の流儀を守っている、というかそれしかできない人のようです。

初めて店に寄ったとき宮古島の話が出て、今年の一月に大神島へ行った話をしたら、彼女も行ったことがあるというので驚きました。沖縄が好きで琉球大学に行ったというから本格的です。

私が立ち寄る時間は早いのでお客さんもおらず、のんきな話を3,40分して店を出ます。

彼女のブログは http://<WBR>nemaki.<WBR>exblog.<WBR>jp/ 彼女の人柄が分かります。

11月の22(日)、23(月祝日)に、店のオーナー主催のボサノバライブがあります。店のすぐ向かいの小平市中央公園の広場で。

無料だそうで、オーナーのボサノバ普及への情熱に感心します。



家のそばの旧一橋大学小平分校、今は放送大学センターや国際学生寮があります。

サークルが始まります。

2009-09-07 05:03:51 | 竹工芸
 
今日の午後、近所の従兄弟の奥さんが来て、
かご編みのサークルの相談をしました。
途中からもう一人の従兄弟の奥さんも参加して、
家内も入れてメンバー4人になりました。

チラシやポスターを作って公民館など3箇所に配布するし、
口コミもあるので、メンバーは集まりそうです。

月一回、会費は1000円、初回は顔合わせで会費なし。
エコクラフトの簡単な籠を作るので、材料費300円。

10月7日(水)小平市中央公民館地下の工作室、
夜7時から9時まで、定員20人、です。

ついでに静岡の家にも行って見たいという声もあり、
私は糖尿病でお菓子は駄目、酒は飲めないので、
お土産代わりに
一人一泊素泊まり2000円もらうことになりました。



歩いて10分のところに日帰り温泉入浴料500円があります。
そこで簡単な食事も出来る



我が家には囲炉裏と薪ストーブもあるので、
一緒に何か作ってもいい。
籠つくり教室の山村版なので、籠作りをやってみたい人からは
もう1000円いただきます。

3人まで泊まれますので、女性は二人以上のほうがいいですね。
もしご希望の方がありましたらどうぞ。

ただ私はいつもいる訳じゃないので、連絡を。

物事がトントン動き出しました。
泊まるほうは未知数ですが、面白くなりそうです。
 
計画を決めた途端に、友達から宿泊依頼がありました。
親類でも誰でも同じ条件、かえって気楽なようです。
 

時間をさかのぼって、マレーシアの旅ー3

2009-09-05 21:07:54 | 旅行

華僑が東南アジアに進出して経済を握っているといいます。
でも東南アジア人の故郷はほとんど南中国なんです。

古マレー語族もインドネシア、マレーシア人も、タイ族も
南中国や雲南省から東南アジアに南下しています。

華僑はその現代版なんですね。

昔の東南アジアで人が住める場所は
山間部か海岸部しかなかったようです。

今消滅の危機が叫ばれている熱帯雨林は、
マラリアのような病気の巣だったし、毒蛇や猛獣の住むところでした。

山間部の人々は焼畑をやり、
海岸部の人は漁業で、杭上家屋に住んだり、舟で生活したりしていました。

しかし今は熱帯雨林は切り開かれ、かってはゴムのプランテーション、
今はパーム椰子のプランテーションに化しています。

パンコール島からクアラルンプールに戻る途中、
農村の食堂に寄りました。



そこに集まっていたのは男たちばかり。
マレーシアはイスラム国家ですから禁酒の国です。
男たちは、酒場に集まるようにオートバイでそこに集まって、
甘いコーヒーやお茶を飲んでいるのです。
 


店の親父さんが小麦粉を練ったものを広げて、
あざやかな手つきで薄く延ばしています。
これはロテイ・チャナイ、インド料理でパンみたいなもの。
 

マレーシア語を学んだときに出てきて、何だろうと思っていました。
ここに集まっているのは、プランテーションで働く労働者たちのようです。

漁村や農村を覗いたことが、
東南アジアへの関心を高めるもとになりました。


ご近所さん

2009-09-04 08:36:07 | 田舎暮らし


シラヤマギク

昨日もとの家の隣の人Aさんがサトイモを車で届けてくれました。

もう80歳を越えてるけど、元気・・ではない。
癌と一緒に暮らしている人。進行が遅いので、
手術しないそうです。

Aさんの家には、こっちに来るたびに、必ず遊びに行きます。


ヌスビトハギ、種が泥棒の足跡に似ているそうな

Aさんは山の中の一軒屋で生まれ育って、
二里の道を歩いて小学校に通っていました。
父親が大きな山持ちの山の管理をしていたんですね。
この人も山の管理をしていた人。

山のことしか知らないと思いきや、なかなかの読書家で、
時々とんでもないことを聞かれて面食らっちゃう。
大東亜会議のことなんかね。
少しは知ってたから答えたけど。
なかなかのインテリです。

そして働き者で本当に誠実な人、奥さんもいい人で、
家内がいた頃は、我が家で時々、Aさん夫婦とSさん夫婦で食事会なんかやっていました。


モミジガサ

昨日温泉に行った時会って話したのは、奥のの土建屋の親父。
もうつるっぱげで、熊のようなごつい男だけど、
気が優しくて、意外に繊細な男。
奥さんもいい人で、村の中で力を持っている人。
前にこの奥さんに誘われて、歌の指揮をとって、
その経験からデイサービスで働く気になりました。

そんな知り合いがたくさんいることが、私の財産みたいに思えます。


どうして童謡は哀調をおびてるの?

2009-09-03 02:55:16 | 日記
木から垂れ下がった葛。
 
明治の初めから音楽教育はヨーロッパ音楽が中心です。
デイサービスで歌集作りをして気がつきましたが、明治の初めごろはイギリス民謡とかスコットランド民謡が歌われ、それから文部省唱歌が出てきます。
 
大正になると学校教育外で、西条八十や野口雨情の童謡が生まれてくる。
それがみんな哀調をおびてるんですよね。
「唄を忘れたカナリア」とか「月の砂漠」とか「青い目の人形」「赤い靴」。
 
私はその哀調は失われた民間文化への哀しみだと思っています。
 
キンミズヒキ
 
田舎にはそれでもまだ、伝統的な生活文化が都会よりは残っています。
 
小学校以来昔のものは全て封建的、だから悪いと教わってきました。
ここに住んで驚いたことは、村の自治単位、区会が、
昔から問題が起こったときは、徹底的な話し合いをする場なんですね。
夜中の二時三時まで話し合うことがあります。
 
室町時代に惣村という村の自治組織が生まれ、
それが山村では今まで続いてきているのです。
私も区会に出るといろいろ発言しました。
当時の区長がS氏だったこともありますが。
 
区の財産になっている山があります。
簡易水道が区に引かれたとき、各戸の負担を減らすために、
区有林を伐って負担を軽減しました。
 
その時、区に加わったときからすぐさま区の一員で、
区有財産も平等の権利を持ち、区を離れたら権利を失うと聞かされました。
その代わり夏は区有林の下刈りに出ます。
 
ミズヒキソウ
 
イギリスの湖水地方には14世紀に建てられた農家が、
今B&Bになって残っています。
日本の山村には建物は無いけど、14世紀の共同体が残っているのです。
 
日本の過去に目を開かせてくれたのは渡辺京二の「逝きし世の面影」です。
彼は歴史学にはアマチュアの編集者です。
面白くなければ歴史ではない、は誰が言った言葉でしょうか。
英語のhistoryの語源、ラテン語のhistoriaは物語という意味です。
歴史って本来面白い物語なんです。
 
この本は私の教わってきた近代史観を叩き潰しました。
幕末から明治の10年ぐらいまでに、日本に来た欧米人の記録を基にして、
当時の日本人の様子と庶民の生活文化を美しく描き、
明治10年ごろをもって終わってしまった文明があった、と語っています。
 
似たような古い日本についての印象は、
著者も参考にしているイザベラ・バードの「日本奥地紀行」を読んで感じました。
「逝きし世の面影」は、歴史学者には到底書けない、魅力的な本です。
 
オトコエシ、黄色い花のオミナエシは、野山ではめっきり少なくなりました。その代わり町の家の庭先見かけるようになりました。
 
ついでに専門家でない人の書いた歴史の書をもう一冊、
かってべ兵連で活躍した鶴見良行の「なまこの眼」も、
私の歴史についての枠をぶっ壊す力と魅力を持った本です。
日本国内を歩き回った宮本常一の、東南アジア版でしょうか。
鶴見良行は、東南アジアの島々を実際に歩いて書いています。
 
宮本常一もイザベラ・バードもそうでした。
 
異文化を感じるには今でも歩くことが一番ではないでしょうか。
旅で見知らぬ人たちと話すこと、私にはそれが一番の楽しみです。

白い葛の花

2009-09-02 00:56:01 | 山野草
昼間はまだ暑いけれど、野山には秋が来ています。
 
カメラを持って林道コースを走りました。
 
白い葛の花、この辺ではここにしか咲いていません。
 
 
次にツルニンジン、根が朝鮮人参に似ているからと言います。
 
これも今頃時々目にします。
 
 
クサアジサイ、これも咲く場所が決まっています。
 
私の大好きな花です。
 
 
カメラを持って走ると立ち止まっては写真を撮るので、
 
走るほうはのんびり、時間がかかります。
 
夜になるとまわりは鈴虫の声であふれます。
 
今夜も月がきれいです。