小太りMTB

ちっともMTBに乗ってないMTBerのブログ

グリップの握り方(ガレ場の下り)

2005年04月14日 | MTB[ライテク]
MTB初心者の方に読んで頂ける(であろう)記事の第4弾です。初めてのライディングテクニックの記事になります。

ガタガタの下り(石がゴロゴロしているような状態を「ガレてる」と言ったりします。)では、どんどんスピードが上がっちゃうし、ブレーキは効かないわで怖いですよね。上手い人は、「手前ばっかり見てないで行き先を見て、ガレてない所まで一気にブレーキを掛けずにトントントンって行っちゃえばイイんだよ。」とか言ったりしますが、そうは行かないのが初心者です。
怖くないスピードまで落とそうとブレーキを掛けても、タイヤがロックして効きませんし、ブレーキを放すとどんどんスピードが上がってしまいます。またブレーキを掛けるとバイクが暴れて、また怖い。「いったい、どーしたらいいの?」という心境だと思います。私もそうでした。って言うか今でもそう。こんなヤツがライテクについて語っていいのか?
まあ私の体験談的ライテク話なので、参考程度に読んで下さい。ベテランの方、間違いがあったらドンドン指摘して頂けるとありがたいです。

次の順番でお話しします。
1.ガレ場進入前に十分減速する。
2.手前を見ずに行き先を見て、何処を通るか判断する。
3.ガレ場では、体を柔かくして衝撃を吸収し、なるべくブレーキを掛けない。
4.体を柔かくするグリップの握り方。
そんな事は言われなくても分かってるよ。ってそうですよね。具体的にどうしたら上記、特にNo.3が出来るのか分からないンだと思います。多分そうッスよね?では、具体的な話しをしましょう。

1.ガレ場進入前に十分減速する。
 まずは、ガレ場に進入する前、ブレーキが掛けられる路面状況の所で十分減速しましょう。殆ど止まるようなスピードまで減速します。初めてのガレ場ならば、一旦バイクを降りて、何処が通れそうか歩いて確認するのが良いでしょう。一度確認すれば、心に余裕が生まれ恐怖心も少なくなります。
 減速が完了したならば、ガレ場に進入するまでに「下りの基本姿勢」を整えましょう。「下りの基本姿勢」は雑誌やHowTo本に沢山でてますので、そちらを確認して下さい。(無責任?)
 ガレ場進入直前に怖くて足を着いて止まってしまったら、もう一度減速が完了した場所まで登って、そこから再チャレンジします。必ずバイクに乗って「下りの基本姿勢」を整える助走範囲を設けて下さい。止まったところからガレ場に進入すると、姿勢を崩して怖い目を見ますよ。

2.手前を見ずに行き先を見て、何処を通るか判断する。
 ガレ場などで怖くなってくると、Fタイヤの直ぐ手前の路面状況を見たくなりますよね。手前の路面ばかり見ていると、次々と現れる路面状況に対し体の動きが後手にまわり、最後には路面状況にバイク操作が間に合わなくなります。
 では何処を見ればイイか?上手い人の言うと通り「行く先」を見ましょう。その目的は、行き先の路面状況を事前に把握し、何処を通るか判断し、その為のバイク操作をする時間を稼ぐ為です。こうすれば心も操作も余裕が出てくると思います。少なくとも「一杯一杯」になってコケることは避けられるでしょう。
 「行き先」って具体的に何処を見るのよ?そうですよね。そこが分からないンですよ。見るべき所は次の通り。
①まずは、ガレ場が終わるところは何処か?ブレーキが掛けられるところは何処か?を把握しておきましょう。ココをとりあえずの行き先の目標にします。「そんなトコは無いよ。」という場合もありますが、たいがい1m前後であれば路面が安定している場所が見つかると思います。
②岩や木の根っこ、ワダチなどの障害物を確認し、何処を通るか判断します。(何処を通ったらイイかはHowTo本を見てね。)
③バイクが進むに連れて、更に先の①、②を確認していきます。まあこれが出来ればベストなのですが、最初は安全に止まれる所(且つ安全に発進できる所)まで、と区切ってもイイでしょう。
 具体的に何メートル先を見るのかというと、スピードによって変わってきます。今回は止まるようなスピードで進入したので、上記の①を行き先の目標として意識(「ココに行くぞ」と念じる)しながら、3~6メートル先を全体的に「薄く」見て下さい。「薄く」って分かり難い?まあ1点に視線を固定しないようにして下さい。
 絶対にFタイヤの直前を見たらいけないって訳ではありません。タイヤの直前に何があるか見たくなったら、視界の端で確認するか、我慢せずにチラッと見ちゃいましょう。でもそこに視線を固定したらダメですよ。

3.ガレ場では、体を柔かくして衝撃を吸収し、なるべくブレーキを掛けない。
 「体を柔かく」ってどういう風にって思いますよね。まずは「柔かい」の反対の「体が硬く」なった場合について考えて見ましょう。
 「体が硬くなる」とは、<原因>→怖くて、或いはブレーキを握って、或いは衝撃に耐えようとして、<結果>→グリップを硬く握り、肩に力が入り、腕と脚を突っ張らかってしまうことです。
 「体が硬くなる」とどうなるかっていうと、路面から受けた衝撃(「ハネられる」とか、ハンドルをとられる場合は「キックバックを受ける」とか言ったりします。)のままに体が動いてしまい、結果バランスを崩して倒れそうになったり、視界が揺らいで恐怖を感じたりします。コレが蓄積された結果転倒に至ってしまう訳です。転倒する前に止まれればイイのですが、なかなか簡単に止まれませんでしょ?
 では「体を柔かく」するとはどういうことでしょう?大雑把にいうと、腕や脚を路面の凸凹(バイクの動き)に応じて柔軟に動かし、頭(視界)と体の重心を動かさないようにすると言うことです。も少し正確に言うと、路面のデコボコの近似直線に平行に、頭と体の重心が移動するということ。
 端から見ると、バイクは上下に暴れまくっているのに、頭は上下に動いていない。腕や脚、腰など体全体は「クネクネクネ~」って感じです。具体的には上手い人のライディングやMTBビデオを見てください。
 何を言いたいかっていうと、重心が安定してるのでバイクは暴れているように見えるが上下左右のバランスがとれてて、視界も安定しているので正確な視覚情報が得られる。つまり、バイクを自在にコントロールできるってコトですね。初心者、中級者にとっては、恐怖心が減り、且つ怖くない(或いはライディングが破綻しない)スピードにバイクをコントロールできるってコトです。出来るようになりたいでしょ?私もです。って出来ないヤツが語ってるのか?!
 いやいや前置きが長くなりましたが、ここからが本題です!実はこの前のトレールランで、すっごぉ~っく上手い人から、貴重なアドバイスを貰うことが出来たのですよ。

4.体を柔かくするグリップの握り方。
Grip-s 言葉では伝えにくいので、絵にしてみました。
 まずはカタチから。左の絵の左上の①から下の②右上の③の順番でグリップを握ります。では個々の説明。
 ①ハンドル外側から斜めにアプローチします。②ドアノブを握る要領で、小指、薬指、中指、人差指の順番で軽く握っていきます。③完成です。あくまで軽く握っています。
 右下の×は、私の今までの握り方。真っ直ぐギュッと握っちゃてます。コレでは肩にも肘にも力が入っちゃいますし、肘も真っ直ぐになりがちです。
 ③の握り方だと、軽く握っているので肩にも肘にも力が入りませんし、肘も自由に曲がり、脇も開きます。つまり、腕が自由に曲げ伸ばしでき、バイクの動きに対して自在に体の位置を調整できます。
 肩から先の動きを柔かくした結果の握り方が③の姿なのですが、カタチから入っても良いかと思います。
 この握り方をするには、重要な条件があります。急な下り坂や、ブレーキングで、体重がハンドルに乗ってしまったら軽くグリップを握るなんてことは出来ませんよね。そーなんです。この握り方をするには、腹筋や背筋等、腰廻りの筋肉で体重及び体に掛かる加速度を支える必要があるのです。また、体の重心位置もハンドルに寄りかからない位置に持ってくる必要があります。
 重心位置に関しては、「卵が先か鶏が先か」的なところがあるかと思いますが、ガレ場を乗り切るヒントの一つになったのではないでしょうか。私も早速今週末トライしてみます。って実践してねぇのかよ?いや~、これを教わった時には既にパンクしてて、パンク修理してる最中だったのよねェ。で、その日はお開き。
 尻切れトンボの記事ですみません。

※ グリップの握り方については、私が上手い人に聞いた内容を私なりに解釈した結果に基づいて書いています。よってこの内容に間違いがあれば、その非は全て私にあります。
※ このグリップの握り方は、下りでの一般的状況における握り方であり、バームでのプッシュや、フロントの引き上げ等のアクション時、また登りでは、別の話しとなります。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
小太りMTBさん、はじめまして。masu_yan と申しま... (masu_yan)
2006-02-17 18:52:31
小太りMTBさん、はじめまして。masu_yan と申します。いつも楽しく読ませて頂いております。
ところで、先ほどこちらにTBをさせていただいたのですが、間違えて2度TBしていまいました。すみません。
先日からBlogを始めたBlog初心者ですが、今後ともよろしくお願いします。
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 masu_yanさん。はじめまして。 (こぶ(管理人))
2006-02-17 20:44:22
 masu_yanさん。はじめまして。
 コメント、トラックバックありがとうございます。

 TBの件、気にしないで下さい。私もよくやりますから。

 このグリップの握り方が理想の一つなのでしょうけど、私は未だに出来てません。今ではあまり形にこだわらず、小指側で握り、必要な時以外はグリップを手の中で遊ばせるように心がけています。

 ところで、masu_yanさんの「がんばらないで~」は、私と同じスタンス。私の場合、ライディングも仕事も、頑張り過ぎるとロクなことになりません。お互い頑張らないで行きましょう。

 それから骨、早く繋がるといいですね。それにしても、硬そうなKona Scabフルリジットで富士見を下るとは・・・、それはツライでしょう。ガンバってるなぁ~。(笑)

 今後も宜しくお願いします。
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