前にイタリア組みについて記事にしましたが、オルカの為に28Hのホイールを組んだので、記憶が新しいウチにその組み方をまとめておきたいと思います。
今回は28Hですが、組み方(スポークの通し方=アヤの取り方)は、上記のリンクと同じです。
<ロード(リムブレーキ)は何故イタリア組みになるのか?の理屈>:1p、2p
例によってポカミスで組み間違いとかしているので、ミスったところについても記録に残しておきます。
今回はチューブラーのクラッシクリムだったので、ダブルウォールクリンチャーの袋断面の中にニップルを落としてワタワタ、イライラすることがなかったので、とても楽チンでした。
【Ftホイール】
ハブにスポークを通す
上記<イタリア組みのスポークのアヤの取り方>1pの3-①-(1).の通りスポークを通します。画面上が自転車左側、画面右が自転車前側となります。
手順3-①-(2). 左側から挿すスポークを一周通します。
手順の3-①-(3). ハブを左右ひっくり返して、右側から空いている穴に一周スポークを通します。
手順の3-②。作業しやすいように輪ゴムでスポークをまとめておきます。
ロゴの向きを合わせる
<イタリア組みのスポークのアヤの取り方>1pの「2.ロゴの向き」に準じて、リムとハブのロゴの向きを合わせます。今回のクロノF20はバルブ穴側のロゴより、その反対側のロゴの方が圧倒的に大きいので、こちら側に合わせます。
リムとハブをひっくり返す
<イタリア組みのスポークのアヤの取り方>2pの「②右側(フリー側)のリムへのスポークの組み方」の図「ロゴの向き」になるよう、上下をひっくり返します。
私はここでミスってしまいました。ひっくり返さざずに組んでしまいました。ひっくり返さないと逆イタリアンになってしまう上、ハブのフランジとリムのスポーク穴のオフセットしてる側が逆になってしまいます。
※ 何故ひっくり返すのか聞かないで下さい。私も分かってません。
何故かひっくり返す工程を入れると辻褄が合うンです。
最初(右側)のスポークを通す
<イタリア組みのスポークのアヤの取り方>2pの「②右側(フリー側)のリムへのスポークの組み方」の通りにスポークを通します。ボールペンが刺してある所がバルブ穴になります。
上記と同じスポークの組み合わせで、全周にスポークを通します。
反対側(左側)の最初に通すスポークを探す
<イタリア組みのスポークのアヤの取り方>2pの「③左側のリムへのスポークの組み方」の通りにスポークを探し出します。この際、写真のようにリムを足の上に載せて、大雑把にリムをハブの中心に合わせます。
<イタリア組みのスポークのアヤの取り方>2pの「③左側のリムへのスポークの組み方」の通りにスポークを通します。
上記と同じスポークの組み合わせで、全周にスポークを通します。
スポーク&ニップルのネジ部にオイルを挿す
ネジにたずさわる方ならご存知かと思いますが、雄雌ネジ間の摺動抵抗のを小さくすると、同じ締め付け力でネジを締め付けた時の締め付け具合が安定します(=締め付け力のバラツキが小さくなる)。これはすなわちスポークの張力のバラツキが小さくなるという事であり、緩みにくく(=フレが出にくく)丈夫なホイールが組める事になります。
ネジ部にオイルを挿せば、摺動抵抗を手っ取り早く小さくできます。具体的にオイルを指す部分は、
一.スポーク&ニップルのネジ部
二.リムとニップルの接触部
三.スポークのクロス部接点
です。これによりスポークテンションが安定する上、馴染み出しもしやすくなります。
以下の写真のような仮り組み(ニップルは2山程度しか締めてない)状態で、オイルを挿すのがやりやすいと思います。
スポーク、ニップル単体状態でオイルを挿すのが良いのでしょうが、わたしの場合、ホイールのみならず部屋中オイルだらけにしてしまうので、上記の方法を採ってます。
ホイールが組み上がったら、しっかり脱脂することを忘れずに。
ニップルから出ているネジ山の数を目安に、手で締められる範囲でニップルをおおよそ均等に締めて仮組みは出来上がりです。
あとはセンターゲージと振れ取り台で、ホイールセンターを出して縦横の振れ取りをすれば出来上がりです。と言っても、ここからが根気がいるンですけどね。
【Rホイール】
基本的にはFホイールとやり方は同じです。ここではRホイール特有の部分だけ記します。
Rホイールは左右でスポーク長が異なるので、左右のスポークを分かり易くしておくと効率があがります。
Rハブはフリー部が出っ張っているので、直接床にハブを置くとスポークが垂れ下がって絡まってイライラしちゃいます。これを改善するには・・・・
空き箱の真ん中にフリーが通るくらいの穴を開けます。
リムが乗っかるくらいのダンボールの真ん中にも穴を開けます。
このダンボールを空き箱に重ね、穴にフリーを挿せば、スポークを絡ませることなく快適に作業ができます。
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