「サリーちゃん育成」またもや先に進んでいないので、古いネタを蔵出しです。
上のサドルが「サリーちゃん」ことSURLY1×1に使う予定のサドルです。現在チタニシモに使っているモノ。チタニシモくん、またもやサリーちゃんにパーツを取られてしまいました。チタニシモくんはどうなってしまうンでしょう?
このサドルはセルイタリアの古いフライトなんですけど、表皮がボロボロになったんで自分で貼り換えてあります。今回はその表皮貼り換えを記事にしてみます。
私は皮のことは何も分からないので、自分なりのやり方で貼り換えました。皮職人の方が見たら怒られてしまうかもしれません。もしこの記事を参考に表皮貼り換えをされる場合は、ご自分で情報の正否を判断して下さるようお願いします。
これがオリジナルの表皮を剥がした状態です。昔、ロードバイクでの通勤に使っていたのでボロボロです。信号で停止する際、お尻をサドルからトップチューブに移すときに擦る部分が擦り切れてます。雨の日も使ってたのでお尻についた砂利で擦られて跡形もありません。通勤通学が、自転車にとって一番過酷な使用環境かもしれません。このまま捨てるには勿体無いサドルなので、表皮を貼り換えることにしました。
これがオリジナルの表皮を剥がしたサドル上面のスポンジの状態。表皮を剥がす際は出来るだけスポンジが剥がれないよう慎重に作業した方が良いです。仕上がりに大きく影響します。私の場合表皮と一緒にスポンジも剥がれてしまい、スポンジ表面が穴だらけになってしまいました。仕方が無いので接着剤でゴムスポンジを穴に貼り付け、紙ヤスリで面差が無くなるよう整形してあります。けっこう丁寧に整形したつもりでしたが、仕上がりはボコボコになってしまいました。
これが皮を切り出す為の型紙です。写真はフライトと一緒に貼り換えたタイオガのマルチコントロールXLのモノ。広告等の薄い紙にオリジナルの表皮を型取りし、コレをサドルに当てて間違いないか確認します。ビニール袋やウェス等柔かい素材の方が、現物合わせ確認がやり易いかもしれません。
現物合わせ確認した型紙を、皮の型取りが正確にできるようダンボール等の厚手の紙に写し取ります。心配性の私はこの際、3mmほど外形線大きく取っています。
これが貼り換えに使ったサドルレザーと、皮を接着するG17ボンド、皮を仮止めする事務用クリップ、皮にクリップの痕が付かないように挟む厚手の塩ビシートです。塩ビシートは、新聞紙やウェスを折り畳んだモノでも良いでしょう。皮はDIYの皮細工の材料等を扱っているお店で手に入ります。私は大きめのホームセンターで手にいれました。
皮の種類は色々ありますが、私は店員さんが一番丈夫だと言うサドルレザーにしました。厚さはオリジナルの表皮が1mm弱だったので1mmのモノにしましたが、手作業で貼るには少し厚すぎるようです。サドル裏に織り込む際の発生する皺がなかなか消えてくれません。耐久性と仕上がりの両立を考えた場合、0.8mmぐらいが良さそうです。
これがサドルレザーの裏側に型紙から型を写した状態です。(この写真もタイオガのモノ。) 貼り付けの基準とする中心線とサドル外形線、及び皮の切り取り線をケガいてあります。これを鋏などで切り取り線に沿って切り抜きます。
次の作業は写真が無いので、言葉だけで説明します。
・皮の馴染み出し
切り抜いた皮をそのままサドルに接着しようとしても、サドル裏への織り込み部分に皺が生じて綺麗に仕上がりません。まずは皮がサドル表面の形状に沿うよう馴染みを出します。
レザー製品手入れ用のクリーム等を塗りこみ皮を柔かくします。塗り込む前に皮の切れ端に試し塗りし、変色等が無いか確認することをお勧めします。ミンクオイル等でも良いとは思いますが、私の場合油分過多となりそうな気がしたので、「レザーマスター」の「ソフトクリーナー」というものを使いました。高いッス。「ソフトクリーナー」と「プロテクションクリーム」のセットを買いましたがサドルレザー購入費と合わせると、フライトは買えませんが、そこそこのサドルが買える出費となってしまいました。まあ、後々の手入れにも使うので良しとしてます。このクリーム類の選択はコストとサドルの使用環境を考えて選択した方が良いでしょう。私のサドルはMTBでの使用なので既に傷だらけ染みだらけです。正直手持ちのミンクオイルでよかったかナと思っています。
話しは逸れましたが、皮にクリーム等を塗り込んだら、貼り付け基準にサドルを合わせ、サドル曲面に沿って皮を丁寧に伸ばしていきます。この際手垢が付かないよう作業用の布手袋をした方が良いでしょう。サドル裏面に織り込む部分では皺が生じると思いますので、さらにクリームを塗りこんで皺が消えるよう皮を伸ばしていきます。サドル裏面に皮を織り込むごとにクリップで仮止めしていきます。その際クリップで皮を傷付けないよう、前記した塩ビシート等を間に噛ませましょう。全体を綺麗に織り込んだら、皮にクセがつくまで一晩か二晩このまま置いておきましょう。
これがクセのついたサドルレザーとサドルに接着剤を塗った状態(コレもタイオガ)。接着剤の使い方はその接着剤の取り扱い説明に従います。私の場合はG17ボンドなので、接着面全体に薄く均等に塗り、半乾き状態になったら貼り付けます。貼り付けはやり直しが効かないので、サドルレザーにケガいてある貼り付け基準線に合わせて慎重に貼り付けます。外周をサドル裏に織り込んだら、乾くまでクリップで固定しておきます。この際も皮を傷付けないよう前記した塩ビシート等を噛ませて置きます。
下の写真が出来あがり状態です。ゴムスポンジで穴埋めした部分がポコポコしています。1mm厚のサドルレザーでもこの状態ですから、スポンジ表面の滑らかさが大きく仕上がりに影響するようです。
上のサドルが「サリーちゃん」ことSURLY1×1に使う予定のサドルです。現在チタニシモに使っているモノ。チタニシモくん、またもやサリーちゃんにパーツを取られてしまいました。チタニシモくんはどうなってしまうンでしょう?
このサドルはセルイタリアの古いフライトなんですけど、表皮がボロボロになったんで自分で貼り換えてあります。今回はその表皮貼り換えを記事にしてみます。
私は皮のことは何も分からないので、自分なりのやり方で貼り換えました。皮職人の方が見たら怒られてしまうかもしれません。もしこの記事を参考に表皮貼り換えをされる場合は、ご自分で情報の正否を判断して下さるようお願いします。
これがオリジナルの表皮を剥がした状態です。昔、ロードバイクでの通勤に使っていたのでボロボロです。信号で停止する際、お尻をサドルからトップチューブに移すときに擦る部分が擦り切れてます。雨の日も使ってたのでお尻についた砂利で擦られて跡形もありません。通勤通学が、自転車にとって一番過酷な使用環境かもしれません。このまま捨てるには勿体無いサドルなので、表皮を貼り換えることにしました。
これがオリジナルの表皮を剥がしたサドル上面のスポンジの状態。表皮を剥がす際は出来るだけスポンジが剥がれないよう慎重に作業した方が良いです。仕上がりに大きく影響します。私の場合表皮と一緒にスポンジも剥がれてしまい、スポンジ表面が穴だらけになってしまいました。仕方が無いので接着剤でゴムスポンジを穴に貼り付け、紙ヤスリで面差が無くなるよう整形してあります。けっこう丁寧に整形したつもりでしたが、仕上がりはボコボコになってしまいました。
これが皮を切り出す為の型紙です。写真はフライトと一緒に貼り換えたタイオガのマルチコントロールXLのモノ。広告等の薄い紙にオリジナルの表皮を型取りし、コレをサドルに当てて間違いないか確認します。ビニール袋やウェス等柔かい素材の方が、現物合わせ確認がやり易いかもしれません。
現物合わせ確認した型紙を、皮の型取りが正確にできるようダンボール等の厚手の紙に写し取ります。心配性の私はこの際、3mmほど外形線大きく取っています。
これが貼り換えに使ったサドルレザーと、皮を接着するG17ボンド、皮を仮止めする事務用クリップ、皮にクリップの痕が付かないように挟む厚手の塩ビシートです。塩ビシートは、新聞紙やウェスを折り畳んだモノでも良いでしょう。皮はDIYの皮細工の材料等を扱っているお店で手に入ります。私は大きめのホームセンターで手にいれました。
皮の種類は色々ありますが、私は店員さんが一番丈夫だと言うサドルレザーにしました。厚さはオリジナルの表皮が1mm弱だったので1mmのモノにしましたが、手作業で貼るには少し厚すぎるようです。サドル裏に織り込む際の発生する皺がなかなか消えてくれません。耐久性と仕上がりの両立を考えた場合、0.8mmぐらいが良さそうです。
これがサドルレザーの裏側に型紙から型を写した状態です。(この写真もタイオガのモノ。) 貼り付けの基準とする中心線とサドル外形線、及び皮の切り取り線をケガいてあります。これを鋏などで切り取り線に沿って切り抜きます。
次の作業は写真が無いので、言葉だけで説明します。
・皮の馴染み出し
切り抜いた皮をそのままサドルに接着しようとしても、サドル裏への織り込み部分に皺が生じて綺麗に仕上がりません。まずは皮がサドル表面の形状に沿うよう馴染みを出します。
レザー製品手入れ用のクリーム等を塗りこみ皮を柔かくします。塗り込む前に皮の切れ端に試し塗りし、変色等が無いか確認することをお勧めします。ミンクオイル等でも良いとは思いますが、私の場合油分過多となりそうな気がしたので、「レザーマスター」の「ソフトクリーナー」というものを使いました。高いッス。「ソフトクリーナー」と「プロテクションクリーム」のセットを買いましたがサドルレザー購入費と合わせると、フライトは買えませんが、そこそこのサドルが買える出費となってしまいました。まあ、後々の手入れにも使うので良しとしてます。このクリーム類の選択はコストとサドルの使用環境を考えて選択した方が良いでしょう。私のサドルはMTBでの使用なので既に傷だらけ染みだらけです。正直手持ちのミンクオイルでよかったかナと思っています。
話しは逸れましたが、皮にクリーム等を塗り込んだら、貼り付け基準にサドルを合わせ、サドル曲面に沿って皮を丁寧に伸ばしていきます。この際手垢が付かないよう作業用の布手袋をした方が良いでしょう。サドル裏面に織り込む部分では皺が生じると思いますので、さらにクリームを塗りこんで皺が消えるよう皮を伸ばしていきます。サドル裏面に皮を織り込むごとにクリップで仮止めしていきます。その際クリップで皮を傷付けないよう、前記した塩ビシート等を間に噛ませましょう。全体を綺麗に織り込んだら、皮にクセがつくまで一晩か二晩このまま置いておきましょう。
これがクセのついたサドルレザーとサドルに接着剤を塗った状態(コレもタイオガ)。接着剤の使い方はその接着剤の取り扱い説明に従います。私の場合はG17ボンドなので、接着面全体に薄く均等に塗り、半乾き状態になったら貼り付けます。貼り付けはやり直しが効かないので、サドルレザーにケガいてある貼り付け基準線に合わせて慎重に貼り付けます。外周をサドル裏に織り込んだら、乾くまでクリップで固定しておきます。この際も皮を傷付けないよう前記した塩ビシート等を噛ませて置きます。
下の写真が出来あがり状態です。ゴムスポンジで穴埋めした部分がポコポコしています。1mm厚のサドルレザーでもこの状態ですから、スポンジ表面の滑らかさが大きく仕上がりに影響するようです。