前回は砥石での粗仕上げまででしたね。今回は、いよいよ仕上げに入ります。耐水ペーパー(紙やすり)#800、1000、1500を使って研いでいきます。ペーパーを角材等立方体形状のものに巻いて、平面が丸まらないよう気を付けながら研ぎましょう。以上の作業が終了した状態が左の画像です。少し角が丸まってしまいました。まあ、安全上はこの方が望ましいでしょう。
次に研磨剤の「ピカール」と柔かめの布を使って磨いていきます。研磨剤はいろいろありますけど、なんのヒネリもないストレートなネーミングの「ピカール」、安くて何処にでも置いてあるので私のお気に入りです。磨き終わった状態が右の画像。
少し磨き傷が気になりますか?なりますね。う~ん・・・傷を消すには、また粗い番手から研ぎ直さなければなりません。ちょっと大変です。こういう時は、一晩置いて頭を冷やしましょう。翌日あらためて見ると「全然オッケーじゃん」となります。どうせ直ぐ傷だらけになるので、私はこの程度で仕上げをやめておきます。
完璧に仕上げるには、一つの番手のペーパーで研ぎ終わるごとにピカールで磨いて、粗い番手の磨き傷が残っていないか確認し、#2000ぐらいまで研ぐのが良いでしょう。
下限は、表面を爪でなぞって爪が引っ掛からない程度ですかね。この程度滑らかになれば直ぐに曇ってしまう(表面が酸化すること)はありません。
自転車で遊んで汗や水滴がついたら痕が付いてしまうので、自転車をしまう前に拭きとってあげましょう。曇ってきたらピカールで磨けばピカピカになります。
さて、どうですこのステム。千円には見えないでしょう。