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共通世界語エスペランテート(連載第28回)

2019-08-24 | 〆共通世界語エスペランテート

五 種々の構文

Ⅵ 命令法と仮定法

 三でものべたとおり、エスペランテート語の動詞は活用変化せず、祖語のエスペラント語にみられる命令形や仮定形の活用変化もない。

 命令法は、主語をはぶいた動詞文に感嘆符!を付すか、丁寧に命令するときは、文頭にBonborre(・・・してください)をおく。

 例;Ne diri !(いうな。) あるいはBonbwore ne diri ! (いわないでください。)となる。

 仮定法は、条件節を接続詞se(もし・・・ならば)でみちびき、動詞は主節・条件節とも活用変化しない。

 そうなると、たとえば、Se mo esti bo, mo ne diri.という文は、「もし、わたしがあなたならば、いわないだろう/いわなかっただろう」のいずれなのか、文面だけでは区別がつかない。
 
こうしたばあい、特に「いわなかっただろう」という過去の非現実仮定を表現したいときは、いわない決断をしたであろうときをしめす副詞または副詞句をそえるか、主節動詞diriに過去をしめす接尾辞-isを付することで実質的に表現できる。

 最後に、命令法と仮定法がくみあわさった応用文を一つ。Se bo bwori mardikiji, ekzercadi !(もしやせたければ、運動しなさい。)

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