NATURAL SOUND

音楽の話を中心に、日々のできごと‥

BEETHOVEN : STRING QUARTETS No.14

2015年01月31日 17時27分49秒 | ブログ
室内楽というものに、若いころはあまり馴染めませんでした。ちゃんと聴いていなかったことが、今になって良くわかります。そういう点では、昔買っておいて一回しか聴いていない、というような演奏が、結構ありますね。このベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番作品131は、彼が亡くなる前年に書いた傑作。全部で7楽章で構成されている異色の作品です。とはいうものの第三楽章と第六楽章は極めて短く、次の楽章との関係でワンセットかもしれません。ゆったりとしたフーガの第一楽章から最後まで、見事な展開は筆舌に尽くしがたく、第4楽章はとりわけ素晴らしい。わが家にはこのスメタナ・カルテットだけですが、少しほかの演奏も集めてみようかな‥。

【N Collection】 TUG OF WAR

2015年01月31日 13時08分33秒 | ブログ
このアルバム、B面最後の「エヴォニー&アイボリー」が大ヒットしました。S・ワンダーとの共演ということで結構ベタな演出でありますが、いい曲ですね。私はA面を好みます。一曲目のタイトルチューンからグッときますね。とてもポールらしい曲やアレンジ(G・マーティン)で占められていて、ビートルズのようなイメージで仕上がっています。佳作。

BABY DODDS

2015年01月25日 20時32分00秒 | ブログ
B・ドッズは1898年生まれですから、ほぼL・アームストロングと同世代です。時代が時代ですから残されている録音は少なく、AMERICAN MUSICにサイドメンとして参加しているのがほとんどです。さて、本作は彼の名を冠した数少ないもので、ドッズの名演とともに、演奏についてのドッズの発言や模範演奏などを含めた貴重なもの。ここに聴くドッズのプレイには、G・クルーパやM・ローチ、S・マンなどを聴くことが出来、ビッグ・バンド時代以前の最上のジャズ・ドラマーのひとりといわれた実力の片鱗を示しています。もっともこの録音でさえ、1945年、1953年というドッズの晩年ということを考えれば(AMERICAN MUSICは基本的にリヴァイヴァル録音ですが)、全盛期の演奏を聴きたかった、と思うのはファンの想い。しかし、この頃のレコードが最近市場に結構出回っているのは、もうあまり聴く人もいなくなったということか?ちなみに名クラリネット奏者J・ドッズは、彼のお兄さん。

SYMPHONIE NO.1

2015年01月18日 20時10分33秒 | ブログ
最近はCDを買うにもほとんど○マゾンを利用します。①アマゾ○で買って②iTUNESに落として③iPODで聴くというパターンですね。平日はほとんどレコードをかけて音楽を聴くということができませんから、iPODで電車の中。幸い通勤時間も長いので‥。さてア○ゾンで購入すると、CDの価格が安いのでびっくりします。このブラームスの1番は239円。先日のEW&Fなんか1円でした。そんなわけで今日もアマ○ンのサイトを歩き回るのであります。
さてカラヤンの「ブラ1」は1987年の録音。この翌年、カラヤンとベルリン・フィルは来日して、ブラ1を演奏しています。CDも出ています。この二つの演奏を比べてみると、明らかに来日時のライヴの方が、テンポが遅いです。そしてこの87年の録音、超名演!

MOZART / CLARINET CONCERTO

2015年01月18日 17時39分38秒 | ブログ
モーツァルトのクラリネット協奏曲はケッフェル番号からもわかるように、最晩年の作品。これまでウラッハ盤やプリンツ盤などを紹介してきましたし、ほかにもライスター盤やマイヤー盤などがありますが、今回はA・ペイの演奏です。今やバセット・クラリネットが主流となっていますが、この演奏は加えてホグウッドとエンシェント室内管弦楽団という古楽器オーケストラ。ピリオド演奏です。ペイの演奏はかなりスタッカートをきかせていて、個性的です。多彩なスタイルの演奏がありながら、やはりこの曲の素晴らしさはまったく損なわれることがないのは凄いですね。正直な話、どのような演奏を聴いてもいつもいつも感動できます。こういう曲が本当の"名曲"というのでしょうね。

THE BIX BEIDERBECKE STORY VOLUME3 WHITEMAN DAYS

2015年01月18日 11時18分56秒 | ブログ
「B・バイダーベックは、トランペットのサウンドをエレガントなものにした。(中略)C・ベイカーの作品には、バイダーベックのスタイルが、モダン・ジャズにかたちを変えたのではないか、とさえ感じられることがある。」(J・ベーレント/ジャズ~ニューオリンズからフリー・ジャズまで)
若いころはB・バイダーベックの良さは正直、あまりわからなかったですね。トランペットってそういう風に吹くもんじゃないだろ、なんてね。バイダーベックの魅力に気がついたのは随分あとになってからのことです。若いころはベートーベン、年を重ねてモーツァルトって感じですか?
CBSのB・バイダーベック物語第三集を入手しました。第三集はタイトルにもあるようにP・ホワイトマン楽団に在籍していた頃の演奏を集めたもの。このバンドに彼が入ったのは1927年で、第一集や第二集のようにソロがふんだんに聴けるというアルバムではありませんが、録音の少ないバイダーベックの貴重な記録。F・トラムバウアーのCメロディ・サックスも楽しめます。1920年代のニューヨークの街が浮かんでくるようなレコード。あくまでもイメージですが‥。

SOLID STATE SURVIVOR

2015年01月17日 22時30分49秒 | ブログ
イエロー・マジック・オーケストラの1979年の作品。「テクノポリス」や「ライディーン」などが大ヒットして、YMOの名を一躍高めた作品です。発売された当時は凄くビックリしました。ロックの名盤としての名も不動のものにしています。改めて聴いてみると、エレクトリック・ミュージックはこの後ものすごい進展を遂げていますね。このYMOの代表作でさえ、歴史的価値は別として古さを拭いえない印象です。それにしてもジャケットのメンバーたちの若いこと!