クラシカ・ジャパン。ポリーニ~ベーム~ウィーンフィルによるモーツァルトの19番。ヘッツェルとキュッヒルがポリーニの後ろにいますね。70年代中頃の映像です。ポリーニ若い!。演奏も名演です。同じものかどうかは判りませんが、この頃の同じメンバーによる同曲はCD化されています。未聴ですが、この映像から演奏内容は想像できますね。さらにこの4年後にも同じメンバーの演奏があるようです。
Charles Mingus - Praying With Eric - Town Hall Concert (1964)
<昨日の続き>そんなわけでM氏から「ドルフィーを何か」というリクエストがあり、「64年のミンガスとのセッション」を聴きました。このレコードについては何度か触れています。たぶんリンクもしたような気もしますが、「So Long Eric」の方だったかも‥。「Praying With Eric」は、私の持っているアナログ盤では、B面の途中から演奏が始まるため、途中でレコードを裏返す必要があります。しかし今やCD化されているので、全27分を通して聴けますね。どこかで話が盛り上がったドルフィーのフルートの名演は何か?という話ですが、この演奏、忘れておったですよ。圧巻!
The Mooche - Duke Ellington & His Orchestra (w Bubber Miley, Barney Bigard, Lonnie Johnson)
M氏が来鎌倉ということで、ワイングラスを傾けながら久しぶりの爆音JAZZ大会です。M氏は同い年で、同じような音楽を聴いてきて同じように感じる人。そんなわけで最初はコルトレーンなどをLP単位で聴いていたのですが、だんだん時間が惜しくなり、一曲単位に。そんな中で「エリントンの古いヤツを聴きたい」とのことで「エリントン1940」の中から「The Mooche」を。リンクしたのはYouTUBEで見つけた同曲の1928年版。バッパー・マイレイが居たころの演奏が聴けるんだから、良い時代ですね。そんなわけで楽しく過ごしたひと時は、酒が強くない二人でワイン2本を空けた画期的な夜でありました。
ファン ディエゴ フローレスのステージをクラシカ・ジャパンで見ました。噂にたがわぬ素晴らしい声です。ペルーの人らしいですね。ロッシーニも素晴らしかったですが、アンコールのべサメムーチョやマラゲーニヤといったラテンのナンバーも魅力的‥というか、こっちの方が合っているような気がしました。最後のアンコール、ドニゼッティの「連隊の娘」では、ピアノのイントロでもう大拍手。お客さんもよくわかっているようでした。
ジャズ・ヴォーカルは、歌う人とバックのグループのスタイルやセンスがピタリとはまった時は無敵ですね。T・キングはアルバムが少ないのでなかなか聴く機会がありません。このアルバムはレーベルがストリーヴィルということもあり、LP時代は超稀少盤で、私もCD化されて初めて聴きました。J・ジョーンズのピアノ、M・ヒントンのベース、J・ジョーンズのドラムス、そして何よりもR・ブラフのトランペット。このカルテットが彼女の声質やフィーリングに絶妙に合っていて、実に楽しい作品となっています
Bud Powell - Lover Come Back To Me
バードランドからのラジオ放送をエアチェックしたB・パウエルの海賊盤は、いわゆるボリス ローズ・コレクションで、その昔「Alto715」として出回っていたものです。その後LP化され(下の写真)数枚に分けて発売されました。当時のエアチェック盤ですから音は決して良くありませんが、パウエルの全盛期を記録したアルバムとして貴重なものです。この「Lover Come Back To Me」は1953年の2月7日に録音されたもので、パウエルのまさに「めくるめく」プレイが記録されています。
最近はほぼ「メニューイン」と表記されますが、私の子どもの頃はメニューヒンと言われていたような‥。彼は1916年の生まれですから、実に1番を録音した時はまだ16歳です。2つのヴァイオリンのための協奏曲は、師であるジョルジュ・エネスコとの共演。ちなみに1番の指揮もエネスコ。メニューインはエネスコとブッシュに習ったということですから、相当将来を嘱望されていたのでしょうね。奇をてらうことのない素直で美しい演奏。ディアパソン・ドール賞を受賞した名盤(日本でいえばレコ芸年間最優秀アルバム、みたいな感じ)です。もちろんモノラル。
シュワルツコップのシューベルトは定評のあるものですが、このレコードは1952年のエドウィン フィッシャーとのモノラル盤から始まり、ジェラルド ムーアとのモノラル&ステレオ、そして晩年のジェフリー パーソンズとのステレオ盤から編集されています。曲は数曲ダブりますが、それはそれで一興です。フィッシャーとの盤はSACD化されているほどの名盤。わざわざアナログで聴く必要はなさそうですが、変遷を楽しんで聴くことができるレコードも面白いです。
BSプレミアムで放映されたドキュメンタリー「エルプフィルハーモニー」を見ました。もちろん深夜の放送だったので、録画して今日ゆっくり見たわけですが‥。久しぶりに衝撃を受けました。まず、ホールの斬新さ、そしてNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(古いファンには、北ドイツ放送交響楽団でお馴染み)の実力、そして個人的には初めて耳にするブリテンやデュティユーといった現代音楽の素晴らしさ‥。現代音楽は「難解」と良く言われますが、このオーケストラは「演奏が下手なだけ」と言っているようです。じつに得難い2時間半でした。