NATURAL SOUND

音楽の話を中心に、日々のできごと‥

【BEST TRACK】 DON'T EXPLAIN

2015年08月29日 22時00分51秒 | ブログ
billie holiday - don't explain
ビリーの最高のセッションは、T・ウィルソンやレスターとやっていたブランズウィック時代だと私は思います。デッカ時代はストリングスが入った録音が多く、後のビリーのイメージを決定づけたという意味で重要な頃です。個人的にはジャズのフィーリングという点で、この時代のビリーはそう何度も聴きません。しかし、声もまだまだ豊かで、歌に説得力があります。多くの人のビリー・ホリディのイメージって、こんな感じが強いのでしょうね。心を打たれる曲が多く、「Don't Explain」は名唱です。

IL TROVATORE

2015年08月22日 15時33分32秒 | ブログ
今日は朝から一人なので、2014年スカラ座の「イル・トロヴァトーレ」。ヴェルディ中期三大傑作のひとつですね。オーソドックスで絢爛豪華なステージでした。第二幕のアンヴィル・コーラスはスカラ座の実力を感じました。オケも合唱も素晴らしい。
配役の中では伯爵がやや弱い感じですが、マンリーコもレオノーラも良かったです。もっとも印象的なのはアズチューナを演じたエカテリーナ・セメンチュクでした。名前からもわかるようにロシア出身のメゾ・ソプラノです。ゲルギエフのもとマリンスキー劇場で経験を積んだだけあって、その迫真の演技には打たれます。

E.S.P.

2015年08月22日 11時14分04秒 | ブログ
60年代のマイルス・クインテットは、サックスがG・コールマン、S・リヴァースと変わり、W・ショーターが参加したマイルスの正式レコーディングはベルリンでのライヴが最初です。そしてスタジオ録音での最初が「E.S.P.」です。ベルリンから周到な準備を重ねて挑んだスタジオ録音だったのでしょう。60年代のマイルスを語るうえで欠かせないレコードとなりました。このクインテットはその後およそ3年間、「IN THE SKY」あたりまで続くことになります。それにしてもジャケットのフランシス、美人ですね。B面一曲目の「Agitation」をどうぞ!

AGITATION - MILES DAVIS, E.S.P.

SOLO PIANO

2015年08月16日 14時57分48秒 | ブログ
P・ニューボーンのソロ・アルバム。彼のピアノについては今更言うまでもないほど定評がありますが、私が彼の上手さを実感したのはこのアルバムです。なんといってもソロ、なので‥。改めて聴いてみて「凄いなぁ!」と思いますね。アップテンポもバラードも素晴らしいですが、ネットにアップされていたのは2曲だけでした。「Nica`s Dream」をリンクしておきます。ジャズピアノ云々という前に、この人は「超一流のピアニスト」という感じ。タッチが明快でピアニスティックです。それにしてもジャケットは何とかならなかったのか‥。

CHIGUSA

2015年08月15日 20時20分55秒 | ブログ
今日の夕方は「ちぐさ」に入り浸り。1枚目はJ・Passの「For Django」、2枚目はB・パウエルの「Amazing Vol.1」、3枚目はトレーンの「Lush Life」、4枚目はT・ブラウン「Free Wheeling」、5枚目はB・エヴァンスの「New Conversations」、6枚目はD・ブルーベックの「Time Out」(←ジャズ喫茶でかかる時代ですね)と聴いて帰ってきました。5枚目のエヴァンス、国内盤のタイトルは「未知との対話」でしたが、エレピとの多重録音ということで、昔は手を出しませんでした。今回聴いてみると結構良かったですよ。エレピとアコースティックの重なり具合が面白い演奏です。お盆のせいか満席で、私のようなオヤジも半分くらいいましたが、若い客や女性客が多かったな。

SYLVIA IS !

2015年08月15日 19時59分12秒 | ブログ
赤レンガ倉庫まで出かけたのでDISK UNIONに立ち寄ったら、見つけました。アナログの「SYLVIA IS !」。ずっと欲しかったレコードなので狂喜。なんと617円です。家に帰って早速聴きました。アルバムタイトルにもある通り、K・バレルが良い味出してます。このアルバム、彼に負うところが大きい。ごく普通のスタンダードナンバーが素直に聴けてまったく飽きない、実に趣味の良いヴォーカルアルバム。

CONCERTO IN B MINOR FOR VIOLONCELLO

2015年08月14日 16時43分40秒 | ブログ
ドボルザークのチェロ協奏曲は名曲だけに、数多くの録音が世に出ています。ロストロポーヴィチはこの曲に特別の想いがあったらしく、6回も録音を行っています。私は2000年以降のカタログを持っていないのですが、このターリッヒとチェコ・フィルとの録音は1952年。私のレコードは70年代半ばに再発された廉価盤で、古い録音の割には上々の音です。今の録音とは比較にならないでしょうが、ロストロポーヴィチも愛着のある演奏だったそうです。名演ですね。

【BEST TRACK】 MILESTONES

2015年08月13日 22時27分38秒 | ブログ
Booker Little 4 & Max Roach - Milestones
当時の人たちがどの程度B・リトルの斬新さを感じていたかはわかりませんが、このアルバムの頃はローチのドラム(素晴らしい)を含めて、リトル以外のメンバーは、これまでのフォーマットから抜け出ていないですね。けれど、後のファイヴ・スポットを知っているからこそ、感じることができるものもあるような気がします。B・リトル、この時20才。ファイヴ・スポットは3年後です。

【BEST TRACK】 SPEAKS

2015年08月13日 20時23分28秒 | ブログ
Miles Davis - Speak
82年から83年頃のマイルス・グループ。トラックによってメンバー入り乱れています。ジャケットにマイルスのイラストが使われたことで話題を集めました。この中ではA面の三曲目「Speaks」が良いなぁ。アタマの「ウヒャッ!(by Yasuki Nakayama)」という始まりからカッコいい!聴くべし!

【BEST TRACK】 THEME FROM PATHETIQUE SYMPHONY

2015年08月13日 16時49分19秒 | ブログ
Sonny Rollins Quintet - Theme from Pathetique Symphony
私の持っている「SONNY ROLLINS PLAYS」というアルバムはのB面はT・ジョーンズのグループの演奏で、ロリンズはA面だけ。収録されているのは三曲で、その一曲がこのチャイコフスキーのシンフォニー「悲愴」をテーマとしたものです。実は「Sonnymoon For Two」を探したのですが見つからなかった。あまり知られていないアルバムですが、例の名盤「ヴィレッジ・ヴァンガードの夜」の翌日に録音されたもので、ロリンズ好調です。「ベスト・トラック」ではないかもしれないけれどご紹介。誰か「Sonnymoon ~」をアップしてくれないかな。