NATURAL SOUND

音楽の話を中心に、日々のできごと‥

I Come From Jamaica [Okeh 4-6900] 1952

2016年09月30日 22時51分09秒 | ブログ
CHRIS POWELL & HIS BLUE FLAMES - I Come From Jamaica [Okeh 4-6900] 1952
クリス・パウエル&ブルーフレイムズによる「I Come From Jamaica」は、C・ブラウンのファースト・レコーディングとして知られていますが、これが収められている「The Biginning & The End」では主に「The End」の方ばかり聴いています。今回久しぶりに「The Biginning」を聴いて、感慨深いものがありましたね。とにかくこの曲、22歳のブラウ二―のプレイが実に輝かしい。彼のプレイがなかったら、今日まで発売され続けることはなかったでしょう。この若さでこの完成度!圧倒されます。

Billie Holiday

2016年09月22日 09時27分37秒 | ブログ
Billie Holiday - The Best Of (By Classic Mood Experience) - Jazz Music
さて、B・ホリディです。「ジャズ史上最高の名歌手」と言われる彼女の「どこが?」と思っている人も多いようですね。「なんだか暗い」という声も‥。YouTUBEを探してみたらこんなサイトがありました。ビリーの生涯を1時間でさっとチェックできます。この映像の40分過ぎあたりから「暗く」なるようです(笑)。レーベルで言うとデッカの録音、この映像では「Don't Explain」ですが、声が少し変質しているのがわかります。酒と麻薬の影響でしょう。これ以降ストリングスの伴奏が増えてきます。「トーチシンガー」と言われた頃です。最後の方は、まだ40代前半ですが老婆の声。さて、オープニングがら40分あたりまでが「ジャズ史上最高」の時代。OKやヴォカリオン、ブランズウィックといったマイナーレーベル時代の録音は特に素晴らしく、リズムへのノリ、メロディのフェイク、どれをとってもT・ウィルソン、L・ヤング、B・グッドマンといったメンバーと互角の勝負を展開しています。むしろ彼女が引っ張っているくらい。この頃の録音は膨大な数があり、この映像以外にもまだまだ彼女の素晴らしい遺産があります。個人的に彼女の絶頂期と思うパフォーマンス「Mean To Me」をリンクしておきます。これは1937年にブランズウィックに録音されたもの。映像で紹介されている「Me,Myself and I」の1カ月前です。テーマを管が吹き、ビリーが2コーラス目からいきなりアドリブ。別の曲に聴こえます。「I Don't Know Why!」のあたり、歌う喜びが溢れています。この時、ビリーはまだ22歳!バックのレスターとのインタープレイ、テディ・ウィルソンのピアノも素晴らしい。書いていたら、もう一曲聴こうかな、と思ったので「When You're Smiling」をどうぞ。先ほどの「Mean To Me」のおよそ半年後。これは前にもアップしたような記憶があるのですが、大好きな演奏。例によってB・モーテンのトロンボーンがテーマを吹き(このウラのサックスアンサンブル、GOOD!)、ビリーがアドリブで入るパターン。F・グリーンのギターがサウンドを厚くしています。ビリーの歌はこれまた原メロディは跡形もありません。ビートの「後ノリ」は天性のもの。ピアノソロの最後にかぶさるように出てくるレスターのテナー!本当に素晴らしい。

MAKI MORI

2016年09月21日 23時58分52秒 | ブログ
2週間ほど前にクラシック音楽館で森麻季の歌を聴きました。一部メゾの林美智子とのデュエット。彼女はもう10年ほど前にドレスデン国立歌劇場の来日公演で演じたゾフィーを見ました(もちろんテレビ)。とても印象に残りましたが、ついこの間のことのようでもう彼女も46歳。円熟の境地です。ベルゴレ―ジ、フォーレといった曲も良かったのですが、注目したのは日本の歌曲。私、これまであまり声楽の歌手の歌う日本の歌曲に感心しなかったのですが、今回は結構グッときました。鎌倉芸術館とかあたりで機会があれば聴きに行こうと思います。

Ginette Neveu The Collection

2016年09月19日 10時33分46秒 | ブログ
銀座の山野楽器を冷やかしていたら、こんなの見つけました。なんと7枚組ボックスセットで2,980円!もちろん、即購入です。どうやらタワレコが出したものらしく、若くして亡くなったため彼女の録音は貴重です。彼女が得意なブラームスのヴァイオリン協奏曲は彼女が残した全4種を網羅。さらに、ショーソンの「詩曲」やラヴェルのツィガーヌ、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲など録音は古いのですが、ヌヴーのパッションは不滅です。

Bruce Springsteen

2016年09月18日 22時45分18秒 | ブログ
金曜日に行った下北沢のロック・バーで火がついたのか、今日は一日朝から家事をしながらB・スプリングスティーン三昧。今日聴いたのは78年から87年までの間の4枚。「The River」が抜けてますね。この中では「Nebraska」が最も彼らしい作品だと思います。

Julia Fischer

2016年09月17日 18時18分02秒 | ブログ
J・フィッシャーのドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲。オケはチューリヒ・トーンハレ管弦楽団で指揮はD・ジンマン。あまり聴く機会のない協奏曲でしたが、フィッシャーの演奏で堪能しました。BBCプロムスという番組は、なかなか珍しいプログラムが見られるので、楽しみです。彼女のいないオケの演奏では、R・シュトラウスの「ティル~」とベートーベンの「田園」でしたが、「田園」は速すぎたな。フィッシャーのアンコール曲、ヒンデミットの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」は素晴らしかった。来日が近いそうですが、コンサートの数が少ない。一度生で聴いてみたい人の一人です。

EIGHT DAYS A WEEK

2016年09月17日 09時52分12秒 | ブログ
昨夜、シモキタで開催された<音楽部会>。楽しい音楽談義は夜遅くまで続きましたが、F君がその際に貸してくれたのがコレ。「The Beatles Live at the Hollywood Bowl」。64年と65年のライヴをまとめたものです。今日は朝から大音量で聴いています。しかしこのCD凄い!F君!歓声にかき消されてしまいがちなビートルズのライヴですが、音がくっきりとしているのにまず驚きます。リンゴの音がしっかりと捉えられているのも嬉しい。そしてビートルズの凄さにも改めて感動。とにかく上手い(いまさらながら笑)。オリジナルとはちょっとずつ違うのもライヴの醍醐味。「ALL MY LOVING」の後ろのギターなんか、凄く新鮮。「She Loves You」を聴いていて涙が出ました。「ビートルズファン、必聴。あの時が歓声とともに甦る!」といった感じかな。F君ありがとう。

MADAMA BUTTERFLY

2016年09月11日 22時00分15秒 | ブログ
「タオルミーナ芸術祭2016」。タオルミーナはシチリア島にあるリゾート地ですが、ここの野外劇場(紀元前3世紀にできたとか)で行われた「蝶々夫人」。あまり期待してなかったのですが、タイトルロールの韓国人歌手 姜惠明がなかなか素晴らしいパフォーマンスで引き込まれてしまいました。この人藤原歌劇団だそうです。相変わらず着物のようで着物ではない衣装だとか、拝む仏像がどう見てもビリケンさんにしか見えないとか、日本人から見ると変なところ多すぎるのはなんとかならないものかな。