暑いですね。「夏だ!ボサノヴァだ!」シリーズ、今日は懐かしい「ボサリオ」。一番売れたのはやはり「サンホセへの道」かな。このLPは同曲のほかヒット曲「Day By Day」などを収めたデビュー盤です。聴きものはS・メンデスと結婚したヴォーカルのG・レポラーセで、その後H・アルパートと結婚したL・ホールの代わりにブラジル66に加わっています。
70年代のジャズは随分いろいろな方向が提示された時期でした。「Bitches Brew」以降というやつですが‥。そんな時期に聴こえてきたC・コリアの「A.R.C」というアルバムは衝撃でした。一曲目の「Nefertitti」はW・ショーターの曲で、同名のマイルスのアルバムもあります。このスピード感、スリルは筆舌に尽くしがたく、ピアノ・トリオの70年代屈指の名演だと思います。それから、LPではこの次に「Ballad For Tillie」というバラードが続きますが、これも名演!残念ながらリンクできる素材が見つかりませんでした。
この曲を含むウエスの実質的な初リーダーアルバム「The Incredible Jazz Guitar Of Wes Montgomery」は、1960年の1月にN・アダレイの「Work Song」というアルバムと交互に録音されました。「交互に」というのは1月25日に「Work Song」分4曲、翌26日に「The Incredible~」分5曲、さらに27日に「Work Song」分5曲、そして28日に「The Incredible~」分3曲です。どうしてこういう変則的なことになったのかはわかりませんが、共通するメンバーがウエスだけですから、ウエスの都合ですよね?さて、この「The Incredible~」というアルバムですが、素晴らしいトラックが目白押し。なかでもこの「4on6」という曲は、ウエスもお気に入りのようで、ライヴなどでも良く演奏されています。ウエスのプレイもT・フラナガンのピアノもサイコー!で、フラナガンのソロの後ろで弾いているウエスのテクニックにも驚嘆。このアルバムには、もう一曲「Polka Dots and Moonbeams」という素敵なバラードがありますが、私はこれが好きで、昔ユースホステルでヘルパーやっていた時に、この曲と「When a Men Loves a Woman」(←こちらもウエスの名演)を交互に消灯の音楽に使っていました。