WIDE RANGE 2011年08月31日 23時17分02秒 | ブログ 「WALKIN’」が良いですよ。曲の入りも実にユニーク。私、この曲の駄作を知りません。曲が良いと言うのはこういうことだろうな。メキシコ生まれのJ・リチャーズはS・ケントンのアレンジャーとして名をあげた人で、エリントンの影響を受けたようです。本作は彼の代表作(といっても枚数は少ない)で、とてもダイナミックなサウンドが楽しめます。とくに目立っているのはJ・クリーヴランドとG・クイル。傑作です。
ZAWINUL 2011年08月30日 23時54分43秒 | ブログ J・ザヴィヌルがマイルスの「IN A SILENT WAY」に参加したのは69年ですね。彼のマイルス・バンドへの参加は、その後の「BITCHES BREW」の二枚だけ(ですよね?)。本作は71年の録音。マイルス後、WR前のリーダー作。美しく官能的とも言えるハーモニーに痺れます。ジャズ界のA・ベルクとでも申しましょうか。H・ハンコック、W・ショウ、M・ヴィトウス、J・チェンバースといったメンバーの力量も確かです。
HAVE FUN! 2011年08月26日 22時27分27秒 | ブログ タイガース・ファンの手元にオロナミンC? さて、明日から三日ほど暴走ツアーに出かけます。そんなわけで、今夜はもう寝ます。次回更新は来週火曜日の予定。
ROGUE ISLAND 2011年08月25日 21時22分05秒 | ブログ 65歳の新人作家B・ダシルヴァのデビュー作は、見事2011年度のアメリカ探偵作家クラブ賞の最優秀新人賞を受賞しました。レッドソックスをこよなく愛する新聞記者マリガン、この人がまず魅力的。R・パーカーやD・ルヘインを愛し、セリフも負けないくらいシニカル。文体がまた良いですね。ヴェロニカ、ロージー、グロリアの三人の美人が果たす役割も見事ですし、M・ラミレスに夢中なロージーはとても可愛い。出てくる音楽もまた音楽好きにはたまらない。T・ウィネットの「STAND BY YOUR MAN」などは、同世代なら思わずニヤリでしょう。最後の5ページ目、ヴェロニカとマリガンの会話には、目頭が熱くなりました。120%私好みの傑作です。
SONNY CLARK TRIO 2011年08月24日 21時50分03秒 | ブログ 1960年、S・クラーク29歳のリーダー作。待望久しくテイチクから発売された復刻盤。彼の最後のトリオ作品でもあります。S・クラークのトリオは極めて少なく、この3年前の「Softly~」で有名なBN盤のほかには1~2枚ではないでしょうか?このタイム盤は、何と言ってもM・ローチの参加がとても強力。圧倒的なドライヴ感は素晴らしく、クラークも絶頂期です。どのトラックも魅力的ですがA-1「Minor Meeting」が良いな。
MULLIGAN MEETS MONK 2011年08月23日 23時28分25秒 | ブログ このところ暑さとお盆休みボケのせいか、ジャズを聴く気力もなく本を読む気も起こらず、という状態でした。よく考えてみるとちょっと体調も悪かったようです。さて、マリガンとモンクの共演作品ですが、ブローイング・セッションではなくちょっと地味な印象。二日間の録音ですが、B面の二曲とA面の一曲が初日です。私はB面のほうがマリガンの気合が感じられて好きです。モンクはコルトレーンと一緒にプレイしていた時期。大物同士のクールな勝負ですね。
COMBO 2011年08月22日 23時10分18秒 | ブログ 神保町のオフィス街のビルの一階にあったような記憶があります。当時SJ誌に「ジムラン44でジャズを聞こう!」というキャッチフレーズで広告を出していて、「ジムラン44ってのはどんなもんかいな?」と、このあたりを庭にしていたgintonic氏に連れて行ってもらいました。店内は真っ暗で、どんなスピーカーか良く見えませんでしたが、ここで初めて聴いたのが「SOMETHIN’ ELSE」。そんなわけで行った回数は少ないけれど忘れられない店であります。
KASHIMOTO DAISHIN 2011年08月21日 22時36分14秒 | ブログ 昨年、ベルリン・フィルの第一コンサートマスターになった樫本大進の「スペイン交響曲」をN響アワーで聴きました。正直なところ曲にはそれほど関心はないのですが、その骨太の演奏には圧倒されました。まだ32歳という若さです。凄い。実はこの演奏の前にチラッと紹介されたバッハのパルティータの素晴らしさには脱帽。目の離せないヴァイオリニストです。
GOHYA 2011年08月20日 23時19分02秒 | ブログ この夏は猛暑、ということで始めたゴーヤカーテンは、明らかにネット選びの問題で失敗。効果のほどは50%くらいでしょうか。当然オマケとして期待していたゴーヤの実も、全然ダメ‥と思っていたら、今日カワイイ実がなっているのを発見!長さは三センチ程度ですが、よくよく見てみたら他にももう一個。果たしてこのままもう少し育つのか?
IMPROMPTUS 2011年08月18日 23時13分48秒 | ブログ シューベルトのピアノ作品の中で、とりわけ寂しくて哀しいのがこの二つの即興曲集です。子どもの頃見た「未完成交響楽」というシューベルトの伝記映画などでも、内気な人のイメージがありますが、この作品は死を目前にした寂寥でした。それもそのはずでD899は死の前年、D946は、亡くなった年に書かれたものです。久しぶりに取り出してうっかり聴いてしまいました。ルプーの演奏は美しいですね。次は志ん生でも聞いて寝よ。