A・ジルベルトのボサノヴァ・アルバムは何枚あるか知りませんが、「 Look To The Rainbow」は、G・エヴァンスがアレンジを担当していることもあってボサノヴァのアルバムとは言いにくい作品。曲も「シェルブールの雨傘」とか当時の流行歌が多いですね。彼女の歌は雰囲気で、サイドのA・コーンやK・バレル、J・コールズといった錚々たるメンバーのサポートで楽しめます。このタイトル曲は「フィニアンの虹」のテーマソングで、映画公開当時に弘田三枝子が歌っていたのですが、YouTUBEでは見つかりませんでした。
↓ちなみに私の聴いているアルバムのジャケットはこれです。
1980年代は、洋楽の大きなブームが来ていました。当時この人は私はノーチェック。シングルで大ヒットしたタイトルチューン「Living In A Fantasy」もそれほど心が動きませんでした。正直なところ‥。今回アタマからこのアルバムを聴いて、なかなかのサウンドづくりに感心しました。たった4人でこの音。結構楽しかった。そんな中から「Where Did We Go Wrong」は如何ですか?
Billie Holiday - Last Recordings - 11 - I'll Never Smile Again
B・ホリディの57回忌。彼女の「Last Recording」というアルバムは、昔はなかなか手に入れにくかった。この前に「Lady In Satin」というアルバムがあって、これが結構ヒットしたので、柳の下を狙って制作したのでしょう。晩年ボロボロだった声ですが、ウタのチカラは流石です。この「I'll Never Smile Again」という曲は、アルバムが入手できなかった頃にラジオで聴いて心を打たれたもの。
D・セベスキ―と組んでヴァーヴから発表した「夢のカリフォルニア」が好評だったのか、W・モンゴメリーはその後A&Mから3枚のいわゆる「イージー・リスニング」シリーズを発表します。その三枚のうちで一番知られていないのは「Down Here On The Ground」でしょう。その知られざるアルバムに入っているのが「WHEN I LOOK IN YOUR EYES」です。私はこのトラックが大好き。いつ聴いても心に沁みるなぁ。翌年の「ROAD SONG」がウエスのラスト・レコーディングとなってしまいました。コマーシャルだとかいう意見もありますが、ウエスのプレイはもとより、D・セベスキ―のアレンジには聴くべきものがありますね。亡くなる前にウエスは大成功して良かったな、と思います。
↓ちなみにオリジナル・ジャケットはこちら