NATURAL SOUND

音楽の話を中心に、日々のできごと‥

QUINTET IN B MINOR FOR CLARINET AND STRINGS

2013年11月24日 21時12分00秒 | ブログ
P1080708ブラームスのクラリネット五重奏曲の第一楽章の主題は実に魅力的で、古き良きウィーンの香りが漂います。L・ウラッハとウィーン・コンツェルトハウスによる演奏は半世紀以上も昔の録音ですが、この曲のイメージにピッタリ。ウラッハの素晴らしさもさることながら、この弦楽(特にヴァイオリン)の素晴らしさはどうでしょう!第一ヴァイオリンのアントン・カンパーをはじめメンバーは皆ウィーンフィルの団員。私の持っているこのアナログ盤は日本ウェストミンスター盤(なんとこの会社は今でもある!)でした。




CALIFORNIA DREAMING

2013年11月24日 14時42分03秒 | ブログ
P1080665W・モンゴメリーのイージー・リスニング路線では初期、1966年の録音。ヴァーヴ以降のウエスは、ジャズ的には云々という声もありますが、私は好きです。リヴァーサイド時代に天才ぶりを十分発揮したウエスが、商業的にも成功したということで、それは良かったなと思います。音楽としても決して劣るものではないですね。C・テイラー~D・セベスキーのコンビ、カッコいい。もっとも何枚かあるアルバムの中では「Road Song」の出来が良いと思います。本作はジャケットも印象的です。




AN EVENING WITH ORNETTE COLEMAN

2013年11月17日 15時45分31秒 | ブログ
P1080200O・コールマンのキャリアは実に長いのですが、驚いたことにデビューから本作までわずか7年。つまりこの7年に「Something Else」「Tomorrow Is The Question!」「ジャズ来るべきもの」「Change Of The Century」「Free Jazz」と来ているわけです。この二枚組アルバムは以前「クロイドン・コンサート」というタイトルで出ていたもの。ゴールデン・サークルのライヴとあわせて65年の傑作ライヴとして名高いもの。D・アイゼンソン、C・モフェットのメンバーはゴールデン・サークルと同じ。演奏のフォーマットもほぼ同じです。テンションの高い素晴らしい演奏。




BYRD'S EYE VIEW

2013年11月16日 11時39分27秒 | ブログ
P1080411絶対再発されることはないだろう、と言われていたトランジション・レーベルでしたが、今や容易に入手できます。これはD・バードが同レーベルに残したもので、ワンホーンの「ベーコン・ヒル」ほど有名ではありませんが、演奏はとても良いです。メンバーは当時のジャズ・メッセンジャーズにJ・ゴードンが加わったもの。サウンドは安定していますし、シルバーもブレイキーも落ち着いたプレイをしていて、上質のハードバップ。H・モブリーが良いですね。この頃のバードは若々しい。ハードバップの良き時代、ですね。




THE FOUR SEASONS

2013年11月12日 23時34分10秒 | ブログ
P10807101959年録音のアーヨ盤。10年後のミケルッチ盤、そしてカルミレッリ盤とイ・ムジチによる演奏が有名ですが、そのほかにも名演のたくさんある四季。我が家にはアーヨ盤、問題作のアーノンクール盤、カルミニョーラ盤とこのカラヤン盤の四枚があります。中でもカラヤン盤は、このキャッチーなジャケットも含めて、私の愛聴盤です。当時のベルリン・フィルのコンマスだったM・シュバルベのヴァイオリン、厚みのあるアンサンブル、カラヤンらしい明るさ、なかなか得難い「四季」です。だいぶ前になりますがクラシックファンのM氏(彼はオーディオ・ファンでもある)の家で、試聴盤として彼がレコード棚からこれを出してきたときにはビックリ!「おぉっ君もか!」と思わず肩を叩き合ったことを思い出します。




FLUTE

2013年11月10日 23時06分17秒 | ブログ
P1080700NHKのクラシック音楽館を見ていたら、なんと!2年前のJ・ゴールウェイの演奏会を見ることができました。場所はサントリーホール。ラッキー!しかし本当にこの人上手いですね。1939年の生まれですから、この時72歳?凄いなぁ。音色といい、タンギングの見事さ!難しいフレーズをいとも簡単に吹いてみせます。まさに超人ですね。恐れ入りました。




THE GERALD WIGGINS TRIO

2013年11月10日 11時06分02秒 | ブログ
P1080409レコーディングの機会が少なく、実力のあるピアニストは数多くいます。主にライヴハウスでプレイしていたり、歌伴でツアー暮らしだったり‥。G・ウィギンスもそんな一人で、リナ・ホーンの伴奏者としてフランスに行ったときに、ヴォーグに録音したのが初リーダー作です。本作はトリスの柳原良平のイラストみたいなジャケット。最初は戦後の日本のコンボの演奏かと思いました。レーベルはTAMPAで、昔はかなりの「幻度」でした。その実力を十分に発揮した演奏は極めて優等生的で、ジャズ・ピアノのお手本のよう。それこそトリスを傾けながら聴くのにピッタリです。




THE GOLDEN SWING YEARS

2013年11月09日 11時32分40秒 | ブログ
P1080639J・ランスフォード楽団の、後期の演奏を集めたレコード。独特のビートは健在で、極めてエキサイティングです。ランスフォードは数年後に若くして亡くなったので、ベイシーのバンドのように後世に名を残せませんでしたが、その実力は大したものでした。このバンドを支えていたのはS・オリヴァーのアレンジと言われています。恐ろしくモダンで、サド・メルみたいなアレンジもあってビックリしますね。ベイシー楽団のように途中でL・ヤングが聴こえたりしないのと、ヴォーカルとコーラスが古いのが残念。