NATURAL SOUND

音楽の話を中心に、日々のできごと‥

THE LEGENDARY BIG BOP BAND

2014年11月30日 20時16分50秒 | ブログ
B・エクスタインのビッグバンドが存続したのは1944年の6月から1947年の2月まで。わずか2年と8カ月とはいえ、そのモダンなコンセプトと在籍していたメンバー(なにしろガレスピー、ナヴァロ、パーカー、マイルス、D・ゴードン、A・ブレイキーがいたんですから!)で、今日までその名を残します。このアルバムはバンドの全盛期1945年前後に録音されたものの抜粋で、マーキュリーのキーノートシリーズによる再発盤。御大エクスタインのヴォーカルが中心となる録音ですが、少ししか聴けないナヴァロ(凄い!)やゴードンのソロに、素晴らしい輝きがあったり、サウンドに垣間見えるモダンな響きに、このバンドの力量が聴こえて嬉しいですね。ちなみに、このキーノート・シリーズのジャケットイラストは、何日か前に書いた「T・ファーロウ」と同じ知り合いのイラストレーターUさんです。

【N Collection】 RECKLESS

2014年11月29日 12時25分20秒 | ブログ
80年代を代表する名盤ですね。【N Collection】にこれを発見したときは嬉しかった。オリジナルのアナログ、持っていなかったので。リリースは84年。売れましたね。いったい何曲シングルカットされたんだろう。素晴らしく、そして懐かしい!私、彼の45回転のLPサイズを持っていてそればかり聴いていました。それが、これ。
4曲しか入っていないのですが、愛聴盤。しかし、この頃のB・アダムスは凄かったです。

SECOND SET

2014年11月16日 22時00分59秒 | ブログ
1956年、T・ファーロウのトリオによるプライヴェート録音は、このトリオの正規録音が少ないこともあって、ファンの間では極めて貴重なものとして取り沙汰されていました。だいぶ前にCD化されていて私も所有しているのですが、アナログ盤を手に入れました。ジャケット・デザインが先輩のU氏によるザナドゥ盤で盤質はAランク!うれしい限りです。AB面で4曲‥つまり一曲の演奏時間が長いのは、ヴァーヴ盤にはない特徴で、プライヴェート録音ならでは。V・バーグの結構長いベース・ソロも楽しめます。演奏については申し上げるまでもなく素晴らしいもので、最高の秋の夜長を過ぎしています。

FESTIVAL

2014年11月15日 22時08分05秒 | ブログ
C・サンタナ以外のメンバーチェンジが激しい「サンタナ」。このアルバムは76年で、もうこの時点で把握できていませんでした。要するに私の場合、一枚目の「サンタナ」から「キャラバンサライ」までで、そのあとの「ウェルカム」あたりからのコルトレーン的アプローチが上手くいったとも思えませんでしたし、とても宗教的な感じも受け入れにくかったな。本作は、いろいろ考えたと思われるサンタナが、前作の「アミーゴ」に続いて発表した、とてもラテン的アルバム。サンタナのギターの音はそのままだし、これはこれで結構楽しめます。

【N Collection】 LION HEART

2014年11月10日 23時19分03秒 | ブログ
K・ブッシュの声はやはりワン・アンド・オンリー。今でも十分新鮮ですね。「嵐が丘」の発表された1977年当時といえば私はジャズ以外にはほとんどアンテナを張っていなかったので(とはいえ「嵐が丘」は知ってましたよ)、この2枚目のアルバムはノーチェック。思えばN氏は、「K・ブッシュ、Kブッシュ‥」と言っていましたっけ。さて、本作はサウンドは今となってみると、ちょっと古さが目立ちます。そういう意味では完成度は1枚目に比べてやや落ちる感じ。もっとも1枚目は別格ですが‥。しかし彼女の歌声は本当に素晴らしい。アルバム全編を通して聴いても飽きることはありません。

SIDNEY BECHET AT STORYVILLE

2014年11月09日 22時56分02秒 | ブログ
ソプラノサックスといえば、我々の世代はコルトレーンが思い浮かびます。もう少し後の世代はケニー・Gですか‥。S・ベシェは、クラリネット奏者で、ソプラノ・サックスも結構吹いていたそうです。何せ19世紀生まれの人ですから、全盛期のオーケー・レーベルやBNのを録音を見つけるのはなかなか大変。本レコードも1956年の録音で、亡くなる3年前。レーベルはストリーヴィルです。しかし!これがなかなか素晴らしい演奏で、ビックリします。久しぶりにバスドラの頭打ちの演奏は、結構新鮮。若いころのベシェの録音、何とか見つけたいものです。

I LOVE A PIANO

2014年11月08日 09時28分12秒 | ブログ
引越したのは良いのですが、どうもまだ、新しいレイアウトに馴染めません。まぁ、少しずつ改良していきます。さて、P・ニューボーン。彼のキャリアは1956年のアトランティックに始まり、ルーストを経てコンテンポラリーへと移ります。本作はルースト時代の代表作です。長らく入手できず廉価盤で発売されるシリーズでは、玉石混淆というパターンはありますが、本作はかなり発売が待たれていましたね。一般的にニューボーンはコンテンポラリー時代が最も良いと言われていますが、なかなかどうして抜群のテクニックと、独特のサウンドが楽しめます。それだけに集中して聴くことが求められますが、お馴染みのスタンダード曲ばかりですから聴きやすい。しかしジャケットはいかがなものか‥。

THE GREAT WIDE WORLD OF QUINCY JONES

2014年11月02日 19時02分26秒 | ブログ
Q・ジョーンズは、長いキャリアの中でさまざまな分野に実績を残しています。80年代は、結構ポップスの世界でも活躍していました。それだけに、昔はジャズファンの間では「コマーシャルなヤツ」みたいな感覚で見られることも多かったようですね。本作は、クインシーの作品の中では屈指のジャズ・アルバム。スタンダード曲を、非常に彼らしい素晴らしいサウンドにまとめています。個人的にはにB面がおススメ!ABCの「私の考えるジャズ」と双璧でしょう。


MASAHIKO KIMURA

2014年11月01日 21時00分43秒 | ブログ
C0040369_22304250書店で見つけていながらも、結構高かったので躊躇していましたが、電子書籍で出ていました。格闘技ファンならずとも、力道山と木村政彦の試合については話くらいは聞いたことがありますよね。私は子どもの頃は、力道山×ブラッシー、ルー・テーズの時代でしたから、シャープ兄弟も木村政彦も知りません。しかしこの本は傑作。そんな格闘技前夜の時代が見事に浮かび上がっています。力道山の人物像も新鮮。木村の師牛島辰熊(本名!)やあの大山倍達など、魅力的な登場人物!何よりもその徹底的な取材!大変な力作。一気読み間違いなしです。