NATURAL SOUND

音楽の話を中心に、日々のできごと‥

CHICK COREA AKOUSTIC BAND / ALIVE

2012年01月31日 22時42分09秒 | ブログ
Chick「チックの音は昔と全然変わらないな」なんて思いながら聴いていたのですが、考えてみればこの作品だってもう20年以上前に録音されたもの。年をとるわけだな。89年、ロスのスタジオに招待客を集めたいわゆるスタジオ・ライヴ。良く知られたスタンダード曲でも、ほとんど原曲のイメージはなく、見事に演奏しています。それにしても、チックのピアノは粒立ちがきれい。J・パティトゥッチ、D・ウェックルと息の合ったプレイはエレクトリック・バンドで培ったもの。日本盤だけに収録されたラストの12分以上にわたる「LA FIESTA」は、圧巻!




SONG FOR MY FATHER

2012年01月30日 23時12分09秒 | ブログ
Horaceファンキーの代名詞とも言えるH・シルヴァーは実はポルトガル移民の息子。音楽のルーツも複雑で、タイトル曲は父親の口ずさんでいたポルトガルの民謡が底流にあるそうです。ジャケット写真は彼のお父さん。それにしてもこの曲、キャッチーですね。誰もが知っている大ヒットとなったのもうなづけます。コンポーザーとしての彼の力量はたいしたものです。このアルバムは一曲を除いて全部シルヴァーのオリジナル。一年の間隔をあけた二回の演奏が収録されています。私はアルバムの中では「THE KICKER」が好きですが、この曲だけJ・ヘンダーソンの作曲でした。




HOLIDAY

2012年01月29日 20時28分41秒 | ブログ
Photo久しぶりに松五郎を連れて源氏山公園へ。空は青く散歩日和でしたが、人影はほとんどありませんでした。葛原岡神社は最近「縁結び」で売り出しているらしく、若いカップルがちらほら。

Photo_2寿福寺から急な坂道を登ったので、最初は張り切っていた松五郎も、頂上ではさすがにくたびれた様子。飼い主ともども日ごろの運動不足解消につながりました。




LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD AGAIN !

2012年01月27日 23時48分03秒 | ブログ
ColtraneコルトレーンがアリスやP・サンダースを率いたグループでヴィレッジ・ヴァンガードに出たのは1966年の5月。そしてニューポート出演後日本に来ました。そんなわけで来日メンバーは、このアルバムとほぼ同じ。64年の暮れに「至上の愛」を録音し、翌年が「アセンション」ですから本作はバリバリのフリー・ジャズ。女性に薦めたりすると変な人と思われます。良く聴いてみるとやはりトレーンの音色、テクニックは凄いものがありますね。とは言うものの聴きやすい音楽ではないです。私も生まれてこのかた、聴いたのは今回が三回目くらいでしょうか。




DUETS Ⅱ

2012年01月26日 23時42分13秒 | ブログ
TonyT・ベネットの「DUETS」の第二作。今日初めて聴きました。歌われている曲は懐かしいスタンダードばかり。オールド・ファンにはそこが受けます。とりたてて新しい趣向ではないのですが、共演しているメンバーが豪華。レディ・ガガとの共演は一曲目に持ってくるだけあって聴き応えあり。彼女のイメージもちょっと変わります。日本盤はJ・ガーランドとの「霧のサンフランシスコ」がボーナスで入っています。私はこっちを購入。だってジュディだもの。T・ベネットは声は衰えたものの(85歳ですから‥)、フィーリングは昔のまま。楽しみました。




LIVE AT THE APOLLO

2012年01月25日 23時06分30秒 | ブログ
D70_037J・ブラウンのアルバムは数多く残されていて、150枚近くあるそうです。真骨頂はライヴ。これもまた数多くの録音が残されいて、こちらは専門ではないのでそう多くは聴いていませんが、これは1962年10月録音の彼の最初のライヴ盤で、爆発的に売れたことで知られています。もう少し後期のライヴを聴いた耳には、少しおとなしい印象かもしれませんが、バックのタイトなリズム、リズム・ギターのキレ、そしてコーラス‥どれをとっても素晴らしい上に、たとえば「BABY」という一つの言葉を何通りにも歌い分けられるブラウンも、並ではありません。




SPONTANEOUS EXPLORATIONS

2012年01月24日 23時05分20秒 | ブログ
HinesE・ハインズがなぜ「ジャズ・ピアノの父」と呼ばれるのかを知るにはソロ・ピアノを聴くのが良いと思います。ハインズはL・アームストロングと同時代の人でOK盤でも共演していますが、古い録音が多くなかなか音源も見つけにくい。そんな中でこのアルバムは64年にコンタクトに録音されたソロ・ピアノの傑作。同時期に同レーベルに残された「HERE COMES(こちらも名演)」に隠れてあまり知られていませんが、ハインズの「ホーン奏法」が良くわかるとともに、彼がいかに偉大であったかを窺い知ることができます。




STAN “THE MAN” TURRENTINE

2012年01月23日 22時17分08秒 | ブログ
Stan例のS・クラークの有名なタイムでの録音では、ピアノの音がブルーノートとは明らかに違いますね。この作品でもどうも同じ音がします。きっと同じピアノなんだな。ま、それはさておき、このS・タレンタインのワンホーンのアルバムではT・フラナガンとS・クラークがピアノを弾いています。なかなかの傑作。G・デュビビエとM・ローチという、どこかで見たような(?)二人が参加していますが、大変安定していてタレンタインも思う存分吹いています。太い音色が良いですね。録音は59~60年。隠れた名盤です。




SWINGA SHUBERT ALLEY

2012年01月22日 22時45分48秒 | ブログ
D70_038M・トーメは私の大好きな歌手です。彼の作品の中でトップクラスに位置するのがこの「シュバート・アレイ」です。トーメの快唱に加えて、M・ペイチのアレンジとオーケストラが素晴らしい。随所に光るソロを担うのは、A・ペッパー(とても目立っています)や何日か前に書いたB・パーキンスなど。バンドが歌の伴奏をしているのではなく、一体となって生み出しているサウンドは、もう圧巻としか言いようがありません。録音は1961年。ヴァーヴ不滅のジャズ・シリーズの中で、文字通り“不滅”の名盤ですね。




QUIET TEMPLE

2012年01月21日 10時56分42秒 | ブログ
D70_037M・ウォルドロンは晩年のB・ホリディの伴奏者で、「LEFT ALONE」が滅法売れました。70年代のソロ・ピアノブームの頃には「ALL ALONE」を出し「暗いピアニスト」のイメージが定着しました。彼があまりピアニスティックな弾き方をしないのも、そんな印象を強めたのでしょうか。本作は1963年に黒人芸術の普及団体の依頼で録音されたもので、全曲オリジナル。あまり知られていませんがマルの名盤です。ちなみにB面最後の「QUIET TEMPLE」は「ALL ALONE」と同じ曲。