Thelonious Monk - Little Rootie Tootie
モンクのレコーディングの歴史で、50年代半ば以降の名盤は取り上げられることが多いですね。しかし、初期のアルバムは特別なもので、私はこのプレスティッジ盤が大好きです。1952年の二つのローチとのセッションと、1954年のブレイキーとのセッションを集めたもので、「Blue Monk」や「Bemsha Swing」などの彼の代表的なオリジナル曲やスタンダード曲などが収められており、どれもワクワクする名演。当時30代半ばのモンク、素晴らしい。そんな中から「Little Rootie Tootie」を聴いてください。
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P・ウルフがJ・ガイルズ・バンドを抜けてソロ活動を始めた時のデビュー・アルバムです。J・ガイルズ・バンドについてはヒットした「堕ちた天使」は知っていましたが、あまり注目もしていなかったので、リードヴォーカルだったP・ウルフも良く知りませんでした。このアルバムはM・ジャガーが参加していることで話題だったそうです。今聴いてみるとさすがにサウンドは80年代ですね。もっともなかなか気合いの入ったアルバムで、「Gloomy Sunday」なんか歌っているのにはビックリでした。
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D・カッツはとても趣味の良いピアノを弾く人です。サイドメンとして参加しているアルバムは私も何枚か所有していますが、本作は彼の数少ないリーダー作。1958年の暮れと翌年1月の二回に分けて録音されたものです。トラック別の録音日が書かれていませんが、ギターのC・ウェインとJ・レイニーのトラックで違うのでしょうね。タイトルからも容易に想像がつくように、半分は彼のオリジナルで占められています。一聴すると、MJQ的なサウンドが聴こえてくるのは、ドラムスがC・ケイということもあるのでしょうが、カッツのピアノもルイスっぽい。このあたりがカッツの黒人ミュージシャンとの親和性が高い理由かしら、などと考えてしまいました。
Phil Woods & His European Rhythm Machine / And When We Are Young
先週、P・ウッズが亡くなりました。83歳。このアルバムでは冒頭のこの曲が"超"有名です。R・ケネディに捧げたということで、少し沈痛な感じのテーマが印象的。パーカーに憧れ、独自のサウンドに行きついたサックスの超人!合掌。