NATURAL SOUND

音楽の話を中心に、日々のできごと‥

EARTH WIND & FIRE LIVE IN VERFARRE

2014年12月27日 21時45分50秒 | ブログ
ヴェルファーレは、もちろんあの六本木のディスコです。このCDは1995年に録音されたヴェルファーレでのライヴ盤。バンドの完成度についてはいまさら言うまでもありませんが、このライヴは凄いです。今風に言えば、「P・ベイリー、まじやばい!」ライヴなどでこのバンドの演奏のコピーを聴く機会も結構あります。おおむね曲は「FANTASY」ですね。そこそこサウンドは頑張ってるなぁ、というのもありますが、歌は100%無理。この声、出ない。しかもライヴですから‥。アルバム収録曲はEW&Fのベスト盤といっても過言ではなく、お買い得。このころは既に一回活動停止をした後の録音ですが、微塵も感じさせないサウンド。大したバンドです。

BEETHOVEN : 9th SYMPHONY

2014年12月23日 15時57分42秒 | ブログ
さて「カラヤンの第九」。今日は1977年の大晦日に録音されたDVDです。ちょうど全集録音と同じ時期ですが、こちらはライブ。独唱陣では全集がP・シュライヤー、こちらのライヴがR・コロです。あと合唱陣も、全集盤はウィーン楽友協会、ライヴ盤はベルリン・ドイツ・オペラ合唱団です。このDVD、まさに絶頂期の演奏で名演のひとつですね。緩徐楽章は完璧な演奏で、逆にちょっと「あっさりし過ぎかも‥」と感じていたのですが、「いやいや終楽章の前の計算ですよ」みたいな‥。オケも歌手も見事ですが、このDVDで私が最も印象に残ったのは合唱陣。凄いな、と思って合唱指揮を見たら、やはりワルター・ハーゲン・グロルでした。この77年という年は、このほかに例の普門館のライヴもあり、カラヤンの第九の豊作の年でしたね。

【N-Collection】 HARD-BOILED

2014年12月23日 11時22分45秒 | ブログ
不思議なレコードなので、Nさんに解説していただきたいくらいです。レコードとペイパーバックの短編集(ピート・ハミル書下し)がセットになった<オマケ付レコード?><オマケ付ブック?>。監修:内藤陳!まぁ、市場に出してそれほど売れるものではなかったとは思います。3,000円もするし‥。「This album is dedicated to DASHIELL HAMMETT and RAYMOND CHANDLER」とか最後に書いてあるし‥。ちょっとつくりがベタだな。でもR・パーカーのインタビュー入ったブックレットも含めて、ハードボイルド・ファンだったら手を出すかも。私のところにはブックなしで来ましたが、このレコードの選曲は素晴らしいですね。どれもハード・ボイルド小説に登場する曲・演奏ばかりを集めて全12曲。J・スタッフォードの「Stardust」やL・アームストロングの「Basin Street Blues」、T・ベネットの「I Left My Heart In San Francisco」など。ジャズ・ファンは嬉しいかも。この中で屈指のレア音源はJ・カービーの「Chloe」で、生まれて初めて聴いた伝説の録音!私には、これ一曲で処分できないレコードです。

FIRST TAKE

2014年12月21日 23時14分44秒 | ブログ
大学に入った最初の年、ほぼ一年間サークルを掛け持ちしていたのですが、音楽系のサークルのほうの先輩Iさんが「R・フラックがとても良い」と勧めてくれました。それがこのレコード。R・フラックのアルバムは実はこの前に2枚出ていたのですが、どういうわけか実はこちらの方が先の録音です。映画の中で使われて大ヒットした「The First Time Ever I Saw Your Face(愛は面影の中に)」が収められています。その後「やさしく歌って」がヒットし、D・ハサウェイやP・ブライソンとの共演などで有名になりましたが、当時は本当に「知る人ぞ知る」ような存在でしたね。彼女ももう80歳になろうという年齢。そんなわけでかなり懐かしい思い出の詰まったレコードです。

PLACE VENDOME

2014年12月20日 21時56分41秒 | ブログ
スイングル・シンガーズの前身は50年代後半に活躍したジャズ・コーラスグループ「ダブル・シックス・オブ・パリ」だったような記憶がありますが、確かクリスチャン・ルグランが共通していたような‥。もっとも当時はこの「ダバダバ」コーラスへの興味よりも、MJQとのコラボレーションということで購入したレコードです。この中でヒットしたのはA面の二曲目に入っている{アリア(G線上のアリア)」でした。こういうクラシックのジャズ化みたいなものはアレンジも重要で、それぞれの魅力がうまく出ると良いのですが、そういう意味では成功している曲もあり(B面二曲目「アレキサンダーのフーガ」とか)、今一つな感じの曲もあり、といったところでしょうか。

GERRY MULLIGAN QUARTET LIVE IN STOCKHOLM

2014年12月14日 21時24分11秒 | ブログ
G・マリガンのディスコグラフィーが手元にないので良くわかりませんが、イタリアのレコード会社によるマリガン・カルテットのライヴ。場所はストックホルム。"FIRST TIME ON RECORD"となっているので、ブートでしょうか?クレジットとしては1957年の5月、マリガンにB・ブルックマイヤー、J・ベンジャミン、D・ベイリーというメンバーです。マリガンのピアノレス・カルテットも、この頃になると何というか定番みたいになってしまっているのか、サウンド的には新鮮味に欠けますが、それでも"Limited Edition"とうたわれると、食指が動いてしまうのがコレクターなのでしょうね。

OSCAR PETERSON JAM

2014年12月13日 22時16分45秒 | ブログ
O・ピーターソンが亡くなってこの12月で7年が経ちます。この録音の頃はまだ50代前半で、このモントルーでのライヴは、絶好調のプレイが聴けます。そもそもピーターソンという人は極めて健康的で明るいイメージが強く好不調の波はほとんどありませんから、逆に面白くないという人も多いようですが‥。しかし、ピーターソンはライヴですね。お客がいると燃えるタイプなのでしょう。メンバーはガレスピー、C・テリーという二人のトランペットとE"ロックジョー"・ディヴィス、ベースがペデルセン、ドラムスにB・ダーハムという布陣。リズムが安定していて聴きやすい。この中ではロックジョーがちょっとコンセプトが違う感じですが、録音も良く、文字通り"Jam"スタイルで、丁々発止という展開が楽しい。

BEETHOVEN : 9th SYMPHONY

2014年12月13日 10時38分34秒 | ブログ
第九の季節。往年のカラヤン盤。私の持っているのはDGのチューリップ盤ですが、最近Sさんのブログにこの記述があって、「今年は久しぶりこれを聴くか」と思い立った次第。このレコードについては以前にも書いたと思いますが、改めて。1962年の録音。この録音は当時決定盤と言われたもので、カラヤンはまだまだ若く、第一楽章からグイグイと飛ばします。「これぞカラヤン!」と言える名演。第4楽章の独唱陣も充実。この頃は良い歌手がいたなぁ、というのは年寄りの懐古趣味かもしれませんが、ホント素晴らしい。オケと歌の火花の飛ぶような勝負は圧倒的。特にヤノヴィッツ!カラヤンの9番は何枚もありますし、普門館での名演もありますが、やはりこれかな。しかし音楽の途中でレコードをひっくり返すのは、やはり興ざめ。

【N Collection】 SHAVED FISH

2014年12月08日 23時17分56秒 | ブログ
今日はジョンの命日ですね。彼の生前に発表された唯一のベスト・アルバム「SHAVED FISH」を今夜は聴きました。70年代前半の演奏がほとんどで、彼の声はまだ若い。この頃はヨーコとのコンビに加えてフィル・スペクターがアレンジに加わっており、魅力的なサウンドを聴かせてくれました。「GIVE PEACE A CHANCE」「MOTHER」「IMAGINE」「HAPPY XMAS」といったヒット曲も懐かしい。

TETE!

2014年12月07日 17時26分54秒 | ブログ
あまり知られていませんが、名演だと思います。T・モントリューはスペインの人。それほど作品は多くありませんが、大変優れたピアニスト!です。もともとのレーベルはステープルチェースですが、私が持っているのはニューヨークのインナーシティレコード盤です。一曲目の「GIANT STEPS」から、疾走感あふれるテテのプレイにぐんぐん引き込まれてしまいます。この一曲だけで、もう購入の価値あり!と言えるほど。もちろんほかのトラックもすべて素晴らしく、なかなか手に入れにくいレコードですが、是非一度聴いていただきたいですね。ところで、この録音はレーベルがステープル・チェース、ベースがペデルセン、ドラムスがA・ヒースということで、K・ドリューの「ダーク・ビューティ」とよく似ています。録音年月日も近く、兄弟盤と言っても良いかもしれませんね。