ヴェルファーレは、もちろんあの六本木のディスコです。このCDは1995年に録音されたヴェルファーレでのライヴ盤。バンドの完成度についてはいまさら言うまでもありませんが、このライヴは凄いです。今風に言えば、「P・ベイリー、まじやばい!」ライヴなどでこのバンドの演奏のコピーを聴く機会も結構あります。おおむね曲は「FANTASY」ですね。そこそこサウンドは頑張ってるなぁ、というのもありますが、歌は100%無理。この声、出ない。しかもライヴですから‥。アルバム収録曲はEW&Fのベスト盤といっても過言ではなく、お買い得。このころは既に一回活動停止をした後の録音ですが、微塵も感じさせないサウンド。大したバンドです。
さて「カラヤンの第九」。今日は1977年の大晦日に録音されたDVDです。ちょうど全集録音と同じ時期ですが、こちらはライブ。独唱陣では全集がP・シュライヤー、こちらのライヴがR・コロです。あと合唱陣も、全集盤はウィーン楽友協会、ライヴ盤はベルリン・ドイツ・オペラ合唱団です。このDVD、まさに絶頂期の演奏で名演のひとつですね。緩徐楽章は完璧な演奏で、逆にちょっと「あっさりし過ぎかも‥」と感じていたのですが、「いやいや終楽章の前の計算ですよ」みたいな‥。オケも歌手も見事ですが、このDVDで私が最も印象に残ったのは合唱陣。凄いな、と思って合唱指揮を見たら、やはりワルター・ハーゲン・グロルでした。この77年という年は、このほかに例の普門館のライヴもあり、カラヤンの第九の豊作の年でしたね。