NATURAL SOUND

音楽の話を中心に、日々のできごと‥

SWING SESSION

2011年05月31日 23時24分27秒 | ブログ
Edmondコモドアに残されたE・ホールの40年代のセッション。このうち半分が44年のリーダー作で、クラリネットが悲鳴をあげているような、激しくも明るくスイングするプレイを楽しむことができます。リズムは単調ですが、共演しているT・ウィルソンのプレイとコラボレーションは素晴らしいですね。後半はホールのリーダー作ではありませんが、後に一枚にしたのでしょう。リーダー作の少ないE・ホールの貴重な録音です。




FOREST FLOWER

2011年05月30日 22時51分52秒 | ブログ
Charlesまず一曲目のタイトル曲が素晴らしい。コルトレーンの影響から抜け出して清冽なテナーを響かせるC・ロイド。この66年のモンタレー・ジャズ・フェスでのライヴは、60年代テナーの屈指の記録ではないでしょうか。C・ロイドもさることながら、渓流のせせらぎのようなK・ジャレットのピアノの美しさはどうでしょう!C・マクビー、J・デジョネット、全員が一体となって展開するサウンドが見事。文句なしの五つ星です。




SYMPHONY NO.9

2011年05月29日 22時11分11秒 | ブログ
Mahler聴く方にも難曲、演奏する方も相当な難曲と思われますが、このJ・バルビローリ~BPOの演奏は、完璧と言って良い演奏ではないでしょうか。それほどこの曲に造詣が深いわけではありませんが、きめ細かい音作りに驚かされます。アナログ時代に聴いたことがなかった演奏なのですが、1964年の録音でこの音は凄いなぁ。特に第4楽章。




SINGS A SONG WITH MULLIGAN!

2011年05月28日 21時09分00秒 | ブログ
AnnieA・ロスはイングランドの人です。「ちびっこギャング」にも出演したことがあるそうで、俳優志望だったようですね。LH&R以降ソロで活躍していましたが、その中で最も有名なアルバムがG・マリガンのピアノレス・カルテットとの共演により録音された本作。その抜群のリズム感(LH&Rの成功の秘密はここにあると思います)はこういった名手たちの共演で光りますね。




JAZZ GOES TO JUNIOR COLLEGE

2011年05月27日 23時47分10秒 | ブログ
Dave57年のD・ブルーベック・カルテットのライヴ。デスモンドとブルーベックによるカルテットは50年代の初めには結成されていましたが、本作はJ・モレロ加入直後。「TIME OUT」以前。ベースはまだノーマン・ベイツ(どこかで聞いた名前だな?)。モレロの加入でリズムが安定し、サウンドも確立した感があります。デスモンドは言うに及ばずブルーベックのソロも後期ほどうるさくない、バランスの良い出来だと思いました。ホールのせいか、ややサウンドにエコーが効いているのが難点かな。




ITO

2011年05月26日 23時02分05秒 | ブログ
Ito上野の仲町通り。黒門町の師匠が通った蓮玉庵という蕎麦屋の斜め前にあったジャズ喫茶。縦に細長い店で、ドアを開けると正面の奥に厨房があり、その上にある二台のデカいスピーカーがこちらに向かって鳴っていました。椅子はすべてスピーカーに向かって並んでいてシアターのような配置。店に入ると全員が向こうを向いていました。結構良く行った店で、ここで初めて聴いたので覚えているのはB・リトルのタイム盤、B・エヴァンスの「EXPLORATIONS」。珈琲がジャズ喫茶とは思えないほどの美味だったこともこの店の特徴だったな。ちなみにこのマッチの裏面はK・バレルの「BLUE LIGHTS」でした。




SWEETNIGHTER

2011年05月25日 22時44分38秒 | ブログ
Weather_report大学に在学していた72~6年は、ウェザー・リポートが大きく変化した時期と一致しています。ジャズが大きく変わっていました。賛否両論あったウェザー・リポートですが、このアルバムあたりから「いいかな」という人が多くなったのではないでしょうか。A面一曲目の「BOOGIE WOOGIE WALTZ」は13分にも及ぶ大作ですが、これが圧倒的。スタジオ録音でサポートも多く、躍動的で音が分厚い。実にカッコいいグループサウンドです。




CRESCENT

2011年05月24日 22時03分40秒 | ブログ
Crescent64年のコルトレーンと言えば「至上の愛」。その同じ年に録音された「CRESCENT」はとても穏やかな作品です。エルヴィンも主にシンバルワークでサポートしていてバスドラが鳴ることがほとんどありません。しかしテナーのサウンドは重厚。聴き応えあります。「コルトレーン」の著者藤岡氏によれば「長男ジョン・ジュニア誕生を目前に控えた「祈り」‥」とのこと。この頃の彼の作品としては異色ですが、とても好きなアルバムです。




ALONE, AGAIN

2011年05月23日 22時17分52秒 | ブログ
AloneG・オサリヴァンの曲にこんなタイトルがありましたね。P・ブレイのソロ・ピアノです。録音は74年。曲と曲の間にB・エヴァンスの「Peace Piece」が入っていても違和感ないかもしれません。ブレイのタッチはそれほどエヴァンスに似ています。ただこちらの方がリズムの自由度が高いですね。どの曲がどうということではなく、全体を通してP・ブレイの世界に触れることができる、とても美しい水墨画のようなアルバムです。




ATLAS BLUES BLOW AND BALLADS

2011年05月22日 20時57分28秒 | ブログ
Stitt1980年の7月末に録音されたS・スティットとA・ペッパーの共演は2枚に分けて発売されました。一枚は「GROOVIN’ HIGH」、そしてもう一枚がこれです。リズム隊が違うのが面白いですが、こちらにはR・フリーマンが参加しているのが魅力かな。スティットはこの時56歳、ペッパーは55歳。二人ともアルトとテナーを携えての録音なので、どっちがどっちを吹いているかというのも楽しいですね。