NATURAL SOUND

音楽の話を中心に、日々のできごと‥

LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD

2009年01月31日 23時10分30秒 | ブログ
Coltrane最も頻繁にジャズ喫茶に通っていた時期に、最も頻繁にかかったミュージシャンはやはりコルトレーンだと思います。中でもこのアルバムは屈指でしょうね。B面全部を占める「CHASIN’ THE TRANE」ですが、これだけ長時間集中して聴くことができたのはやはり若さでしょう。そういう意味では吹くほうもね。最近はA面の「SOFTLY~」だけ聴くことも多いです。この曲はトレーンのソプラノによる代表作の一つですが、ピアノのM・タイナーの名演でもあります。


LEONARD FEATHE PRESENTS "BOP"

2009年01月29日 23時43分08秒 | ブログ
Leonardfeatherコンセプトは「ビ・バップ全盛時代の作品群を約10年後に若い世代が再現」といった感じ。「SALT PEANUTS」「HOT HOUSE」「ORNITHOLOGY」などがP・ウッズ、G・ウォーリントン、T・ジョーンズらによって演奏されます。メンバーも一流で演奏も決して悪くないです。でもなぁ、何か物足らない。パーカーやガレスピーの頃のような丁々発止という感じがないのよね。S・ジャーナルのゴールド・ディスクですが、たぶんレーベルが珍しかったからなんでしょう。



THE MAGNIFICENT THAD JONES

2009年01月28日 23時26分25秒 | ブログ
PhotoC・ベイシー亡き後ベイシー・オーケストラが来日した時、バンドを率いていたのはT・ジョーンズでした。その演奏はほとんどT・ジョーンズ・オーケストラでしたね。ベイシーの持ち味だった荒々しさより、統率された印象が強かったです。このアルバムはトランペッター、T・ジョーンズの代表作。ソロの後ろでB・ミッチェルのつけるバッキングがビッグ・バンドっぽかったり、楽しい演出が随所にあります。バリバリ吹くだけではない端正なハードバップ。このあたりがT・ジョーンズの魅力ですね。



ERIC DOLPHY IN EUROPE VOL.1

2009年01月27日 23時57分55秒 | ブログ
Dolphy生涯を通じて(といっても実働わずか6年ですが)レギュラー・グループに恵まれなかったドルフィー。ファイヴ・スポットでは最高のグループに恵まれたと思いきや、短期間しか続かなかったし‥。ただ彼自身のプレイについては、極上の記録を数多く残しています。このアルバムもそんな一枚で、ファイヴ・スポットの二ヵ月後。凄絶なプレイが耳に残ります。C・イスラエルとのデュオ「HI FLY」と無伴奏の「GOD BLESS THE CHILD」は必聴!


MEL TORME WITH MARTY PAICH DEK-TETTE

2009年01月26日 22時30分54秒 | ブログ
LuluM・トーメは仕事でつきあいのあるY氏にそっくりです。さて、デクテットという名前はこのレコードで初めて知りました。M・トーメは録音がとても多く平均点の高いヴォーカリストですが、あまり知られていないこのアルバムは「クレッセンド」や「シュバートアレイ」と並ぶ傑作だと思いますね。B・シャンク、B・クーパー、J・モントローズ、R・ミッチェル、M・ルイスといったメンバーにM・ペイチ。サウンドも最高にカッコイイ!



BILL EVANS AT TOWN HALL

2009年01月25日 21時21分16秒 | ブログ
Evansエヴァンスはラファロの死後、E・ゴメスと出会うまでトリオの録音が減りました。その間組んでいたのはC・イスラエルですね。私はこの録音がそんな中で最も好ましい一枚だと思います。アメリカのタウン・ホールっていうのは日本の「市民ホール」みたいなものなんでしょうかね?拍手もライヴハウスとは随分違って、「ちゃんと聴いてるよ」といった雰囲気があります。エヴァンスも気分が良かったのかも知れません。ジャケットにVol.1とありますが、Vol.2ってあるのかな?



ERNEST ANSERMET conducts RAVEL

2009年01月24日 20時21分27秒 | ブログ
Ravel1アンセルメによるラヴェルの名演集です。ラヴェルの作品集といえば、クリュイタンス~パリ音楽院が定番ですね。それ以前はこれ。アンセルメらしいおおらかな演奏です。「ボレロ」も大げさではないのですが、最後までキッチリ聴かせる素晴らしい演奏ですね。個人的にはこのジャケットも印象的です。スーラの「グラン・ジャット島の日曜日の午後」ですが、この絵を見るとこのレコードを思い出してしまいます。



MILESTONES

2009年01月23日 23時45分57秒 | ブログ
Milestones初めて買ったマイルスのレコードって何ですか?私はコレ。大学一年生の時に一年間だけ在籍した音楽サークルで、毎週レコード・コンサートを学校の近くの喫茶店でやっていました。そのオープニングテーマ曲が「MILESTONES」。モードがどうだとかいう話は全く知りませんでしたが、「カッコいい曲だなぁ」と思ってこの曲だけを目当てに高田馬場のムトウで購入したわけです。ジャケットの裏には定価1800円と書かれています。


5 by MONK by 5

2009年01月21日 22時46分38秒 | ブログ
Monk「モンクの5曲を5人でやりました」というタイトルなんでしょうね。それにしても、モンクのアルバムって、どうしてこんなにジャズっぽいんだろう、変な言い方ですが・・。素晴らしく重量感のあるサウンドが響いてきます。リズムセクションのテンションがとても高いことも大きいと思います。「これがジャズだよ」って感じですね。デカい音で聴きましょう。彼の作った曲はオリジナルのメロディからしてジャズ。「STRAIGHT NO CHASER」なんかそのままビ・バップです。C・ラウズのテナーが良いですね。こういう演奏を聴くと幸せです。


CHET BAKER IN NEWYORK

2009年01月20日 17時03分25秒 | ブログ
Chetbaker「ニューヨークに行って、こんなの録音してみました」といった感じでしょうか。彼のヴォーカルにはあまり関心はないのですが、ここではトランペットをバリバリ吹いています。ピアノにA・ヘイグが入っていますがこれは大正解で、特にバラードではチェットのクリーンな音にピッタリと合っています。コードのバラけた感じがとても良いです。もうひとつのホーンはJ・グリフィンですが、彼の入ったセッション(三曲あります)は、完全にイーストコーストですね。