NATURAL SOUND

音楽の話を中心に、日々のできごと‥

【BEST TRACK】 ILL WIND

2017年03月26日 11時16分02秒 | ブログ
Oscar Peterson Trio - Ill Wind
実際このアルバムのベスト・トラックを選ぶなら、多分「On Green Dolphin Street」かも知れないのですが、どちらかというとR・ブラウンとのコラボレーションが聴きどころ。この「ILL WIND」はピアニスティックで卓越したピーターソンのテクニックを堪能できるものではないでしょうか。このシカゴのロンドンハウスのアルバムは、個人的にはこれ一枚あれば十分(おっと「シェイクスピア・フェスティヴァル」があるか‥)とさえ思えるものです。
↓ジャケットはこちら


Beethoven:Violin Sonata

2017年03月25日 09時52分07秒 | ブログ
懐かしいジャケット、と言いますか‥。若いころはお金がなく、レコードの廉価盤はとてもありがたい存在でした。このフォンタナのシリーズは随分買いました。暖かくなってきたのでベートーヴェンの「春」。ジャケットはボッティチェリの「プリマベーラ」の部分ですね。さて、このグリュミオー~ハスキルの演奏、素晴らしいなぁ。カプリングされている「クロイツェル」も絶品。グリュミオーの繊細で温かみのある音は筆舌に尽くしがたいものがあります。ハスキルはもう晩年(CDのジャケットではグリュミオーが労わっている様子が見えて微笑ましい)ですが、衰えはまったくありません。ちなみにこの二人はベートーヴェンのソナタ全集を録音していて、かなりクリアにデジタル化されています。
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【BEST TRACK】Well You Needn't

2017年03月18日 11時17分20秒 | ブログ
Well You Needn't _ Thelonious Monk &n John Coltrane
初めて聴いたのは中学校の同級生I氏の自宅。たぶん1973年頃だと思います。彼とは週末になるとお互いの家を行き来して、レコード聴いてました。社会人になってからなかなか会う機会もありません。さて、このトラックは説明の要もないくらい有名な演奏ですが、途中のモンクの叫び声、間違ってドラムロールを繰り出したブレイキー、「あれっ!」と思いながらも吹き始めたコルトレーン‥ライヴ感満載のスタジオ録音です。演奏も素晴らしく、O・キープニュースもオクラ入りさせるのがしのびなかったのでしょうね。映像の途中で出てきますが、オリジナルのジャケット写真も好きです。モンクの乗っているのは何なんでしょう?

【BEST TRACK】 PERDIDO

2017年03月11日 14時38分07秒 | ブログ
J.A.T.P - PERDIDO (part1/6)
JATPを聴こうと思う人は、そんなにいないかも知れません。もうこのレコードはいわゆる「歴史的価値」ってやつでしょうか。久しぶりに通して三枚組LPを全編聴きました。パーカーとガレスピーのJATP唯一の共演、パーカーとL・ヤングの共演などの興味は尽きないのですが、彼らのセクションはリズム隊が悪い。その点、この「PERDIDO」のセッションはH・ジョーンズ、R・ブラウン、J・ジョーンズが素晴らしく安定しています。全16曲演奏的には玉石混淆で、誰かが良いと誰かが悪いという感じです。しかし「ジャズの大衆化」の進んだ時代を、象徴するレコードであることは間違いありません。
↓ちなみにジャケットはこちら。


※とても長い演奏で、YouTUBEでは分割されていますね。最初の部分だけリンクしましたが、ご興味のある方は続きを探してください。

【BEST TRACK】 WETU

2017年03月05日 20時23分58秒 | ブログ
Louis Smith - Wetu
ブルーノートの1500番台は、古いジャズファンにとっては懐かしく響きます。R・V・ゲルダーの録音やF・ウルフとR・マイルズによるジャケットなど、加えて名盤も豊富です。このL・スミスのアルバムは1594番。あまり知られていませんが、優れた作品です。私がこの作品を好きなのは、S・クラークが参加していることが大きな理由。このトラックはL・スミスのオリジナルで、クラークのピアノがとても目立っています。

Don Giovanni

2017年03月04日 12時51分13秒 | ブログ
この『ドン・ジョヴァンニ』の映像は、パリ・オペラ座のロルフ・リーバーマンが企画し、1979年に制作されたもの。配役はタイトルロールをルッジェーロ・ライモンディ、レポレッロをホセ・ファン・ダム、ドンナ・アンナをエッダ・モーザー、ドンナ・エルヴィーラをキリ・テ・カナワ、そしてツェルリーナをテレサ・ベルガンサという、凄いキャスト。何しろ凄いのが舞台。全編ロケ(たぶん‥)。映画としての完成度が凄く高いです。音楽はアフレコでしょうが、三人のソプラノが素晴らしく(特にツェルリーナは色っぽい)、ライブの迫力には欠けるものの、全体としてとても満足のいくソフトだと思います。指揮はマゼール、パリ・オペラ座管弦楽団と合唱団による演奏。村上さんの新作を読んで、また見る気になったので、写真はそのシーン。