キッズインターナショナルスクール日記

愛知県長久手市のキッズインターナショナルスクールから、保育の様子や子育て情報を発信していきます。

たかが・・・されど・・・

2012年11月16日 | KISの教育
今週の中日新聞の記事に、アメリカでは銃規制を見込んで駆け込みで銃の売れ行きが好調だということが書かれていました。いろいろ悲しい事件があっても銃を持つ権利を行使する人たちがたくさんいるということです。銃が身近な存在であり、隣の人も銃を持っている可能性があるという事実は私たち日本人にとっては理解しがたいかもしれません。ましてや日本人の子どもたちにとって、銃は実際に見たこともない、テレビや映画の中に出てくる闘いごっこで使われる「道具」でしかないでしょう。実際に手にすることはない道具ではあっても、人を傷つけ命を奪う道具であることに違いはありません。どのような意味を持つ道具で、どう扱われるべきものなのか教えるのは大人の役割です。

毎年男の子たちの間で銃を撃つ真似をしたり、ブロックや廃材を使って銃を作る姿を見受けます。KISでは、銃は人を傷つけるものだから、たとえ真似であってもお友だちに向けて銃を撃つことや銃を作ることは悲しいからやめよう、と声をかけます。銃を構える姿を見かけるたびに何回でも声をかけます。そうするとそのうちクラスのルールとして理解して銃を手にしないようになってきます。たかがごっこ遊びの銃、されど銃ですからね。年齢とともにクラスのルールとしてだけではなく、「人を傷つける」という意味がわかってきますし、銃を向けられることに対する嫌悪感も生まれてきます。そうすると、人が嫌がることはするべきではない、という自らの道徳心が働いて、銃の遊びをしないようになってきます。

武器を手にしないということにかかわらず、道徳教育は、実生活の中で繰り返し話されることで子どもの中にしみこんでいくと思います。大人がしっかり意識を持って、安全で心地よい社会を作っていくために子どもたちに伝えるべきことをしっかり伝えていくことが大切ですね。

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