キッズインターナショナルスクール日記

愛知県長久手市のキッズインターナショナルスクールから、保育の様子や子育て情報を発信していきます。

マドレボニータ

2012年04月27日 | 園長の雑感
先日、産後セルフケアのクラス「マドレボニータ」を受講された方たちやワーキングマザーの方たちのランチ会に参加させていただきました。28人ものママたちとそのベイビーたちが集まって、とても賑やかな会でした。

子育てをしながら、自分の身体を整え、おしゃべりも楽しむママたちから元気をもらったような気がしました。子育ての悩みやストレスをSNS(フェイスブックやミクシーなどのソーシャルネットワークサービス)などを利用したり、積極的に外に出て仲間を見つけることで上手に解消しようとしているママが結構みえるんだということを、私のベビーマッサージクラスに参加されるママたちからも感じます。おばあちゃんたちにもらっていた知恵をインターネットは瞬時に与えてくれますから、核家族化が進んだ現在では、インターネットはママたちにとって、心強い味方なんですね。

ママたちがストレスを上手に発散して、笑顔でいることが子どもたちにとっても絶対にうれしいことです。パパたちにも助けてもらって、ストレスを発散しながら子育てを楽しんでくださいね。気持ちに余裕ができると、「待つ」子育て、「ほめる」子育てがきっとできますよ。

シアトルに行こう!

2012年04月20日 | イベント
今年の夏は、初めてシアトルへの親子留学を企画しました。ここ数年親子で海外のプログラムに参加したいという声をお聞きすることがよくありましたので、子どもたちに不安を持たせることなく信頼できるプログラムに参加させてあげたいという気持ちで企画をすることにしました。

子どもたちが学ぶ環境は望ましいものかどうか、何をどのように学ぶことができるのか、住環境は好ましいものかどうか、親と子が一緒に無理なく生活できるかどうか、週末を子どもの視点に立って、無理なく楽しく過ごすことができるかどうか、そして保護者の方にとってもわくわくするような経験が溢れているかどうか、など十分に検討し、ツアーを作り上げました。

また、3~5歳の子どもたちが海外のサマーキャンプに参加しようとすると、どんなに現地のスクールがよい所でも、場所に慣れ、人に慣れるのに時間がかかり、慣れたころに帰国ということになってしまいがちです。日頃からよく知っている教師が一人クラスにいるだけで、安心感を持って新しい環境に入っていくことができるはずです。

日本で英語で過ごしているのとは違い、海外で英語に囲まれた環境の中で、獲得した英語の力が活きることを体感すると、子どもたちの大きな自信になりますし、英語を話したい!という大きなモチベーションにつながるはずです。

今年の夏は、さわやかなシアトルに一緒に行きましょう!

詳しい情報は、以下のURLをご覧ください。 http://www.ednet.co.jp/events/2012oyakoryugaku.html

さくらの木

2012年04月13日 | KISの風景
園舎の裏にある桜の木は、毎年たくさんの花をつけますが、園庭の桜の木は、今年初めてまとまった花をつけました。子どもたちも毎日見ることができるので、4年かかってやっと花をつけ出してくれたことはとてもうれしいです。

実は、木が成長し、たくさんの葉を茂らせるようになってから、毎年毛虫が大量発生して困っていました。子どもたちがさされるといけないので、毛虫が発生し始めるとゴミばさみで一匹ずつつまんで捨てたり、枝を切ったりしていました。桜の葉は柔らかくて毛虫にとっては絶好のごちそうなので、発生する毛虫の数は半端ではありません。これからは、4月の開花を楽しみに毛虫取りにも精を出すことができます。

きれいな花を咲かせるためには、地道なケアが大事ですし、忍耐強く待つことも大事だということをこの桜の木は教えてくれています。子どもの教育も同じですね。

肯定語 その2

2012年04月06日 | KISの教育
先回に引き続き、教室で子どもたちに接するときに教師が心がけていることを書きましょう。

2歳から6歳までのお子様をKISではお預かりしています。子どもたちにとっては、ご家庭でご家族と過ごしていた環境から初めての社会的な環境になりますので、お友だちとの関わりの中で、おもちゃの取り合いや順番争いなど日常的に起きます。そういった時に、教師がどのように問題を解決する援助をするかが、子どもたちの問題解決能力を育てるためにとても大事です。ただ教師がこうしなさい、という具合に支持を出してしまっては、子どもたち自身で問題をポジティブに解決していく力はつきません。子どもたちに考えさせ、自分で解決策を見つけ出せるような援助を心がけています。子どもたちにとって、相手の立場を理解して解決策を出すことは容易ではありませんから、毎日の生活の中で練習を積み重ねていくことが必要です。自分を抑えるのではなく、相手を我慢させるのでもなく、お互いに納得してウィンウィンの結論を出す。小学校に上がっていく前につけさせてあがたい力だと考え、日々保育の中で努めています。

長い時間を英語で過ごさせたいという保護者の方たちの要望のもと、ここ5~6年でたくさんのインターナショナルプリスクールが誕生しています。小学校に上がる前の大切な幼児期につけたい力は、英語力だけではないということを保護者の方たちにはぜひご理解をいただきたいと思います。「英語を学ぶ」のでは「英語で学ぶ」ことに価値はありますが、さらに「何を」学ぶのかということが大変重要だということです。教師は、2年~4年の歳月を費やして、子どもたちの発達や心理を理解し、その時期につけなければならない力をどのように援助し、つけさせていくのかということを学びます。それは、子どもたちにとって大切な時期を委ねられるのに必要なことだからです。教師の役割をご理解いただき、子どもたちができるようになっていくひとつひとつのことを共に喜び合えるチームを保護者の方と共に築けることを教師一同願っています。

肯定語

2012年04月01日 | KISの教育
年に数回、職場体験やボランティアとして中学生や大学生がクラスに入ります。朝注意事項を話した後、アドバイスを一つします。日本語では、「~しないようにしようね。」「~したらだめだよ。」「~しないでね。」と否定語で語りかけることがよくあります。「KISでは、できるだけ否定語を使わず、肯定語で語りかけるようにしているので、気をつけて聞いてみてね。否定語で何か言いそうになったら、どうやったら肯定語に置き換えられるか考えてみて。」と投げかけています。

「おもちゃを取り合ったらだめだよ。Don't grab the toy which somebody is using.」は「おもちゃは分け合って使おうね。Let's share the toy.」になりますし、「教室では大声を出さないで。Don't yell in the classroom.」は「部屋の中では静かに話そうね。Let's use inside voice.」になります。子どもは否定語ばかり聞いていると、自信や自己肯定感が育ちにくくなります。

肯定語での語りかけとともに、あなたのことをちゃんと見ているよ、という語りかけも教師は心がけています。「すごい。」「じょうず。」「よくできたね。」などの漠然とした褒めことばではなく、「~したんだね。がんばったね。」「~を描いたんだね。~がよく描けてるね。」など具体的に教師が観察したことを伝え、努力した過程を評価する言葉をかけるようにしています。自分のことを先生はちゃんと見てくれている、わかってくれている、と感じることで、肯定語での語りかけと同じように、自信や自己肯定感が育ちます。

毎日5時間、週5日間、4年間もの期間一緒に過ごすのですから、どのような環境で、どのような保育をするのかということは子どもにとってとても大きな影響を与えます。お互いに刺激をし合ったり、学び合ったり、反省し合ったりしながら教師たちはどのように子どもたちに接するべきか考えながら保育をしています。

先日の卒園式では、どの子もとても自信をつけた様子が誇らしかったです。各々の子どもたちの力もさることながら、日々の語りかけや指導に努めてきた教師たちの成果でもあることを私は知っています。今まで担任してきた教師たちは、子どもたちの自信を持った、誇らしげな姿を見て、日々の努力も報われ、これからもがんばろうという元気をもらったことだと思います。