キッズインターナショナルスクール日記

愛知県長久手市のキッズインターナショナルスクールから、保育の様子や子育て情報を発信していきます。

和楽器コンサート

2014年01月29日 | イベント
PTAの主催で、片桐朋子さんの琴、友永綾美さんの篠笛によるコンサートが行われました。

お二人の「春の海」、「さくらさくら」、「ひなまつり」の演奏を聴いた後、6歳の子どもたちが演奏に挑戦しました。事前に琴柱(ことじ)を調節してくださって、弦をはじくだけで、「ひなまつり」が演奏できるようになっていたので、弾いている子どもたちも聞いている私たちももびっくりでした。琴は13弦で、2小節ごとに13音から成っている曲なのでぴったり音が合っていて、まるで魔法のようでした。また、琴だけではなく太鼓と鈴も演奏させていただき、今まで演奏したことがある洋楽器のドラムやベルとの音の違いを感じることができました。

最後には、3才クラスの子どもたちも含め、一人一人が弦に触れることができ、琴の大きさ、弦の手触り、音の響きを身近に感じることができました。見るだけではなく、実際に触れ、音を感じることにより、記憶に残る体験になったことでしょう。

日本には、琴や尺八、三味線などによる和楽、歌舞伎や能、浮世絵など独自のすばらしい伝統文化があります。英語を学習して世界の人たちとコミュニケーションがとれるようになった時、自国の文化の知識がないと大変恥ずかしい思いをします。自国の歴史や文化は当然知っているものとして諸外国の人たちは質問をしてきますので、その時に"I don't know"ばかりでは、語るに値しないと思われては残念ですね。折に触れ、様々なことを体験しておくことで少しでも知識を増やしていけるといいと思います。


読書

2014年01月24日 | 園長の雑感
日曜日に行われた私たちの英会話教室のプレゼンテーションコンテストで優勝したKISの卒園生Yくんが、日本のマンガのすばらしさについて語ってくれました。彼が無類の読書好きだということをお母様から聞いていましたので、本好きの彼が一息つけるのがマンガを読んでいる時なんだろうな、と想像しました。

私は、KISの子どもたちに本好きに育ってほしいと常々思っています。そのために1日1回の本読みは欠かさず、自由あそびの時間にも積極的に絵本を読み聞かせるように努め、本の貸出も行なっています。本を読むことで、語彙が豊富になり、文章の理解力や書く力、集中力も高まります。また想像力も豊かになり、自分や身の回りの人と登場人物をつなげることで、人の気持が理解できるようになります。では、どのようにしたら本が好きな子どもに育つのでしょうか。一番大事なことは、「本を読むことは楽しい!」と感じさせてあげることです。小さな頃から読み聞かせをして、本を読んでもらう時間が楽しい時間、うれしい時間だということを積み重ねてあげることで、本を読むことは楽しいことだという感覚が育っていきます。

文字が読めない幼児の頃から保護者や教師に読み聞かせをしてもらうことで、聞く力や想像力が培われます。文字にとらわれないことで、耳から聞こえるストーリーと絵から本当にたくさんの情報を子どもたちは得ていきます。大人が気づかない小さな情報を絵から読み取るので驚かされます。文字が読めるようになっても、子どもたちは読み聞かせが大好きです。私は小学校に読み聞かせのボランティアに行っていますが、高学年の子どもたちも楽しんで聞いてくれます。「もう字が読めるようになったから、読み聞かせはおしまいね。」ではなく、親子のコミュニケーションの時間として、読み聞かせは続けられるといいですね。このゆるやかで豊かな時間が、子どもたちを本好きに育ててくれるに違いありません。

そして、冒頭のYくんが言うように、マンガなんて、と偏見を持たないことも大事かもれしれません。大人の概念で「よい本」を選んでも、それが子どもの興味をそそらなければ、子どもにとっては読みたい本、楽しい本にはならないからです。いろいろなジャンルの本を手に取れるような環境を与え、そこから子どもが選ぶ本は尊重してあげることが大事だと、教師たちとの会話から今日あらためて感じました。

ごっこ遊び

2014年01月17日 | 5歳児クラス
5歳クラスには、今学期の初めから「郵便局」ができています。だんだん書くことに興味を持ち始めている子どもたちのために設定された「ごっこ遊び」です。

机には手紙を書く道具が備えられ、壁には手紙の英文の例が貼ってあります。手紙を書いた後は、レジに持って行って、切手を買い、クラス内の赤いポストに投函します。1日に一回は係の子どもがポストを開け、投函されている手紙を配達します。クラス内には各子どもの郵便箱が用意されていますが、クラス外の先生に配達に行くこともあります。

今日は音楽ディレクターのKimmyの誕生日でした。係の子がオフィスに手紙を届けに来てくれましたが、残念ながら不在で、直接手渡しすることはできませんでした。言葉のメッセージではなく手紙だったので、後日受け取った時の「サプライズ!」になりますね。

わくわくするような環境設定で、手紙に思っていることを書いて届けるという楽しいごっこ遊びで「書きたい!」気持ちがとても高まっている5歳児クラスの子どもたちです。


新年

2014年01月10日 | 園長の雑感
明けましておめでとうございます。
新年を迎え、プライベートでもビジネスでもたくさん年賀状をいただきました。実は、年齢を経ると共にだんだん年賀状作成が億劫になり、今年はプライベートの年賀状を出したのが年末ぎりぎりでした。30年近く年賀状だけで繋がっている方たちには、年に一度の年賀状を送ることがかえってご迷惑ではないのだろうか、とさえ思い始めていました。

そこで年賀状の歴史を少し紐解いてみると、その起こりは平安時代の頃までさかのぼるようですが、昭和13年から23年までは、戦争のために中止されていました。そして、戦後の混乱と困窮がまだある時に、国民に夢を与え、お互いの消息がわかるように、日本独特のお年玉付き年賀状が昭和24年に始められたそうです。それを考えると、年賀状を交わせることは平和である証ですし、一年に一度お互いに元気で暮らしていることを確認する貴重な機会なのだと思いました。

そんなことを考えながら元旦にいただいた年賀状を見ていると、それぞれのご家族の変化や元気で過ごしてみえる様子にやはりうれしくなりました。また、初出勤の日には、卒園生や在園生のご家族からいただいた年賀状を読み、子どもたちの成長に目を見張りました。自分が感じた喜びを思うと、一年に一回の便りを軽んじず、平和に感謝し、お互いの健康と幸せを願う年賀状の習慣を維持しなくては、とあらためて思いました。そして、今まで書き添えていた手書きの一言にもう少し時間を割いてみようと決心しました。相手を思いやる貴重な時間ですからね。

今年もよろしくお願い致します。