キッズインターナショナルスクール日記

愛知県長久手市のキッズインターナショナルスクールから、保育の様子や子育て情報を発信していきます。

これなんだろう?  ~Park day~

2022年12月21日 | KISの教育
毎年恒例のホリデーコンサートも無事終わり、今週から冬休み中の通年保育(イヤーラウンドクラス)が始まりました。

この期間は3~5歳クラスの子どもたちは異年齢混合の縦割りのクラスで過ごします。
先日近くの公園までお散歩に行ってきました。4,5歳のお友だちが3歳クラスのお友だちのバディーになり
ペアで公園まで歩きました。







子どもたちに馴染みのあるこの公園で人気の遊びは、バーベキューごっこ!
色々な大きさのドングリや、木の葉、木の枝などを集めてきて、岩の上においてバーベキューパーティの始まりです。





今日はいつもは見かけないアイテムがありよく観察してみると、切り取られた切り株の根元がぽろぽろとはがれて子どもの力でも簡単に
掘り取ることが出来るようです。はじめ見つけた数人が次々に集める様子を見て、興味のある子たちが自然に集まってきました。




はじめは切り株の周りに落ちていた木くずを集めていただけでしたが、切り株に触ってみた子が、柔らかく簡単にほぐれることに気づき、それを見ていた子たちも
次々感触を確かめながら掘りほぐしていきました。

「根っこかな?」

「違うよ、木の内側だよ!」

「触るとちょっとぬれてる感じがする。」

「あれ、なんかカブトムシの匂いがするなあ。」

「これを肉にしてバーベキューしよう!」

等どんどん想像力はふくらみます。

こういった自然発生的に始まった遊びを通して、子どものやってみたいという探求心が育まれているのはもちろん、土を掘るときの力加減を学んだりしているようです。
また友だちと協力して課題に取り組む力の形成にもつながっていきます。

KISでは子どもたちの興味関心を日々の生活や活動に積極的に取り入れて、子どもが能動的に学ぶ機会をつくるようにしています。
次回の公園の日にはどんな遊びが繰り広げられるのか楽しみです。





Open House (参観日)

2022年10月13日 | KISの教育
10月10日体育の日の祝日を利用して保護者参観を行いました。
祝日ということで多くの保護者の方が参加してくださいました。



5歳クラスでは2つのアクティビティを行いました。一つ目のアクティビティは恐竜のお家作りです。トイレットペーパやラップの芯と紙皿を使ってバランスが崩れないようにタワーを作りました。
子どもたちと力を合わせて、高くしていきました。どうすれば高いタワーのお家が作れるかお家の人たちと協力して仕上げました。一番高いお家は8階建てでした!
午後のアクティビティでは恐竜のスカベンジャーハントを楽しみました。







4歳クラスでは、普段行っているステーション活動を保護者の方に見ていただきました。いつもは行っている活動ですが、保護者の方が見てくださることで、一層張り切って取り組んでいました。
午後は自分たちの描いた絵を使ってShow and Tellを行いました。






3歳クラスでは、風船を使ってペンギンレースを行いました。足に挟んだ風船を落とさないようにゴールまで運びます。お母さんやお父さんと行うレースはとても盛り上がりました。
またストーリータイムもお家の方と楽しみました。ソングヘルパーの係りの子たちはとても張り切って歌の挨拶を指揮していました。





当日は朝は土砂降りでしたが、昼からとてもいい天気になり、戸外の活動も予定通り行うことが出来ました。
お忙しい中ご参加いただきましたたくさんの保護者の皆さま、ありがとうございました。

10月より未就園児の新しいクラスが開講します!

2022年08月26日 | KISの教育
10月より未就園児さん対象の新しいクラスが開講します!







今までは「英語で遊ぼう会」という名前で月に一回単発のクラスを開催していましたが、より本園の特色を活かした新しいクラスに生まれ変わりました。
インターナショナルスクールの保育士とネイティブ講師が実際にスクールで行っている活動を取り入れて月齢と発達に合わせたレッスンをご提供します。




また親子教室ですので、お子様だけではなく保護者の方たちにも日常生活で使える英語での語り掛けをご紹介したり、子育ての悩み相談などもお受けしていきたいと考えております。







詳細はホームページからご覧いただけます。質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
たくさんの1~3歳の元気なお友だちにお会いできるのを楽しみにしています。





スペシャルミュージック

2016年03月11日 | KISの教育
今日は子どもたちも教師も楽しみにしている月に1回のスペシャルミュージックの日でした。そして、卒園を控えた5歳クラスの子どもたちにとっては、最後のスペシャルミュージックでした。

2歳から音楽をつけて読んでもらった本も40冊を越えました。毎回絵本のイラストやストーリーに合った音楽を楽しんで聞いてきました。音楽の効果で、より一層笑いや涙や感動を誘うこともありました。

楽器演奏もリズム遊びも子どもたちは大好きで、毎回新鮮な気持ちで特別な音楽の時間を楽しんできました。楽しい音楽活動を通して、おなじみのクラッシックミュージックに触れられるのもすばらしいところです。今日は、運動会でおなじみの「クシコス・ポスト」に合わせてタンバリンとカスタネットの演奏をしました。音符を読みながら、とても集中してリズムを刻むことができ、カスタネットを弾く子どもたちは、クレッシェンド(だんだん強く)にも挑戦しました。集中力も理解力もリズム感もしっかり育めていることがうれしかったです。

音楽の楽しさをずっと覚えておいてね!!

感覚あそび

2015年09月04日 | KISの教育
1歳から3歳のクラスでは、感覚遊び(sensory activity)をよく行ないます。

子どもたちは生まれた時から物に触り、口に入れて物体を確認しています。匂いや音にも敏感で、五感を使って周りの世界を知ろうとしています。感覚遊びで五感に刺激を与えることで、その後の様々な学習につながる脳への神経が刺激されます。

それだけではなく、五感に結びつく体験を通してより言語が定着し、様々な素材を試行錯誤しながら扱うことによって問題解決能力が培われます。また、比べたり、種類分けしたり、数えたり、合わせたりすることで算数の概念を学んだり、重力や原因と結果(物事をどうすることで何が引き起こされるか)など初歩のサイエンスを学びます。

そして、一心に水や砂を容器に移したり出したり、サラサラの粉を手で掴んでは放す、という動作をすることで気持ちを静めたり、創造力を高めたりする作用もあります。

汚れる遊びを嫌う保護者の方もみえるかもしれませんが、幼い子どもたちは五感を刺激されることで本当にたくさんの力をつけているのです。小さな頃から、きれい好きの保護者の方に汚れる遊びを遠ざけられているお子様は、思い切り感覚遊びができるまでに時間がかかります。おうちでもぜひ小さいころから汚くなることを恐れずに遊ばせてあげてほしいな、と思います。


創造力を育む

2015年04月24日 | KISの教育
KISを作ってまもなく私が出会った詩があります。それ以来機会を見つけながら教師たちに忘れないようにしようと伝えている詩です。子どもの好奇心や創造力は、芽を摘まなければ、果てしなく広がっていくはずなのです。


自立と好奇心と問題解決力

2015年04月17日 | KISの教育
新しく子どもたちが入園してくると、まず立ちはだかるのが自立の壁です。まだまだ赤ちゃん、と思って保護者の方が衣服の着脱やトイレ、食事など細々と世話をされていることがほとんどなので、自分で身の回りのことができるお子さんの方が少ないです。子どもができるのを待つよりも大人がやってあげた方が早いですものね。

なぜ自立する必要があるのでしょう。やってあげられるうちはやってあげたいわ、無理に子どもにさせなくても・・・と思われるかもしれません。自立は子どもにとってとても大事なことなのです。なぜならば、以下の点を挙げることができます。1)衣服の着脱など自分で行なうことで手の力が付く、細かな指先の動きができるようになる。2)自分でできた、という喜びから自信が生まれる。3)自分でいろいろなことに臨もうとする意欲が生まれる。4)自分でできること、できないことを自覚し、できない場合のみ助けを求められるようになる。5)その後の精神的な自立の芽を育む。

子どもたちには、1歳前後で「自分で!」という気持ちが芽生えてきます。自分でやってみたい、やらせて!というメッセージを無視してしまうと、好奇心の芽を摘むことになります。そして、膨らんだ意欲がシューンとしぼんでしまい、やってもらう方がらくと思ったり、甘えたい、依存したいという気持ちが強くなります。

自立のサインを大事にして、辛抱強く見守ってあげることで、好奇心も育ち、自分でできないことにぶつかった時に何とかしようとする意欲(問題解決力)も育っていきます。辛抱強く見守ってあげましょうね。

"No" と "Why"

2015年01月16日 | KISの教育
子どもたちとの会話の中には、よく"No"と"Why"がでてきます。

「~しよう。」あるいは「~してね。」と言うことに対して、「No」と返したり、だれかが近くに来ただけで「No!」と叫んだりすることがあります。「No」ということで、自分の時間や場所を守ろうとしているのです。もし、「No!」と拒否されることがあったら、こちら側の都合を押し付けているかもしれないと考えて、「あと○分で××しようか?」と投げかけたり、「何分でできるかな?」と聞いて、子どもに判断をさせることでパワーが子どもに移動します。そうすることで子ども自身が納得して行動しやすくなります。他の子どもに対して「No!!」と言う時も、自分の場所や権利や時間が脅かされることに対して拒否の意思を示しているので、安心させてあげたうえで、子どもに選択肢をあげることが納得するためには大事でしょう。

「Why?」と質問することも子どもは大好きです。自分の身の回りに起きることを不思議に思ったり、理解しようとして聞く場合と、「どうして、ぼくにそんなことを言うの(させようとするの)?」と大人の権力に対する疑問を「Why」で表す場合があります。No の場合と同じように子どもに選択肢を与えて、パワーを移行させることで納得してスムーズに動くことができます。

選択肢の例は・・・
親:「買い物に行くから遊んでいるものを片付けてね。」
子:「どうして?」
親:「足りないものを買いたいからよ。」
子:「いやだ。」
親:「あと3分必要?5分?」あるいは「(ブロックなど)作っているものを棚の上にキープして今行くのがいいか、あと5分遊ぶのがいいのか、どっちがいい?」など

「どうして?」に対して「どうしても!」というのは避けたいですね

JASTEC

2014年06月06日 | KISの教育
日本児童英語教育学会(JASTEC)の中部支部研究大会が日曜日に中部大学名古屋キャンパスで開催されます。JASTECは、幼児・児童を対象とする英語教育についての理論および方法を検討し、あわせて会員相互の研究上の連絡、連携をはかることを目的として、1980年11月に設立され、定期的に実践報告、研究発表、シンポジウム等を開催しています。

今回の中部支部研究大会では、私がインターナショナルスクールの現状とKISで17年間実践してきたことをお話しさせていただきます。KISの開校からの変遷と教育理念、大切にしてきていることなどをお話して、インターナショナルスクールがかかえる課題などもシェアさせていただきたいと思っています。

会員以外のどなたでも参加できるようなので、ご興味がある方はぜひどうぞ。



子どもたちの学びを伝える

2013年12月13日 | KISの教育
子どもたちは様々なことをスクールで学んでいますが、どのようなことを学んでいるか保護者の方たちに伝わるようにするのも大事なことです。それは、1)スクールと保護者の方が手を携えて子どもたちの発達を援助していくためであり、2)親子のコミュニケーションのため、3)スクールや教師が保護者の方から信頼していただくためでもあります。

ウィークリースケジュールやデイリーハイライトなど文章で日々お伝えするだけではなく、ドキュメンテーションやポートフォリオも各クラスで活用しています。ドキュメンテーションとは、子どもの作品や学んでいることがわかるように掲示をすることです。作品のディスプレイだけではなく、学んだ過程がわかるように説明を加えたり、子どもの言葉を添えたりすることで、子どもたちがどのように学んでいるのかよりわかりやすくなります。口頭でコミュニケーションを取っているつもりでも、なかなか全員に伝わりきれない場合もありますから、時間がある時に見たり、読んだりしていただくことができるドキュメンテーションは大事なツールです。そして、ポートフォリオは、学期末に作品をまとめて綴じたものです。学期の初めからの作品を振り返ることで発達が見やすくなります。大人は、子どもの「今」に目が行きがちですが、少し前を振り返ることで、こんなことができるようになった、これをがんばってきたんだ、と発達を認め、うれしく思うことができるはずです。

そう、上で述べた3つの目的よりももっと大切なこと、それは、保護者の方たちに子どもたちが学んだことを知っていただいて、「こんなことができるようになったんだ、がんばってるね。」とお子様に声をかけていただきたいということですね。けして、他のお子様の作品と比較してがっかりしたり、叱ったりはしないでくださいね