6歳クラスの担任が、卒園式の祝辞の中でとても良い話を引用していました。
ある男性が見つけたさなぎを観察していると、ちいさな穴が開き、何時間もかけてその穴から蝶が生まれようとしていました。しかし、あるところで止まってしまい、進もうとしなくなってしまったので、その男性は蝶を手伝おうと思いました。ハサミでさなぎに切り込みを入れ、蝶が外へ出やすくしました。しかし、外にでてきた蝶は、体が膨らみ、羽根は縮んだままで、死ぬまでそのまま地面を転がることしかできませんでした。小さな穴から必死で出てこようとする時に体から液体が出て、羽根をしめらせ飛ぶことができるようになっているようで、その過程を容易にしてしまったがために蝶の一生を狂わせてしまったのでした。
保護者会でお伝えしたこともありますが、子どもがかわいいからといって困難に合わないように一生懸命になることは、子どものためになりません。子どもたちの行く手に回って、障害を除きながら平らな道を用意してしまうと、子どもたちが困難に立ち向かう力、挑戦しようと思う力を育む機会を奪うことになります。簡単にできてしまった経験よりも、失敗をしながらも乗り越えて達成した経験の方が子どもたちの記憶には大きく残るでしょうし、子どもたちを成長させてくれます。
子どもたちが遭遇する障害を取り除くのではなく、見守り、力づけ、障害を乗り越えた時に共に喜ぶ役割を私たち大人はしていきたいですね。美しい蝶として一人で飛び立つまで、気長に・・・
ある男性が見つけたさなぎを観察していると、ちいさな穴が開き、何時間もかけてその穴から蝶が生まれようとしていました。しかし、あるところで止まってしまい、進もうとしなくなってしまったので、その男性は蝶を手伝おうと思いました。ハサミでさなぎに切り込みを入れ、蝶が外へ出やすくしました。しかし、外にでてきた蝶は、体が膨らみ、羽根は縮んだままで、死ぬまでそのまま地面を転がることしかできませんでした。小さな穴から必死で出てこようとする時に体から液体が出て、羽根をしめらせ飛ぶことができるようになっているようで、その過程を容易にしてしまったがために蝶の一生を狂わせてしまったのでした。
保護者会でお伝えしたこともありますが、子どもがかわいいからといって困難に合わないように一生懸命になることは、子どものためになりません。子どもたちの行く手に回って、障害を除きながら平らな道を用意してしまうと、子どもたちが困難に立ち向かう力、挑戦しようと思う力を育む機会を奪うことになります。簡単にできてしまった経験よりも、失敗をしながらも乗り越えて達成した経験の方が子どもたちの記憶には大きく残るでしょうし、子どもたちを成長させてくれます。
子どもたちが遭遇する障害を取り除くのではなく、見守り、力づけ、障害を乗り越えた時に共に喜ぶ役割を私たち大人はしていきたいですね。美しい蝶として一人で飛び立つまで、気長に・・・