Kimmy's Diary

小学校英語から
異文化理解・自文化理解
コミュニケーション能力育成などに関わる毎日について
日記形式で語ります

Hi, friends! はプリフィックスコース

2012年05月19日 | 小学校英語
小学校の高学年が外国語活動を学ぶ時に使用されている副教材「Hi, friends!」について、昨年までの「英語ノート」と比較しながら改めて概観してみます。

副教材本は薄くなりました。平均すると各レッスン4ページ程度で4時間の授業になっています。指導者用の分厚いマニュアルは無くなり、教師用指導書も非常に簡素化されて他教科と同様の形式です。

指導者用の学習指導案のサンプルは、文部科学省のホームページからダウンロードでき、各学級の実態に合わせて活用できるようになっています。

英語ノートはいわゆる「Teacher 1」と「Teacher 2」のティーム・ティーチングの形態を取っていましたが、今回指導者はひとりの想定になっています。

絶対的な違いは動画です。世界各国の子どもが、彼らの母語と英語で自己紹介をしている画像や、いろいろな国のじゃんけんのシーン、ランチタイムのシーンなど、それぞれの国の文化に裏打ちされた言葉が、まさにコミュニケーションのツールとして使われている場面を観ることができます。

これはデジタル教材にしかできないことです。日本の高学年の児童に合わせた言語材料を使い、子どもたちが興味を持ちそうな外国の様子や異文化をも合わせて提示しているからです。それぞれの母語のみではお互いに理解し合うことが難しくても、簡単な英語を使うことで交流が可能になる未来が予想できます。外国の同年代の子どもたちについて知ることで、異文化や多言語に触れてみたい、というモティベーションが上がることはまず間違いないでしょう。

「Hi, friends!」は、一品一品が個性を持ったプリフィクスのコース料理のようでもあります。レストランに行くと、アペタイザーから、スープ、サラダ、メインコース、デザートまで、数種類ずつ用意されていて、自分の好きなお料理を一品ずつお願いすれば、自分の食べたいコース料理になる、あの形式によく似ています。AかBか選択することにより、指導者がの思いを反映させた外国語活動に、より近づける副教材だと感じています。

成功のキーワードは'What do you want to teach?'(何を教えたいか)と ' How do you want to teach?'(それをどう教えたいか)をはっきりとさせることではないでしょうか。バリエーションに富んだ魅力的な教材だからこそ、ひとつの活動をどれだけ深く、どこまで遠くまで、どのくらいの範囲で広げるのか、という境界線を指導者がしっかりと引くことが必要です。指導者の思いが、より明確に提示できるよう教材を使いこなすには、目標とねらいを絞って活動を選択し、児童の実態に沿って工夫する力量を磨く必要があるでしょう。


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学会のプログラムが整いました

2012年05月08日 | 英語
来る5月19日土曜日、日本児童英語教育学会中部支部研究大会が開催されることになりました。会場は、中部大学名古屋キャンパス(鶴舞駅近く)で、午前10時から午後4時20分まで、一日皆様と一緒に「児童英語」について考え、学びます。

この学会(JASTEC:The Japan Association for the Study of Teaching English to Children)は、1980年に創立。児童のための英語教育関連の学会では、歴史も古く、現在、関東甲信越・中部・関西・中国四国・九州沖縄の5つの支部があり、約800名の会員を擁する全国組織の学会です。

中部支部による学会は、1年に3回、愛知、岐阜、静岡で開催されています。今回はいわゆる「実践研究」「研究発表」「シンポジウム」「パネルディスカッション」という通常の学会形式ではなく、「提言」「ワークショップ」「討論会」の形式に変えて、発表者と参加者の距離感をより縮めていけるよう工夫してみました。

実行委員長としての職務をいただき、副実行委員長を務めてくださる樋田禎美さんと一番大切にするべきだと考えたことは、「児童英語教育」と「小学校英語」との違いをどう出すか、です。このJASTECは、公立小学校で外国語活動と呼ばれる英語活動が始まるずっと以前から、幼児、児童のための英語教育について、実践者と研究者が作ってきた会です。民間の英語指導者や英語教室、英語学校、私立小学校の実践が中心となって、温かい雰囲気の中で受け継がれてきた学会です。近年、テーマとして新しい小学校外国語活動にフォーカスが絞られた実践発表が多くなってきているようですが、バランスから考えても、今まで受け継がれ、児童英語をひっぱってきた民間の実践報告を大事にしていく必要があると考えました。

今回のこの児童英語教育学会は、小学校外国語活動のみでなく、民間の児童英語実践者、民間の研究者も巻き込みながら、中学校での英語指導者からの視点からもご意見や実践報告をうかがうことができます。

一人ひとりがそれぞれの現場で感じたこと、研究していることを持ち寄り、一緒にこの先の羅針盤を作っていけたらいいなと思います。どなたでもご参加できます。せひ一緒に学びましょう。
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It's a piece of cake!

2012年05月02日 | 小学校英語
先週土曜日、担当する愛知大学オープンカレッジの春季講座が始まりました。

実際の高学年の英語活動は、デジタル教材を使用することになるので、現場での実践につながるように、この講座でも毎回デジタル教材を使用しながらの実践授業になります。正直なところ、今まで自前で持ち込みのプロジェクターやパソコンの接続以外は「私、あまり機械は得意では無いものですから…。(オホホ)」などとお茶を濁して、適当に事務係の人に任せてきたのですが、今年からはそういうわけにはいきません。現場で教える人たち皆がそういう状況に立ち向かっているのです。私ができない、というのはあまりにも情けないことです。重い腰を上げて、腹をくくりました。

「今季からは機械の接続も、全部覚えてやりますから大丈夫です!」事務局の講師室でそう宣言する私を見て、担当者は「先生、大丈夫ですか?いいですよ、やりますよ。」と言ってくださいました。

事務方の上田さんは、気立てが優しくしっかりしていて、しかもとっても可愛くて美人。そんな彼女が当初からの私の担当者というのはとってもラッキーです。(そうお?じゃあ、お願いしようかしら…)という気持ちを押さえて「いいえ、いつもご迷惑ばかりかけているわけにいきません。これからは毎回ですし…。ちゃんと覚えます。教えてくださいっ!」

私の勢いと決断を理解してくださった彼女は、丁寧に接続のし方等を教えてくれました。そして、今まで別の会場でプロジェクターとスクリーンとパソコンとインターネットを接続した時、映像が最後まで映らなかった原因までもがわかってしまったのです!

何でも本気でやる気になれば、誰でも大抵のことはできるんですね。今まで及び腰だった自分を反省しました。大学の講義でも、大学院生のティーチングアシスタントが接続からいろいろと準備をやってくれるのですが、彼女に甘えることなく自力でできるだけがんばろうと思います。

Connecting the PC with the projector and the monitor?
It's a piece of cake!

(パソコンとプロジェクターと画面をつなぐ?とっても簡単よ!)
といつでもどこで言えるようになりたいものです。
機械に振り回されてなんかいられませんよね。
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モリコロパークで英会話

2012年04月27日 | 英語
春真っ盛りのモリコロパークで、「大人のための初級英会話講座」体験クラスを開催しました。11名の参加者の皆様と一緒に1時間みっちり、口の筋肉が疲れるほど、たくさん英語を話しました。全員元気印満載の女性で、日頃から英語だけでなくウォーキングやエアロビクスなどを楽しまれているということでした。

今日は体験クラスということでしたので、初級の第1回目として、ウォーミングアップ活動を始めに行い、握手をしながら全員の名前を覚えました。その後は身近にある単語を16個、チャンツにのって繰り返し。カタカナで知っていても英語の正しい発音を知らないと通じない言葉にポイントを絞りご紹介しました。

口の体操でどんどん参加者の皆さんから笑いが出始めた頃に「フォニックス」のお話。まだまだ知られていない文字と音の関係とそのルールをフォニックスアルファベット表で確認。それからラップのリズムに合わせてみんなで一緒に「a says, a, a, apple!」。

参加者の方から「それって says っていってるんですか?」という質問。「すごいいい耳されていますね!このsay は、三人称単数のSがつくと says (セイズ)ではなく(セッズ)という発音になるんですよね〜。」ということも、質問をされなければ説明をする機会がなかったものです。質問をするって、やっぱりとっても良いこと。参加者みんなの学びになります。コツがわかったところでもう一度、リズムに合わせてラップにのって歌いました。

この頃には舌好調になり、ついでにドレミの歌を使いながら発音クリニック。習いたてのフォニックスルールを念頭に置きながら、私のキーボードによる演奏に合わせてかっこよく'Doe a deer, a female deer…♪'と全員が気持ちよく合唱。こうして楽しい1時間が過ぎました。

レッスン開始時は、英語で話しかける私に、なんとなく不安気だったり強張っていた表情の皆さんでしたが、全員が素敵な笑顔になって‘See you again!’と元気に手を振ってくださいました。お見送りをしながら「女性は太陽」という言葉が頭に浮かびました。

次回は5月11日です。事前お申し込みが必要です。くわしくはモリコロパークまで。

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Hi, friends! デジタル教材雑感

2012年04月25日 | 小学校英語
5日間、120名の研修が無事終了しました。
人数は昨年のほうが20名多かったのですが、今回、特に「大変感」が強かったのは「デジタル教材」の扱いです。扱いというと機械の操作というニュアンスになりますが、それも含め、指導者と指導内容、指導方法とデジタル教材の位置関係が私の中で、まだ釈然としないといったほうがわかりやすいでしょうか。

小学校での外国語活動は「コミュニケーション能力の育成のため」と新学習指導要領にうたわれ、昨年度から必修化になり、年35時間を教科としてではなく領域として「聞く」「話す」を中心に行なっています。英語ノートが登場した時から、その新しいポリシーに沿い、現場の教員とアシスタントのティーム・ティーチングが何とかうまくいくように、現職研修やアシスタントの研修をさせていただいています。

英語ノートは分厚い「指導用資料」が作成され、そのたくさんの文字を読みこなすうちに、作者が何を意図しているのかが何となくわかるようになり、いつのまにかその代弁者になっていました。生まれたての外国語活動の「インタープリター」や、指導者が迷うことなく全力で、自信を持って当たれるような「サポーター」であったという自負があります。彼女たちが判断に迷うときは一緒に考え、改善策が必要なときは「指導資料」を下敷きにして、よりわかりやすく提示できるようにアドバイスさせてもらったつもりです。

それはすべて「児童に本物の体験」を提供するためです。人と人とが関わりあう時、気持ちや考えをわかちあう時、それを喜びと感じてほしい、そして、もっと言葉を学びたい、もっといろんな人と関わっていきたい、という児童自らの内部に確固たるコミュニケーションに対する欲求を持って欲しいと願っているからです。

担任、アシスタント、そして児童。担う役割を違えながらも「教室」という、ある種人工的に作られた学習空間の中で、どうコミュニケーションの楽しさを創造するか、が指導者の腕の見せ所です。指導者同士が声をかけあい、児童を励まし、認め合い、自信を持って母語とは異なる言葉を、学びたい気持ちにさせるための生きた授業が創られつつあったのではと感じています。

さて、今回の研修では全員が初めての副教材「Hi, friends! 」ですが、デジタル教材としての内容は絵カードから外国の子どもたちが英語を話すシーン、ネイティブの発音シーンまで、さまざまな情報が満載です。使い方によってできることは今までの何倍かでしょう。映像が使われることは、ゲーム世代の子どもたちにとって「わかりやすい授業」になるのではと、推測できます。手際よく瞬時に電子黒板を操ることが出来れば、授業の内容を今までより濃くすることが可能です。児童英語教育の内容を選定する際のキーワードは‘Here and now’と言われますが、映像は現実の‘Here and now’にこだわらなくても、空間を飛び越えたり、過去も未来も造り出すことができます。

私たち指導者がデジタル教材を最善の形で使えるとしたら、どういった工夫や視点が必要でしょうか。研修を終えた今、思うのは、主導者がオーケストラのコンダクターのように何を、どこで、どう使うと効果的なのかをしっかりと理解し、実践できることが前提になるのでは、ということ。主導者はその内容を把握し、持てるリソースをどう効果的に使うかをデザインし、授業に臨む必要があります。効果的な使い方、というのは、いろいろな使い方を試してみて、その中で一番これが効果的だという手法を自らが選択し証明する必要があります。260の小学校での試行錯誤を見守っていきたいと思います。

ひとつ忘れてはならないのは、私たちがめざすのは「対人コミュニケーション活動」であり、その最終目的は「人と人とのかかわり合い」であることです。デジタル教材と電子黒板、新しい副教材とその内容を使いこなす過程は、紆余曲折の道のりになりそうです。受講者の皆さん、がんばってください。8月にお会いするときには、いろいろなおみやげ話が聞けるのを楽しみに待っています。
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