キッズインターナショナルスクール日記

愛知県長久手市のキッズインターナショナルスクールから、保育の様子や子育て情報を発信していきます。

いのち

2013年01月22日 | 園長の雑感
2月16日にフィール・ザ・ワールドが主催して、映画「うまれる」が長久手文化の家で上映されます。2010年に劇場で上映された後、各地で自主上映が続いている作品です。

私は、半年ほど前に一度観て、ぜひ長久手でも上映されるといいと思っていました。4組のご夫婦や親子の出産、育児体験を描いたドキュメンタリーです。虐待や両親の不仲によって子どもを産むことに不安を感じる夫婦、子どもを授かることを望みながら生むことをあきらめた夫婦、予定日当日に子どもを亡くした夫婦、完治する見込みのない病気を持って生まれた子を育てる夫婦、そしてそれぞれのご夫婦の「生む」ことに対する思いや葛藤、喜びや悲しみが描かれています。この4組は特別な存在かのように思われますが、子どもを産む経験の中でだれにでも起こりうることですし、この方たちの思いを通じて、自分が「うまれ」「うむ」体験を振り返ることになります。

子どもを生み、母となっている人、そして父となっている人をはじめ、いのちを授かっている人すべてに観てほしい。そして、「いのち」について悩み始める小学校高学年から思春期の子どもたちにもぜひ観てほしいと思います。自分の命はどこから来たのか、何につながっているのか考えるきっかけになるでしょう。この映画を通して、自分のいのちはかけがえのないものだということに気づいてくれたらいいな、と思います。

いい映画だといううわさは広がっていますが、なかなか近くで自主上映される機会はありません。ぜひ、長久手のお近くの方は、この機会に観てください。

http://www.facebook.com/events/457067834350185/?ref=22

自立

2013年01月18日 | 3歳児クラス
2、3歳クラスの子どもたちにとっては、自分のことを自分でするという「自立」が大きな目標です。英語では、self-help skillといいます。

赤ちゃんの時には、親に依存し、すべて親の手に頼っていることを成長するに伴って、「自分でしたい」という欲求が生まれてきます。その欲求が生まれた時に、「やらせると時間がかかる」、「きれいにできない」、「待てない」、など親の都合で手を出してしまい、欲求を抑えてしまうと、逆になかなか自分でやろうとしなくなり、自立に時間がかかるようになります。

自立を促すためには、とにかく「見守る」こと、時間がかかっても手を出さず、「見ていてあげるよ、がんばって!」というメッセージを送ることです。根気よく自分でやらせてあげることで、子どもは「自分でできた!」という自信をつけ、いろいろなことに自分で取り組む前向きな気持ちを育んでいきます。

スクールでは、子どもたちが自分でできるように工夫をしながら、様々なことを自分でするように促しています。衣服の着脱やトイレに行き、手を洗うこと、靴の脱ぎ着、お弁当を自分で食べて片付けることなどです。子どもたちの動線を考えて、やりやすい方法にもっていくようにしています。しかし、自立に関しては、スクールだけでスムーズにできるようになるわけではなく、保護者の方の協力も欠かせません。家庭でいろいろなことをやってもらっていると、なかなかスクールでも自分でやろうとしないからです。自立が進むと、クラスで用意されている活動にも積極的に関われるようになってきます。時間的な余裕も、いろいろなことを「やってみよう!」という積極性も生まれてくるからです。

子育てには「忍耐」が必要です。かわいいと、ついやってあげたくなることもあるでしょうが、自分でやらせてあげて、できたら一緒に喜ぶことで子どもは見守られている安心感や愛を感じ、達成感や自信を育んでいきます。成長してもそれは同じです。赤ちゃんを脱したら、見守り励ますことが親の仕事と考えたいですね。

日本の遊び

2013年01月11日 | 5歳児クラス
新しい学期が始まって、各クラスでお正月の遊びを紹介しました。

5歳クラスの今学期のテーマは「Space(宇宙)」です。地球も惑星の一つであり、私たちが住む地球、そして日本には四季があり、冬があることを紹介しました。それに関連付けて日本での冬の遊びには何があるかということを学びました。世界中の凧を紹介した後、アートの活動として子どもたちは2種類の凧を作りました。スーパーの袋を使った「飛ばす凧」と、紙と竹ひごを使った「飾る凧」を作りました。飾る凧には、着物を着た自分をイメージして、筆で色を塗りました。とてもカラフルな着物を着た凧ができあがりました。また、お習字で自分の名前を書き、凧と一緒に飾りました。墨をつける前に筆の持ち方を練習し、墨のつけ方も学びました。英語名の子どもたちもひらがなで書かれた名前を真似して上手に書くことができました。

飛ばす凧は公園に持って行って飛ばしましたが、走らなくてもよく飛んでくれました。週末を前に持ち帰りましたので、週末ご家族と一緒に遊んでくれるといいな、と思います。

新年

2013年01月04日 | KISの風景
あけましておめでとうございます。

本日が教師、スタッフ一同仕事初めです。昨年末に大掃除をしてきれいになり、年始のために飾り付けたスクールに戻ってきて、気持ちも新たに一年のスタートを迎えました。朝一番の会議で各クラスがどのようなことを今学期計画しているか、最も大きいイベントである卒園式をどのように持っていくか共有しました。1学期目を踏まえて各クラスとも子どもたちにさらにチャレンジさせていくことを計画しており、とても楽しみです。この学期は短く、しっかり計画して臨んでいかなければ、あっという間に過ぎてしまいます。明日の初日を前に、各担任が忙しく準備をしています。

テーマ活動をするクラスでは、まず長いスパンでどのように子どもたちにテーマを投げかけ、どのような学びを活動の中に入れ込み、そしてどのように締めくくるか計画し、それを短いスパンの計画に落とし込んでいきます。算数や言語、アートやサイエンスなど活動のバランスも大事です。最終的に週ごとの計画をしていく時には、子どもたちの反応を考慮に入れ、柔軟に計画を調整していきます。

子どもたちの好奇心を刺激し、もっと知りたい!と思わせるように、教師たちは精いっぱい準備をします。

今年もよろしくお願いいたします。