【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

旭山動物園の旅物語

2007-01-24 12:24:20 | 旅行/温泉
  昨年の夏、親しい友人と初めて奇跡の動物園、旭山動物園に行ってきました。

 期待に違わず、動物の生態を思い切り体感できました。そこでこの本、小菅正夫・岩野俊郎著/島泰三編『戦う動物園-旭山動物園と到津の森公園の物語』(中公新書)

 動物園は、年間入園者200万人になれば大盛況らしいです。旭山動物園はかつては並みの動物園で、95年には26万人のどん底を経験したそうな。その後、小菅園長が動物園の存在意義をトコトトン考え、「行動展示」を発案。「理想の動物園」の構想がスタートしました。

 「可愛い」動物をではなく、野生動物の「凄さ」を見せる動物園に変わったのです。柔道家でもあるねばりの小菅園長の哲学が「社会的使命」を終えたと見られていた動物園を蘇生させ、いまや旭山動物園の年間入園者は200万人を超え、東京の上野動物園を上回る勢いです。

 かたや戦前、遊園施設からスタートした到津動物園は一時、閉園にまで追い込まれましたが、林間学園の蓄積を踏まえた市民の支援を背景に岩野園長の努力によって再生しました。

 本書はこのふたりの園長の対談を島泰三が構成したものです。島氏は岩野園長の実兄だそうです。

 旭山動物園の紹介はたくさんあり、映画化もされましたが、やはり一度行って、体感することを薦めます。年間に何回も入れるパスポートもあります。
 
 このブログに旭山動物園のリンクも貼っておきました。