【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

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ファインバーグ・コレクション展「江戸絵画の奇跡」(江戸東京博物館)

2013-07-12 21:35:51 | イベント(祭り・展示会・催事)



 東京に20年ほど前に出てきて、その後、一番認識が深まったのは、江戸のこと、江戸時代のことだと思う。とくに意識してそうつとめたわけではないが、東京圏で仕事をしていれば、関心は自然とそこに向かう。


 今回、江戸東京博物館で開催されているのは、「江戸絵画の奇跡」。江戸時代の絵画といえば、浮世絵や襖絵、屏風絵があり、有名な絵描きも何人も知っている。しかし、過去に知っていた知識は狭すぎた。驚くほどの多様な絵画があり、また多くの絵師がいた。このイベントでも、そのことを再認識した。

 展示されていたのは、85点前後の作品。お目当ては、酒井抱一、鈴木基一など。酒井抱一は、「十二カ月花鳥図」「柿に目白図」「遊女立姿図」、鈴木基一は「群鶴図屏風」「山波図小襖」など。「群鶴図屏風」は圧巻だ。

 他に俵屋宗達、池大雅、与謝蕪村、伊藤若冲、曾我蕭白、谷文晁、円山応挙、いい作品がそろっている。曾我蕭白の「宇治川合戦図屏風」があるのは、このコレクションをいいものにしている。

 注目は、伊藤若冲の「菊図」。掛け軸3幅の作品で所有者が日米両国に分かれていたが、ファインバーグ夫妻所有の2幅と、日本のコレクターが所有する1幅とが、この展覧会でそろって公開されている。

  ファインバーグはアメリカの日本美術収集家のひとり。元実業家のロバート・ファインバーグ氏とベッツィー夫人のコレクションの特徴は、江戸時代の画家が描いた自由で活気に満ちた肉筆画が中心となっていることである。琳派、浮世絵に加え、与謝蕪村らの詩情豊かな文人画、円山応挙ら円山四条派の写生画、伊藤若冲らの型破りな奇想画など、内容は実に多彩である。
  1970年代から集め始めたというから、まだ40年ほどの収集歴。そんなに短期間で、こんなに名品があつめられるのだろうか?
              

   

   

 


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