【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

夏の旅2011(津和野)

2011-08-27 00:12:22 | 旅行/温泉

          
 萩、津和野をメインに、宮島、秋吉台、広島あたりをひとまわりしてきました。順不同で、旅の断章をメモ風にブログに書きこんでいきます。

 まず、津和野から。津和野は山口県の萩市から車で1時間ほどです。津和野は島根県に属しますが、山口県に非常に近いことと、「萩・津和野」とまとめて語られることが多いので、山口県にあると思っている人がいるようですが、そうではありません。地元の人も気にしているようで、「山口県の津和野」と言わないでください、と語っていました。

 津和野は、市のなかの掘割に泳ぐ鯉で有名です。江戸時代から続いているようです。当初は、飢饉があったときの食用と考えていたようですが、今は蚊が大量発生するのでぼうふら対策に、そして市民との共存です。前日、大雨で、掘割の水もだいぶ濁ったようですが、かなりもとに戻っていました。

 印象はずいぶん大きい鯉という感じです。まるまる太っています。他にうぐいとか鮒など小さい魚も泳いでいます。昔はほとんど黒い鯉だったようですが、現在は色とりどりです。

 山陰の小京都と呼ばれるこの津和野ですが、人口は6000ほど。過疎化してきています。今から約700年前、開祖吉見頼行が封地されて以来吉見14代、坂崎出羽守16年、亀井藩主11代の居城として殷盛をきわめました。

 町には殿町一帯、藩邸跡嘉楽園、鷲原公演などの景勝地があります。文豪森鴎外、哲学者西周、国学者大国隆正、女優伊沢蘭奢の出身地です。

 太鼓谷稲成神社(安永2年[1772]に亀井氏7代藩主貞が京都の伏見稲荷を勧進して創建)は車から遠望しました。近くに城址もみえました。町の中心からは相当離れています。

 下の写真は無形文化財、鷺舞[さぎまい]の像です(逆光で見にくいです)。名菓に源氏巻があります。他には石州和紙が有名です。これは坂崎出羽守が民生の安定、産業振興のために和紙の生産を奨励したことで、この地に定着し、長く藩の財政維持に貢献しました。
            

 昼食は、このあたりで有名な「うずめ飯」というのをいただきました。人参、シイタケなどの野菜が小さなサイコロ状に刻んだものを丼のなかに、それを隠し、埋めるかのように白米が盛られています。それにたっぷりのワサビがのせてあり、これにお茶ずけのようにだし汁をかけて、食べます。言われはいろいろですが、昔、贅沢な総菜を隠すために、そうして食べたそうです。


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